tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

奈良まほろばソムリエと歌って巡ろう!大和路・万葉の旅 by 奈良交通(2013Topic)

2013年04月16日 | お知らせ
 万葉の旅〈上〉大和 (平凡社ライブラリー)
 犬養孝
 平凡社

いよいよ今週末(4/20)から、奈良交通の大和路再発見バスツアー「奈良まほろばソムリエと歌って巡ろう!大和路・万葉の旅 」シリーズがスタートする。2年間・全12コース(24回)で、奈良県下の万葉集ゆかりの地をくまなく巡るという大型企画である。

万葉学者の故犬養孝氏(大阪大学名誉教授、甲南女子大学名誉教授)は、頻繁に「万葉旅行」(万葉集ゆかりの地を巡るツアー)を実施された。万葉集は、それが詠まれた地へ赴き、そこで歌を朗唱することによってはじめて歌の魅力が分かる、というお考えに基づく。万葉歌を朗唱する「犬養節(いぬかいぶし)」は独特の節回しで、多くの万葉ファンに親しまれた。

しかし驚いたことに、最近の若いモンも中年モンも、「犬養節」を知らない。NHKの「日めくり万葉集」のおかげで、壇ふみのナレーションと葉加瀬太郎のテーマ曲は知っていても、犬養孝も犬養節も、知らないのである。「これはいけない。これでは犬養節という『文化』が廃れてしまう」との思いで企画したのがこのツアーである。幸い犬養氏は『万葉の旅』(平凡社ライブラリー 全3巻)という絶好の手引き書を残しておられる。この上巻が「大和編」で、おかげさまでここから12コースを組み立てることができた。


この4月~6月の間には、以下の2コース(4回)のツアーが開催される(パンフレットは、こちら)。

○4月20日(土)、4月29日(月・祝)
采女の袖吹き返す 明日香風(明日香コース)@6,000円
万葉集の定番、明日香村中南部を中心に、ゆかりの地を訪ねます。甘樫丘(あまかしのおか)から大和盆地を見渡しながら、古代人の気持ちになって朗々と万葉歌を歌い上げましょう。

○6月8日(土)、15日(土)
籠(こ)もよみ籠もち ふくしもよ みぶくし持ち…([初瀬・桜井コース) @5,300円
万葉集の巻頭に、泊瀬朝倉(はつせのあさくら)宮に皇居のあった雄略天皇の作といわれる求婚の歌が登場します。このコースでは、万葉びとの心情で初瀬・桜井をたどります。


いずれのコースにも、NPO法人 奈良まほろばソムリエの会のベテランガイドがつく(各回2人)。バス車中などで犬養節を練習し、現地では皆さんとご一緒に万葉歌を朗唱しましょう、という楽しいツアーで、いわば犬養氏の「万葉旅行」を平成の世に復活させたようなつくりになっている。これに備えてソムリエの会では、3ヵ月にわたる勉強会を開催し、『万葉の旅(上)』をおさらいした。また、犬養氏が朗唱されたCDを購入し、犬養節の節回しを勉強した。

4月のコースは開催が目前に迫っているが、まだ若干の空席がある(私は4月29日のコースに同乗する予定。ただしガイドではない)。明日香コースでは奥明日香 さららの地元食材を使ったランチがついてくる。このお店は、私も当ブログで紹介したことがある。

明日香といえば、万葉集の定番中の定番である。ぜひ皆さん、「奈良まほろばソムリエと歌って巡ろう!大和路・万葉の旅 」にご参加ください!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする