宇陀市菟田野古市場の旧宇太小学校跡地に、奈良カエデの郷ひららというカエデ植物園がオープンする。奈良新聞(4/22付)「宇陀にカエデ植物園 世界の1200種 3000本 全国一の収集量」によると、
世界から約1200種約3000本のカエデを集めた植物園「奈良カエデの郷ひらら」が28日、宇陀市菟田野古市場にオープンする。全国一の収集量を誇るカエデを核に、地域資源を生かした住民主体のまちづくりを目指す。
■廃校を利用観光資源に
カエデは奈良市の写真家矢野正善さん(77)が、アメリカやフランスなど世界各地から収集した。約1200種約3000本を集めると300坪の自宅の庭はいっぱいに。町おこしに活用してもらおうと平成17年、旧菟田野町に寄贈した。
平成18年1月の町村合併を経て、宇陀市がカエデを地域活性化に生かそうと植物園整備を進めてきた。施設は地元住民らでつくるNPO法人「宇陀カエデの郷づくり」(会員約200人)が管理、運営する。

これら2枚の写真は、古民家カフェ月うさぎさんのブログ月の日記より拝借
■木造校舎を活用
施設は平成18年3月に廃校になった旧宇太小学校跡地を利用。敷地面積は1万6千平方メートル。運動場を利用した展示ほ場(6000平方メートル)には、数多くのカエデの品種を植栽した。酸性雨に弱い品種はハウス内で管理する。
昭和10年建築の木造校舎も活用。教室や家庭科室など当時の姿を残しながら、盆栽などの陳列や大学と連携した研究室、書庫などを置き、カエデの普及、研究施設とする。カフェやギャラリーのほか、地域住民の憩いの場となる多目的室もつくり、地域コミュニティーの拠点とする。
■珍しい品種多数
園内には「これもカエデなの?」と首をかしげたくなる種類も多い。手の平形の葉をイメージするカエデだが、アメリカ産「フェアリーヘア(妖精の髪の毛)」は細い葉をつけるのが特徴だ。
春から夏にかけて赤やピンク、紫色の葉で彩られる「花まとい」、常緑の「花化粧」など色もさまざまで、紅葉や新緑の印象も覆される。カエデの収集量と希少類の多さに、矢野さんは「日本でこれだけの所はない」と胸を張る。ちなみにカエデは「トンボ型の種がなるもの」を指すという。

■まちづくり期待
周辺には本殿が国宝の宇太水分神社をはじめ、芳野川沿いの約500本の桜並木、平井大師山石仏などがある。同NPO法人では、カエデを核に一帯を観光資源として掘り起こし、活力のあるまちづくりにつなげたい考えだ。森本徳蔵理事長(78)は「都会からの交流人口を増やし、将来の雇用にまでつなげたい」と意気込む。
開園時間は午前10時から午後4時まで。月曜定休。28日にはオープニングセレモニー(午前10時)やアトラクション(正午~午後4時)がある。問い合わせはNPO法人宇陀カエデの郷づくり、電話0745(84)2888。
カエデの写真は、矢野正善さんのHPに出ている。見学に行った同僚のTくんによると、「広い園内にたくさんのカエデが植えられていて、驚きました。すごい植物園です」とのこと。
交通アクセスは、電車バスだと近鉄大阪線榛原駅下車、奈良交通バス3番のりば「菟田野(うたの)行」で古市場水分神社下車、徒歩3分。車だと名阪国道「針インター」から南へ国道365号経由で約30分。近くには、国宝の本殿で知られる宇太水分(うだみくまり)神社もある。ぜひ、ご家族連れでお訪ねいただきたい。

世界から約1200種約3000本のカエデを集めた植物園「奈良カエデの郷ひらら」が28日、宇陀市菟田野古市場にオープンする。全国一の収集量を誇るカエデを核に、地域資源を生かした住民主体のまちづくりを目指す。
■廃校を利用観光資源に
カエデは奈良市の写真家矢野正善さん(77)が、アメリカやフランスなど世界各地から収集した。約1200種約3000本を集めると300坪の自宅の庭はいっぱいに。町おこしに活用してもらおうと平成17年、旧菟田野町に寄贈した。
平成18年1月の町村合併を経て、宇陀市がカエデを地域活性化に生かそうと植物園整備を進めてきた。施設は地元住民らでつくるNPO法人「宇陀カエデの郷づくり」(会員約200人)が管理、運営する。

これら2枚の写真は、古民家カフェ月うさぎさんのブログ月の日記より拝借
■木造校舎を活用
施設は平成18年3月に廃校になった旧宇太小学校跡地を利用。敷地面積は1万6千平方メートル。運動場を利用した展示ほ場(6000平方メートル)には、数多くのカエデの品種を植栽した。酸性雨に弱い品種はハウス内で管理する。
昭和10年建築の木造校舎も活用。教室や家庭科室など当時の姿を残しながら、盆栽などの陳列や大学と連携した研究室、書庫などを置き、カエデの普及、研究施設とする。カフェやギャラリーのほか、地域住民の憩いの場となる多目的室もつくり、地域コミュニティーの拠点とする。
■珍しい品種多数
園内には「これもカエデなの?」と首をかしげたくなる種類も多い。手の平形の葉をイメージするカエデだが、アメリカ産「フェアリーヘア(妖精の髪の毛)」は細い葉をつけるのが特徴だ。
春から夏にかけて赤やピンク、紫色の葉で彩られる「花まとい」、常緑の「花化粧」など色もさまざまで、紅葉や新緑の印象も覆される。カエデの収集量と希少類の多さに、矢野さんは「日本でこれだけの所はない」と胸を張る。ちなみにカエデは「トンボ型の種がなるもの」を指すという。

■まちづくり期待
周辺には本殿が国宝の宇太水分神社をはじめ、芳野川沿いの約500本の桜並木、平井大師山石仏などがある。同NPO法人では、カエデを核に一帯を観光資源として掘り起こし、活力のあるまちづくりにつなげたい考えだ。森本徳蔵理事長(78)は「都会からの交流人口を増やし、将来の雇用にまでつなげたい」と意気込む。
開園時間は午前10時から午後4時まで。月曜定休。28日にはオープニングセレモニー(午前10時)やアトラクション(正午~午後4時)がある。問い合わせはNPO法人宇陀カエデの郷づくり、電話0745(84)2888。
カエデの写真は、矢野正善さんのHPに出ている。見学に行った同僚のTくんによると、「広い園内にたくさんのカエデが植えられていて、驚きました。すごい植物園です」とのこと。
交通アクセスは、電車バスだと近鉄大阪線榛原駅下車、奈良交通バス3番のりば「菟田野(うたの)行」で古市場水分神社下車、徒歩3分。車だと名阪国道「針インター」から南へ国道365号経由で約30分。近くには、国宝の本殿で知られる宇太水分(うだみくまり)神社もある。ぜひ、ご家族連れでお訪ねいただきたい。
こちらは朝日新聞奈良版の記事(2012.9.29)
