《みんな身のまわりの色が消えて行くとき、この花はわずかに堪えて白く、うす紅く、一ト重に八重に咲きます。椿のように太い高い木にはなりません。骨細(ほねぼそ)に立つ幹です》幸田文「山茶花(さざんか)」
写真は、法華寺(奈良市法華寺町)の門前(参道)で撮ったものだ(12/17撮影)。
この寺の周辺から平城宮跡に至る、法華寺町内の植え込みや垣根には、山茶花(さざんか)が多い。これからの季節、境内にたくさんの椿や山茶花が咲く法華寺にあやかったのだろうか。だから私も冬場に花の写真を撮るとなると、ついこの寺の周辺に足が向く。
(境内の山茶花は、まだ少ししか咲いていなかった。)
再び幸田の文章を引く。
《木ぶりも花も椿にはぐっと劣りますけれど、これが淡い匂いを吐いて気どりもなく、ほそ枝に群がって咲いているのを見ると、ものがみな色を失ってしまう冬の入口の不安な気分が、ほっと助かる思いがします》
冬の道端に無言で咲く山茶花の立ち姿は、ほっこり・ふんわりと心を温めてくれる。
写真は、法華寺(奈良市法華寺町)の門前(参道)で撮ったものだ(12/17撮影)。
この寺の周辺から平城宮跡に至る、法華寺町内の植え込みや垣根には、山茶花(さざんか)が多い。これからの季節、境内にたくさんの椿や山茶花が咲く法華寺にあやかったのだろうか。だから私も冬場に花の写真を撮るとなると、ついこの寺の周辺に足が向く。
(境内の山茶花は、まだ少ししか咲いていなかった。)
再び幸田の文章を引く。
《木ぶりも花も椿にはぐっと劣りますけれど、これが淡い匂いを吐いて気どりもなく、ほそ枝に群がって咲いているのを見ると、ものがみな色を失ってしまう冬の入口の不安な気分が、ほっと助かる思いがします》
冬の道端に無言で咲く山茶花の立ち姿は、ほっこり・ふんわりと心を温めてくれる。