藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

常用のパソコン故障

2012-05-28 22:26:04 | 社会・経済

2 保存していた写真やデーターが全て取り出せなくなった。HDの故障である。バックアップする矢先であったので残念である。

初夏を告げるどくだみ草の花が咲いた。私の好きな花の一つである。その他に見知らぬ木が一本、昨年より生えて、今年一段と背丈を伸ばした。葉は桜に似ているが、裡面に毛が生えていて、桜ではなさそうである。野鳥が種を運んできたに違いないので、今しばらく成長を見守ることにする。それがこの写真である。

Photo_2一見桜に見えるが少し違うように思う。

Photo_3 この花も野鳥の贈り物で、どうも大根の花に見える。初めて我が家に姿を見せた,十字架植物の典型の花を付けている。

背丈の伸びたセリを刈り取ると、ユキノシタが懸命に葉を広げ、頑張っていた。

明日は、ユキノシタの天ぷらでも食すことにする。この野草も結構美味である。

ところで、環境省の関係書類の中に、

平成24年3月27日

中央環境審議会石綿健康被害判定部会石綿健康被害判定小委員会及び同小委員会審査分科会の開催について(お知らせ)

 中央環境審議会石綿健康被害判定部会石綿健康被害判定小委員会及び同小委員会内部に設けられた審査分科会を開催します。
 これらの会議は、議事において個人情報を取り扱うため、非公開で行われます。

という書類が公開されている。不思議な書類である。この会議では、個人情報を扱っているらしい。

一体個人情報の何を検討しているのか、個別の被害認定を一部の人間で行なっているらしいことがうかがえる。個人名は別として、各事案、内容の検討は広く国民に、知られることが検討委員の義務であるように思う。社会の批判に耐えうる決定がなされたのか、いささか疑問である。

諸氏はどのように感じられるであろうか。

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 大気汚染防止法に係る特定粉じん発生施設の届出工場等

2012-05-27 23:43:32 | 社会・経済

 「大気汚染防止法に係る特定粉じん発生施設の届出工場等」

という、政府の内部資料に到達した。一般にも公開されているようであるが、検索だけでは見つからなかった。半ば偶然である。この資料は、平成18年8月31日に取りまとめられたもので、石綿を原料に使用した企業が、 大気汚染防止法に係る特定粉じん発生施設の届出工場等の法的処置により届けたものをまとめたものである。全国で400社が対象となり、その企業の設備、例えば、輸入石綿を解す機械の設置状況や、各製品製造過程に使われた機械設備に至るまで細かに調査されている。この中には、操業期間も当然に記載されていて、工場の労働条件や、石綿を使用し製品化した製品や企業名、工場所在市など細かく報告されている。

また、「石綿ばく露歴掌握の為の手引き」~「石綿ばく露調査表」を使用するに当たって~の152ページに亙る書類は、平成18年10月、「石綿に関する健康管理等専門家会議マニアル作成部会」が、962例の発症患者の過去の経歴を調査し報告している。この中で、貰い石綿ばく露者が存在する事、飛散工場から1Km離れたところでの住居暦、それも0歳から4歳までであり、その後石綿ばく露の経験が存在しない例が報告されていた。その事から、私の頭を過ぎったのは、「小野田、宇部、徳山」のセメント大量生産地に企業外石綿被害者の報告が存在しない事である。0歳から石綿をばく露し始めると、平均40さいころより発症が始まる。しかし、これが中皮腫でないとき、例えば肺癌などの場合、単にタバコによる肺癌と診断されてきたのではないかと言う疑問である。

私の入手した、政府専門家の検討委員会が作成した、この資料により、各労働局が、「健康管理手帳」(石綿)手帳の交付条件が、この資料との合致を前提に進められている状況が、見えてきた。この資料の中に、看護士の関する記述が存在しない、つまり医療現場の従事者の発症例も、石綿ばく露危険性の記述も存在しない。ここに大きな落とし穴が見えてきた。病院の従事者の着衣や、シーツは、リネンサプライズと呼ばれる、洗濯工場で完全殺菌を前提に洗濯され、再び病院に運ばれ使用される。この、洗浄殺菌過程で、石綿汚染が起こりうることが判明している。つまりリネンサプライズと呼ばれる施設は、石綿汚染危険施設に指定され、過去に中皮腫や、肺癌患者を多数発症してきた。つまりその施設で洗濯された、看護着や医療用シーツなどが、石綿に汚染されていたのは間違いない事実であろう。今こそ警告を発したい。再度検証委員会を開催し、より一層の継続的な調査を、望むものである。労災の認定を受けることなく他界された人たちの無念を晴らすため、今後も告発に取り込んでいく所存であるが、肺機能低下による、酸素不足が、私の左目を襲い、黄班膜一部壊死を引き起こした。目の酷使が出来ない状況が生まれたが、これからもこのブログは続けていく事にする。ただし、六月十二日より二十日間離れることを、お許し下さい。毎日60人を超える皆様様の来訪により、支えられてきたこのブログは、私が息を引き取るまっで、石綿被害者の声を代弁していくつもりです。今後の御指導よろしくお願いします。又、私の留守中、私には出来すぎた妻のブログにもお出かけ下さい。

なお、上記の政府資料は、ご希望の方にお譲りします。

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アスベスト汚染状況例(5)

2012-05-26 18:15:47 | インポート

Photo 我が家の庭は今や「田芹」に占領されつつある。市販の芹を根っこだけ庭に植えておいたが、よほど相性が良かったのか、一大勢力となり、伽羅ぶきや、冥加を押しのけ、背丈が70センチを超えている。こうなると食用にはならない。明日元気があれば、十センチほど残し刈り取ってやるつもりでいる。新芽が出れば、柔らかく吸い物に入れて食す予定である。芹がゆも、なかなかいける。

023 この写真は小学校の庇裏の状況である。屋根に何らかの異常があるか、はたまた、劣化の進行が早く外部仕上げ材は元より、コンクリート下地処理の段階から剥離が生じ、石綿の飛散が始まっている。地方公共団体の建設関係職員の、石綿に対する知識の無さは、悲しくなるほどである。いや、情報が入手出来ていないのであろうと思う。

この様な外壁にまで、石綿含有建材が使われている事さえ資料としては、なかなか入手できない。厚生労働省の資料の中には、確かに存在するが其処まで辿り着くのに膨大な時間を要す。おそらくその様な資料は、厚生労働省から、各県に送付されていると思うが、その先の段階で、末端まで情報が伝達されたか不明である。今回横浜における「石綿訴訟」が原告団敗訴となったが、裁判所の判断を決定付けるだけの証拠提示が弁護団側に無かった結果であると言わざるを得ない。確かに国は吹きつけ石綿の原則禁止をしたが、その他の建材の石綿についての指導監督は成されなかった事実を、裁判所は見落としているし、国内で石綿含有物の生産禁止後、韓国に生産拠点を移し、生産を続け、その製品を国内に持ち込み化粧品や、医薬品を石綿で汚染させた責任は大きいと思う。それも確信犯なのだ。つまり、日本の石綿含有検査方法では、0.5%以下の含有物の発見率は50%以下である。国際的評価では0%とも言われている。つまり「ニチアス」は、そのことを知っていて生産拠点を韓国に移し、国内に持ち帰る方法を取ったのです。ところが、韓国の石綿検出方法は、国際規格で行われ、石綿の含有が報告されたため、「ニチアス」は、再び生産拠点をインドネシアに移し生産を続行しているのです。つまり、日本の検査システムの不備を突いて、純度の低い「タルク」生産を海外で行い日本に持ち帰る方法で、操業を続けています。何処までも利益優先の体質は変わらない企業なのです。逆に考えると、それほど利益を上げる事の出来る産業であると、言えるかもしれません。人の健康を食い物にして。

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アスベスト汚染状況例(4)

2012-05-24 21:25:46 | 社会・経済

009 部屋を仕切る可動間仕切りである。保育園や病院など防災上この種のものは不燃材で作られている。嘗ては、病床を仕切るカーテンも、不燃カーテンであった。これ等は、石綿布を基材として作られている。石綿布の上から、石綿を含有させた、塩化ビニールでコーティングしアコーディオンカーテンと為る。開閉を繰り返すうちに劣化が進み、石綿の飛散が始まる。

012 渡り廊下である。屋根は折版と呼ばれる折屋根で、裏面に結露防止の裏打ちがなされている。

裏打ち材には二種類のタイプがあり、石綿布に塩化ビニール系の合成樹脂を含侵させたものと、石綿布を直接石綿系の接着材で裏打ちしたものとがある。これは、前者で紫外線に弱く本来断熱性に優れるので、屋根裏に使用される。この保育園では屋外に使用されていた。珍しいケースである。

016 軟質系のPタイルである。石綿が含有している可能性は50%以上。ただし、酢ビ系施着剤には、石綿が含有される。石綿を含むPたいるを、石綿塩ビタイルと呼ぶ。この施設では、十分なワックス管理がされているので飛散は無いと思われる。ただし、昭和六十四年までのワックスには、石綿を含有したものが存在し、清掃員が石綿曝露をした。

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アスベスト汚染状況例(3)

2012-05-24 10:55:47 | 社会・経済

Photo_2 雪ノ下が花を付けた。いよいよ夏本番である。梅雨も近い。

ところで数年前、岡山大学が石綿が原因の肺癌や中皮腫は、石綿そのものの毒性にあるのではなく、石綿の持つ物理的構造が原因であるという論文を発表した。

その説によるとα線を放出する物質が石綿と結びつき易く、自然界に存在するその物質と結合し蓄積された結果、肺癌や中皮腫を発症するというのです。確かにタルクなどはその様な性質を持つ構造をしており、その危険性は存在するように思います。

008 さてこの天井ですが、ジプトーンと呼ばれるプラスターボドと同じ製法で作られています。両面が石綿紙で作られ、中は石膏で形成されています。石膏のつなぎ役として石綿が使われています。いたって安定した物ですが、加工が容易く素人でもヒートンを取り付けたり、ビス止めのため容易く取り外しが出来、天井裏の配線を改良するときや、テレビアンテナ線を引き込んだりする時に傷つけ石綿を飛散させます。

010 この写真が良い例です。何か天井からつるす為手を加えたものと思われますが、支持力が弱い為落下しその後が、穴となります。こうなるとここから劣化が始まり、常に石綿が飛散していきます。現在では、この種の建材については、「石綿取り扱い主任者」が作業の安全性を確保し、工事を行う事に成っていますが、殆どの自治体の営繕課や、管理者にその意識が無く、野放しの状態なのです。皆さんのお子さんや、お孫さんが学校や保育園でこの様な危険にあっている可能性が存在します。行政の厳しい監視体制を望みます。

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