藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

アスベスト汚染状況例(5)

2012-05-26 18:15:47 | インポート

Photo 我が家の庭は今や「田芹」に占領されつつある。市販の芹を根っこだけ庭に植えておいたが、よほど相性が良かったのか、一大勢力となり、伽羅ぶきや、冥加を押しのけ、背丈が70センチを超えている。こうなると食用にはならない。明日元気があれば、十センチほど残し刈り取ってやるつもりでいる。新芽が出れば、柔らかく吸い物に入れて食す予定である。芹がゆも、なかなかいける。

023 この写真は小学校の庇裏の状況である。屋根に何らかの異常があるか、はたまた、劣化の進行が早く外部仕上げ材は元より、コンクリート下地処理の段階から剥離が生じ、石綿の飛散が始まっている。地方公共団体の建設関係職員の、石綿に対する知識の無さは、悲しくなるほどである。いや、情報が入手出来ていないのであろうと思う。

この様な外壁にまで、石綿含有建材が使われている事さえ資料としては、なかなか入手できない。厚生労働省の資料の中には、確かに存在するが其処まで辿り着くのに膨大な時間を要す。おそらくその様な資料は、厚生労働省から、各県に送付されていると思うが、その先の段階で、末端まで情報が伝達されたか不明である。今回横浜における「石綿訴訟」が原告団敗訴となったが、裁判所の判断を決定付けるだけの証拠提示が弁護団側に無かった結果であると言わざるを得ない。確かに国は吹きつけ石綿の原則禁止をしたが、その他の建材の石綿についての指導監督は成されなかった事実を、裁判所は見落としているし、国内で石綿含有物の生産禁止後、韓国に生産拠点を移し、生産を続け、その製品を国内に持ち込み化粧品や、医薬品を石綿で汚染させた責任は大きいと思う。それも確信犯なのだ。つまり、日本の石綿含有検査方法では、0.5%以下の含有物の発見率は50%以下である。国際的評価では0%とも言われている。つまり「ニチアス」は、そのことを知っていて生産拠点を韓国に移し、国内に持ち帰る方法を取ったのです。ところが、韓国の石綿検出方法は、国際規格で行われ、石綿の含有が報告されたため、「ニチアス」は、再び生産拠点をインドネシアに移し生産を続行しているのです。つまり、日本の検査システムの不備を突いて、純度の低い「タルク」生産を海外で行い日本に持ち帰る方法で、操業を続けています。何処までも利益優先の体質は変わらない企業なのです。逆に考えると、それほど利益を上げる事の出来る産業であると、言えるかもしれません。人の健康を食い物にして。

コメント
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