藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

どの様な職業が石綿曝露を引き起こしたか(20)

2012-05-16 00:34:15 | 社会・経済

農薬、バーミキュライト等を扱う作業。

要するに農業である。まさか農業までも、石綿被害者であろうはずが無いとお思いになるに違いない。

バーミキュライトは、保水性に優れ苗床としては一級品なのであるが、如何せん石綿が主成分である。野菜の苗作りなどの作業時に、石綿を撒き散らす。

また、粉黛の農薬の増量剤に石綿粉が使用されてきた。こうした事実は国民にいや、農業従事者さえ知らされていない。

しかし、厚生労働省の資料の中に明記されている。

バーミキュライトは、土壌改良剤としても使用されてきた。農水省の指導の下に。

農薬散布は、農薬の成分のみにあらず。石綿被害も引き起こしてきたのである。これらの農薬は、昭和の時代の終焉と共に使用されなくなったが、農村で生まれ育った子供たちは、幼少の時期から石綿を吸い続けた事になる。石綿吸飲暦の無い人たちの多くは、この様な過程で吸引した可能性が存在する。

原因が明確でない人たちの多くが、案外農薬やバーミキュライトの吸引が原因ではないかと私自身感じている。それと共に原因の一つに、トヨタ パブリカを疑っている。昭和40年代初頭、一世を風靡したこの車は、石綿の塊であった。排気管の断熱や、暖房装置に石綿が使用されていて、現在中皮腫の平均発生時期にさしかかっている。トヨタ自動車は、詳しい資料を提示すべきである。又、当時すでに石綿の危険性について、WHOは、勧告を発し危険を世界中で共有していたことは明白である。今も、パナソニックは、暖房器具の自主回収を行っているが、これに見習い、嘗てのパブリカのオーナーの中の中皮腫患者の保障をすべきであろう。世界トップクラスの企業としてのプライドが、試されるときが来たように思う。

コメント
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