藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

にしむく士(さむらい)

2021-04-29 08:44:58 | 日記・エッセイ・コラム

 小学校時代、「小の月」を覚えるのに「にしむく士(さむらい)」と覚えさせられた。 がその時、「うるう月」と言うのが有って、はたまた2月だけが28日だという。おまけに四年に一回29日に成る。それが百年に一回?、これは確かではないが29日に成らない、そんな事だった気がする。 小学生にそんな小難しい事を、覚えられる訳がない。 その後図書室で、ローマ時代の本を読んでいた時、皇帝の何方かが、自分の生まれ月が小の月だという事が気に入らず、二月の一日を取って、7月を31日として・・・なんて話が出ていた。 昔の王様は我儘だったのだなーと思ったことが有る。 とは言っても、日本もあまり変わってはいないとも思った。 天皇誕生日が休日など、その典型だと子供心に思っていた。 何百年かしたら、天皇誕生日ばかりになって、毎日お休みになる・・・、そんな事を子供同士で話していたが、現実に4月29日の天皇誕生日は、「昭和の日」として残って休日となった。 それならば、「明治の日」や、「大正の日」が有っても良さそうな物であるが・・・。 そう言えば明治天皇の誕生日は11月3日だった気がする。 調べてみたら当たっていた。 文明開化で「文化の日」とは之如何に・・・落語の様な話ではないかいな。 片や大正天皇は8月31日。 この日は夏休み最後の日で何の記念日でもなさそうだ。なんだか少し差別感が其処に漂っていた。 そんな誕生日にこだわるのには、理由が有るのだ。 私は4月8日生まれである。 お釈迦様と同じ日で、お寺では盛大に花まつりが開かれ、甘茶がふるまわれるが、我が家では何も御祝もされなかった。 学校帰りに、道筋のお寺で甘茶をお釈迦様の頭から懸けて、その後一口甘茶を頂いたが、自宅に帰るまでには四つの寺が有って、中にはお菓子を配ってくれる寺も有った。 結婚してからも、何だか誕生日を祝ってもらったことがない。それは息子が同じ日に生まれたからである。