藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

御簾越しの月

2020-06-07 05:08:35 | 日記・エッセイ・コラム

四時二十分、目が覚めた。 何となく窓を見ると外の月が妙に色気がある。 
      
      
御簾越しに見ると、‥…。 ふと平安時代の女性を思った。 光源氏の世界はこんな感じだったのだろうか。 「みすごす」という言葉が頭の中に浮かんできて、グルグル回り始めた。 現代では、「見過ごす」と書くし、見落とした事を言う。 しかし平安の世では、御簾を通して会話をしていたし、外の景色を‥…そうばかりでもなかろうが。 音が同じでも意味が違ってくる日本語・・・・そうした中、急に我に返った。 雀の群れがやって来て、鳴き始めたからだ。 時計を見ると、三十五分すぎである。 十五分間も、「みすごし」に捕まり思案していたようだ。 私も後期高齢者の特徴が出始めたようである。 何かに引っかかると‥‥、これが車の運転中に起きると事故の元に成る。 「くわばら、くわばら」‥…