てくてく日々是雑感

こんにちは。てくてくねっとの たま です。
日々のあれこれをつづります。

終わりが始まりであること

2006年06月11日 | 近辺

週末に行われる中体連は、中3の息子にとっては引退前の最後の大きな試合で
しかも、かのサッカー部は人数がぎりぎりの11人しかいない。
ひとりでもケガをするわけにはいかないという状況なのに
2週間ほど前から足が痛いと言い出した。
整骨院に行ったら疲労蓄積だ、
このままでは疲労骨折もありうるから走ってはいけないと言われるが
最後の試合だから無理をしてでも出たい。
いや出ないわけにはいかないわけだから何とかしてほしいと
ぎりぎりになって鍼灸院にかけこんで、
この1週間は毎夜のように、治療、テーピングを施してもらい、
本番を迎えることとなった。

初日は2試合あるうちの1試合を勝てれば1次予選突破ということで
なにしろ繰り返すが11人しかいないチームだ。
しかも2年生の時は8人しかいなかった。
正直、ちゃんとした練習は望むべくもなし。
それでも今度は11人いるのだから
今回の中体連は1勝が目標でもあり、悲願でもあった。

そして初戦、
相手チームはベンチにもたっぷり人数がいるし、
ピッチ外からは下級生たちの応援の声が響く中
わがチームはきっちり勝ちあがった。

翌日のトーナメントでは、
ここまで来たからには上に行きたい、との思いもあったが
なにしろしつこいようだが交代要員がいないチームで
ずっとやってきたメンバーはすでにみんなからだがぼろぼろ満身創痍…。

…いや、それでもよくここまでやってきた、と
肩を落とす選手たちを拍手で迎えた。
彼らの中学サッカー生活もひとつの終止符を迎えた。

ふと気づいたら、ドイツではワールドカップが開幕していた。

4年前、日韓ワールドカップを観て、息子はサッカーに目覚めたのだった。
以来サッカーにどっぷりはまり、はまり込むと一途な性格で
中学に入学するや、友達を強烈に勧誘した。
そのほとんどがサッカー初心者で、つまりうちのチームの半分がそうなのだが
彼らがサッカーを始めることになったそもそもをたどれば、
4年前の日韓ワールドカップで息子がサッカーに出会ったことなのだった。

そんな4年前を、彼らはどう振り返るだろうか…?などと
感慨にふけりたがるのは大人の癖だけど、つい、思ってしまう。
いつか彼らも振り返ることがあるかもしれない、と。
日韓で始まって、ドイツで終わったひとつの物語のことを…


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