CHESTNUTS's Living

Living・・・意味は「暮らし」
(なるべく)手作り、平穏で安心できる暮らしを目指しています・・・

アレクサンダー・ガヴリリュク ピアノ・リサイタル

2009-06-28 23:37:54 | のだめ&クラシック
  
            2009年6月28日(日)15時開演
            彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール


              


             


いやはや、思えば遠くへ来たもんだ。
世の中には新幹線でコンサートへ行く人もいることだし、って上を見たらキリがないけど。
遂に埼玉まで来てしまいましたー
東京圏に住んでるとは言え(千葉県って、東京圏内ですよね?確か・・・)首都圏から埼玉へ行くのと、千葉県から埼玉へ行くのでは、やはり時間のかかりが違います。
料金的にはホリデーパスなので、問題ないんですけどね。


ここ「彩の国さいたま芸術劇場」は、音楽というよりもお芝居のイメージが強い。
蜷川さん演出の本拠地?? あ~間違ってたらごめんね~
小ホールへ入っていく人、ちらほら見かけました。
私がここに来るのは、これが初めてで最後なのかなぁ・・・

駅からは思ったよりも近く、かなり余裕を見て出てきたので、開場までまだまだ時間がありました。
なので、劇場にくっついてるお店で一休み・・・
本格的なフランス料理店。 の、デザートセット。


            

           バニラアイスクリーム・ブルーベリーのタルト・
                    抹茶のムース・フルーツのせパンナコッタ

まだお昼だし、甘いもの食べてもOKよね!?
(ケーキは晩ご飯のデザートに食べるよりも、日中に食べる方が活動エネルギーとして消耗されてしまうのですよ!)

アイスクリームはさっぱりとした口どけ。生活クラブのアイスに似てる食感で好感が持てました。
(市販のアイスって何となく二チャ二チャしてて不愉快・・・
ブルーベリーは苦手なのに、食べたらおいしくてびっくり。
抹茶のムースは餡入りで渋いおいしさ、パンナコッタにはフルーツ(スイカ・パイナップルなど)とほんのり酸味のあるジュレが乗ってて、爽やかなおいしさ






            

      
   ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 作品13「悲愴」第1楽章・第2楽章・第3楽章
   ショパン:ポロネーズ第3番 イ長調 作品40-1「軍隊」
   ショパン:即興曲第1番 変イ長調 作品29
   ショパン:夜奏曲第8番 変二長調 作品27-2
   リスト:メフィスト・ワルツ第1番(村の居酒屋での踊り)S514

   ストラヴィンスキー:<ぺトルーシュカ>からの3楽章
   ラフマニノフ:10の前奏曲 作品23より 第1・2・5・6・7番
   ビゼー(ホロヴィッツ編曲):カルメン変奏曲


1曲目の「悲愴」を聴いた時から、どっしりと聴かせるピアノを弾く人だなぁと思った。
「ピアノは1台でオーケストラ」の意味が、よーく分かった・・・
「軍隊」はカッコよく、即興曲はさらっと軽く、夜奏曲はしっとり。
そしてリスト!
こっ、こんなに難局だったのー!?
「のだめ」では真一君があっさりと弾いてたので、意外で・・・印象がもう全然違う。


一番楽しみにしていた「ぺトルーシュカ」は思ったとおりの超難曲。

道化「ぺトルーシュカ」は、バレリーナへの恋をムーア人に邪魔されている。
(3人ともゼンマイ仕掛けの人形)
第1曲<ロシアの踊り>3人の踊り
第2曲<ぺトルーシュカの部屋>部屋に閉じ込められ悲しむぺトルーシュカのもとに、バレリーナが突然現れたので喜んだのも束の間、逃げられてしまう。
第3曲<謝肉祭>祭りの賑わいの果てぺトルーシュカはムーア人に殺される。

第1曲から第3曲まで、曲の間に切れ間はほとんどなく、一気に物語は進む。
楽しい祭りから急転、悲劇的なラスト。


CDで予習してあった、難曲をさらっと弾きこなす名演奏のポリー二とは、また一味違う演奏。
ポリー二ほどではなくても、超絶技巧をを弾きこなす技術者は今の世にいくらでもいるかもしれない。
でも大事なのは自分の世界観を持っており、それを表現できることだと思う。
ゆっくり、どっしりと始まった演奏は、聴き進むうちにすっかりその世界観に引き込まれた。
心のこもった演奏。



ラフマニノフは24の調性による24の前奏曲を作曲した。
(「前奏曲」・「10の前奏曲」・「13の前奏曲」の3種類がある)
まるでバッハの「平均律クラヴィーア」のよう・・・
今回の5曲は「10の前奏曲」より、まるで5楽章形式のようなバランスで選ばれたようだ。
ラストはホロヴィッツ編曲「カルメン変奏曲」。これまた超絶技巧!


アンコールは5回も! いい人だぁ
でも予習してないので、全然分からにゃい~・・・
一番最後の「トルコ行進曲」だけ分かったけど、モーツアルトの全然違う編曲で、軽くて楽しい曲のはずなのに、めっちゃどーっしりと聴かせる難曲になってる。
トリに相応しい重厚さと華やかさ!



             

不勉強な私にも分かるように、アンコール曲が貼り出されてました・・・

  モーツアルト:ロンド 二長調 K485(ゆったりとした曲)
  リムスキー・コルサコフ(シフラ編):くまんばちの飛行(難曲!そして速い!!)
  ラフマニノフ:楽興の時 第3番 ロ短調
  ラフマニノフ:楽興の時 第4番 ホ短調
  モーツアルト(ヴォロドス編曲):トルコ行進曲  



やっぱり生の演奏はいいな・・・


次は新日本フィルのサマーコンサート。 また井上道義氏の指揮に会いに行きますー。
近いのよー! 墨田区だもん!





       追記 7月1日

            

リサイタルの場合、演奏後にサイン会があることが多いそうです・・・
CDを買った人の特権ですけどね。

この時は買わなかったのですけど今頃になって、あのどっしりした演奏をまた聴きたいな、って思うんですよ。

やっぱりCD買っとこうかな・・・
クラシックって、お金かかりますね・・・