テーザー琵琶湖ミッドサマー

ヒョロヒョロ風です。でもイイ景色でシモ廻航。

週末は琵琶湖遠征でした。今回は 「SAILおおつ」 という京都新聞主催のオープンレースにジョイントしたテーザーの公式戦・琵琶湖ミッドサマーへ参加です。遠征って言っても琵琶湖のフネの突貫クルーなのでお気楽新幹線遠征なんだけど、行く前になったらだんだんお気楽じゃなくなってきました。だってー。今回は偉大なるセーラーA氏のクルーという大役だからです。なーんて言いながら例によって前日は歓待を受け、テーザー軍団東西入り乱れで遅くまで盛り上がってしまいました。なのでお世辞にもサワヤカなお目覚めとは言えないけど、これもオトナ遠征の楽しみの1つと言う事で…(^_^;)。

朝から猛暑!そしてベタ…。ははは、予想はしてたけど。
出艇前から大汗だらだらで日陰に入っては犬みたいにハーハーしてました。レース海面…じゃなかった湖面!についてからもしばし風待ち。で、風待ちしてたら!ティラーエクステンションのジョイント部分がブリっともげてしまいました。ガーン!でも風ないし、細引きのラニヤードで結んでなんとかしのぐことに。

参加艇51艇、うちテーザー11艇。北東?(たぶん。だって土地勘もコンパスもないんだもん)のヒョロヒョロ風でしたが、暫くしてわずかに吹き始めました。まったりスタートし、左1本。返したら全艇のはるか前ですヤルゥ!そのままリードをキープ、いやどんどん広げてファーストホーム。wow!

続く2レース目は弱いながらも少しだけ安定して吹きはじめました。シモでロケットスタート敢行。でもX旗揚がります。途中藻に服したり?で後続のテーザー軍団に猛追されましたが、シーホースに続いて2着。テーザーでも辛うじて1着。

詳細はここではハショリますが、結果1-1の優勝でした。 で、SAILおおつの方も優勝だそうでこれまたビックリ。A氏の腕前についてはもう今更言うに及ばずですが、あとは 「恐怖の琵琶湖ヒョロヒョロ風」 においては、ゴリラチーム vs 猿チームでは軽量のお猿に軍配…って感じですかね。A氏は「軽くて上手いクルー」を求めてたかもしれませんが、軽いだけですごめんない。シモで縮こまってただけですごめんなさい。フー、もうちょっとでエコノミー症候群になるところでした。なのに優勝なんて恐縮です。でも楽しい夏の一日でした!A氏ならびに皆さんに感謝!

来月のオータムレガッタ、そして全日本とだんだんテーザー気分が盛り上がってきた今日この頃です。ホントは色々悩ましい事があったりするのですが、まぁ難しい事考えず、今は好きなように楽しく乗れればヨシとします。

どうでもいいけど、京都新聞に歳バラされた~


第9回SAILおおつ 成績表
テーザー琵琶湖ミッドサマー2007 成績表

 
 
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第1回スターベイカップ

31艇のスタートは久々に毛根から脂汗ッ!photo by あど号かみちゃん

夏休みの最終日は久々にHMYCレースです。なんとビール先生とソーチョー(総長)もめでたく復帰!残念ながら慎ちゃんいないけど、ほぼフルメンバー(^o^)! ここのところ人集めで駆けずり回っていて、レースの日はいつも不安で憂鬱な朝だったけど、今日はみんな揃ってメンバーもバッチリ、参加艇31艇で大盛況!おまけにピーカンで南のそよ風が程よく吹いてて、コースはお気楽な小網代行って来い! …ってことでみんな朝からウキウキモード全開。もちろんクーラーボックスは氷ザクザク・ビールたくさん~!

小網代ブイのベアリング160度、亀城をかわすアローワンスがプラス5度。スタート前の風軸は190度程でスタボーロング。チビッ子はシモから出るとトホホになるからカミ目の高い所から出て名島までは左を伸ばすプランに決めます。最初のスタートはゼネリコ。ちょっと引っ張っちゃったかもですごめんなさい~。大型艇がシモにいたけど艇速差がありセイルオーバーできず。久々の迫力あるスタートにかなりビビってました(恥)。続くラウンジエンドのスタートは、水があってフルパワーで出るもジャストじゃありませんでした。まぁ無難にスタート。

きれいな風をもとめてショートタックを入れたのち、前半は岸を行きます。フェロとのファーストミートもセカンドミートもサードミートも僅差でこっちが前。どうやら岸が少しよかったらしく左をキープしている時は前でした。そのうち接近戦になってタイトカバーをしかけたら、タックをしくりホープレスの位置にはまり込み…。結局逃げる羽目になりました。はぅー。墓穴を掘るってこーゆーことです。ダサい。


フェロちゃんです。やーん、なんかでっかーい。photo by あど号かみちゃん

風はコンスタントにあって走りやすかったけど、岸に寄せられる潮が強く、片のぼりと思ってたけどそうでもありませんでした。天気も良く気持ち良い~…と言いたいところだけど、わたしはヒッチャキになって毛糸を見つめ、尾てい骨と耳たぶに血液を集中的に送り込んでいたのでそんな余裕ありませんでした。

みんなはもうとっくにルービーに手が伸びてます。スタート直後からガンガン。それに比例してみんな陽気なおじさんと化して、ワイワイ大騒ぎ。そのうちムンクの叫びみたいな形相で「え゛ーーーーっ、あんなにイッパイあったのに、ビールがもうないーーーッ」と暴れはじめます。

チョットーーー!お願いだから静かにしてぇーーーーっ。
今、アタシ的にはダイジなとこなのーーーっ。
ぜぃぜぃぜぃ…

でも。ま、いっか。夏の楽しいレースだし。(スキッパーは飲酒セーリングはしてませんよ、念のため)そんなこんなで小網代を回って、フェロちゃんとはまた信じがたいくらい仲良くくっついて帰って来ました。復路では残念ながら追い抜くチャンスなく、28秒差でまた負けだったけど。でも愛してるよ~!オール学連出身の相手にこうやってくっついて帰ってくるんだからアタシもガンバッテマース。で、愛してるからこの際言うけど…。チミたち亀城に近づきすぎだよいつも!!


体格普通サイズのホビ号です。photo by あど号かみちゃん

今日は、行きクローズ・帰りランニングの超ビッグ上下レースという感じでした。せっかくのショートディスタンスだったのに、残念ながらチビッコ有利のコンディションではありませんでした。成績はフェロちゃんと並んで真ん中落ち(T_T)。俊足艇が修正でも上位を占めました。まぁヨットなんて風任せだから仕方ないス。

ま、自分でやれば前走れなくてもそれなりに楽しいものです。毎回走りながら自分だけの課題やテーマが見つかって、それを実践するためにあれこれ考えながらフネ滑らせて、沸き立ったり煮詰まったりしながら頭から丸ごとどっぷりセーリングしてます。これはこれで幸せ…かな。
ん~、でもやっぱり速いフネにも乗りたいけど(ボソ)

#来週は琵琶湖でテーザー。スイスイ走ってきまーす。

成績表はこちら

本日のメンバー:7人
バウ=ヨシオ
ピット=総長
ヘッドセイル=のざP、サイキさん
メイン=中村さん
ヘルム=わたし
背後からの総括=ビール先生

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木曽駒ケ岳登頂~

 
夏休み3日目~4日目は恒例・夏の軽登山。昨年は北アルプスのはずれの乗鞍岳へ行ったので今年は中央アルプス木曽駒ケ岳にチャレンジです。日曜の午前中に出発したところ、帰省ラッシュにチコっと片足突っ込んでしまい中央高速相模湖までは渋滞…。でもそのあとはスイスイ流れて夕方早い時間に駒ヶ根高原に到着。

この季節、登山口までのバスとロープウェイがすごーく混雑するとの事前情報もあるし、積乱雲がモクモクしてくる午後の時間帯には下山したいので、3:30起床、4:30宿出発、5:00のバス乗車を目標に、翌日は夜明けとともに行動開始です。


千畳敷カール。ものすごい快晴!

当たり前ですが…寒いです。ロープウェイの千畳敷駅でも既に標高は2612mなので森林限界も超えた立派な高山帯です。長袖長ズボンに登山の装備で千畳敷カールより木曽駒ケ岳を目指します。カール…。カールってなんだ?ググってみました。氷河期に氷河によってえぐり取られ出来た大壁面をカールと呼ぶんだそうです。


この後、奥に見えるガレ場を這いつくばって登ります

最初はお気楽にカメラを首にかけたまま歩き始めましたが、八丁坂の登りに入ったらもう写真どころじゃなくなり、這いつくばってガレ場を登ります。浮石も多くて危ないのでカメラはザックにしまい頑張って登ります。もう喋るのも辛くなった頃になだらかな稜線に出ます。



なだらかな中央アルプスの主稜線を歩きます。最初のピークが中岳。登りきって振り返ると…ヒャー!すごい眺め!すぐ近くに宝剣岳、天狗岩、その向こうに南アルプスの山々が雲の上にそびえてます。その向こうに富士山が頭を出してます。こう見ると日本ってホント山だらけです。スバラシイッ。


中岳から見た南アルプスの山々。左一番奥に富士山がポチっと顔出してます

小休止のあと正面の木曽駒ケ岳を目指します。最後、心臓破りのガレ場を登って頂上です。360度のパノラマに開いた口ふさがりません…。御嶽山、そして北アルプスの山々の中にとんがった槍ヶ岳も見えます。振り向くと南アルプスです。こんな天気の時に登ることができてほんとラッキーです。




太陽の低い午前中は、山や雲の色も濃く深く美しいです。絵心をくすぐられて、素人ながらたくさん撮ったら何枚かはお気に入り写真(これハガキにしてみようかな?)になりました。とっても満足。

山もイイです! 来年はどこ行こう?! 今から山の地図見てワクワクしています。

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森戸沖ゆるゆる

 
夏休み2日目はゆるゆるデー。
前日の鎌倉花火のあと、久々のお泊りヨット。朝デニしながら本日の作戦会議。そしてあまりに暑いので今日は海水浴!と決めてフネ出しました。森戸ビーチ沖、朝一番乗り~。まほろってんと一緒に海でぷかぷか。

ぷかぷかしてたら!
伝説の「メルクル泳法」で近づいてくる黒いおじさん発見!どうやら一部始終を森戸のマンションのベランダからチェックされていたらしいです。




遠ざかるメルクル(-_-;)合成写真じゃありません


ゆるゆるしてます


陽気なおねえさんです。ちなみに、以前もこんなことしてました。


「サイコーですかー?」「サイコーでーす!」
ちなにみ、以前も同じようなポーズしてました。

とりあえず泳いで、オーニングの下で昼寝して、また泳いで、また昼寝して…。レースもいいけど、たまにはゆるゆるも必要です。世間では色白が流行ってます。わたしもホントはもうこんなことして遊んでる歳じゃあないけど(-_-;)。
でも。もっともっとおばさんになっても。こういう時間を自然に楽しめるヒトでいたいなぁ。

そこに太陽がある限り?!

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鎌倉花火大会 on 海援隊

本日から夏休み♪

2007年夏休み最初のイベントは鎌倉花火大会。夕方になるとヨットを出して海から見物しよういう人たちが、マリーナに大勢集まってきました。いつもの仲良しメンバーも続々集まって、色んなフネに分乗して各艇乗員テンコ盛りです。18:30海援隊にてドックアウト。

よいポジションを探してアンカリングし、つまみを食しながらドリンキンタイム。花火の開始を待ちます。少々波があり缶ビールもグッと力入れて持つ感じ。たぶん、ゲストを乗せているところは厳しかったんじゃないかなぁ…。でもわたしたちは波なんて気にもとめずドリンキンです。


始まりました~。ん~、きれい。


バルブ撮影は波に翻弄されるデッキではできるはずもなく、フツーに撮影です。

打ち上げ数がチョット少なく、間延びする感じではあったけど、久々に海の上からの花火見物はなかなか楽しいものでした~。


最後の〆です。まぁ満足~。


係留バースの灯りが消えても暗闇の中しつこく飲み続ける夜のフナムシたち

そんなわけでだんだん夏休み気分盛り上がって来ました!!海援隊のシオちゃん、ダイちゃんありがとうございました。



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やっぱり葉山が好き

 
7月は課外活動?が多くて、結局一度も葉山でセーリングしませんでした。ひと月ぶりの葉山です。今週は本当だったら夏の恒例お祭りイベント 「トウキョウズカップ」 参加のため伊豆大島に行っているはずだったのに台風5号のため中止…(T_T) (T_T) (T_T)。せっかく梅雨明けしたのに、トウキョウズカップに行かないと、なんだか夏がやって来ない感じ。

金、土とやや荒れ模様だったものの、日曜日は風も少しおさまりピーカン!朝から南の風がバンバン入り、これぞ湘南の夏~ッ!という雰囲気。トウキョウズカップに積んで行くはずだった大量のルービー(正確には発泡酒 ^_^;)を氷の中にザクザク突っ込んで、シャンパンとサングリアもキンキンに冷やして、いざ、森戸沖へ。

アンカリングすると、カラフルなビーチパラソルで大賑わいのビーチの沖にいるわ・いるわ、葉山のフネがウジャウジャ~。みんなトウキョウズカップがスポイルされて行き場のないエネルギーを発散するかのように遊んでます。飛び込む人・泳ぐ人・プカプカする人・釣りする人・引っ張る人・引っ張られる人(バナナボート!^_^;)。ひとしきり遊んだ後、メインだけ揚げてちょっとだけセーリング。
で、でも… 風あがってきて結構バタバタ。気付けば一面白波で、裸足&水着で乗るには風強すぎ!ってことで早々に退散しました!


上架してジャバジャバとフネ洗って(水かけっことも言う -_-;)、日が傾いて来たら夕涼みしながらサンセットタイムを待ちます。




たくさんのヨット、緑濃い山々、きれいな海岸線、楽しげなビーチ、夕焼け、ビール、仲間たち。
#やっぱり夏が好き・葉山が好き。

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パールレースIRC総合優勝!(≧∇≦)

 7/27(金)スタートの朝。暫く食べられない炊きたてご飯の朝食をワシワシ食べて7:30宿を出発、8:30ドックアウト。いよいよ伝統の外洋レース・第48回パールレースの始まりです。伊豆諸島の利島を経由し180マイル先の江ノ島を目指します。


スタートラインは護衛艦<すおう>とアウターマーク(^_^;)。見通しは…取れません(-_-;)。

天気は晴れ!でも天気予報では初日は風が期待できそうにありません。まずは南東方向8.2マイル先の神ノ島を目指します。風は北寄りでポートの追っ手スタート。結構なバイアスのラインでみんなアウターに集中してきそう。Gaiaはややショートではあるけどアウター寄りからスタート。これから先長いのにみんな結構気合カツカツのスタートです。X旗も揚がります。

スタート直後にジェネカーアップ。気づくと鳴り物入りで日本にやって来た超有名エリート艇NYYC SWAN42<エスメラルダ>が頭を出してました。速ッ。それにかっくいい。同クラスのライバル艇なのに見とれてしまいます。そのままぐいぐいフリートを引っ張ります。Gaiaも大型艇と一緒にトップ集団を固めます。速いフネって素敵だー。

1時間位走ると、徐々に風がへろって来ました。頼りない南寄りの風が入ってきたのでジェノアアップ。四畳半ブローをうまく拾って走ったら、あら!まぁ!いつのまにかエスメ様の前。第1レグ神ノ島はななななんと2番手で回航。次はいよいよ気の遠くなるような第2レグ、利島までひたすら東へ走りつづける125マイルです。再びビッグジェネカーをアップ。風弱く潮も食らってます。暫くはこんな感じで単調で長ーーーいレグをガマンの走りです。ふー。夕方にやっっっっと大王埼。風はお日様の傾きとともに少ーしずつ西に振って行きましたが、夜通し弱い南西風が吹き続けるという予報どおりの展開で、日没過ぎても夜が明けるまでずっと240度~280度くらいの軽風(時に微風)が吹き続けました。


Gaia的にはラムラインから離れ過ぎない走りを心がけます。ジェネカーなのでジャイブの角度がどうしても深くなるけど、ラムから5マイル以上外れないように刻んで行き、できるだけ利島にヘディングを向ける、VMGを稼いで手堅くロス無く走る作戦です。マッキーの言うところの「負けない走り」?

ナビ担当のわたしはGPSのチェックやロールコール、気象情報ゲットのためしょっちゅうダウンビローするのですが、ん?なんだかキャビンに入るとトロピカル~な香りが…。実はちょっとした手違いがあり、バナナとプラムをダブルで買い込んでしまい大量に積み込むことになりました。なので今回のGaiaパールレースはフルーツ・バー付き。好きな時にフルーツ食べ放題!交代で仮眠とる時も南国ムード万点~。でも結局フィニッシュまでに大量のバナ~ナがご臨終を迎えてしまい水葬の儀を執り行うことに(-_-;)


夜の間、ラッキーレディーⅤ(以下LLV)と夜通し付かず離れずでねちっこく絡み合います~。彼らの話し声が聞こえるくらい近くで何度もミート。サイズ的に格上の相手だけど夜の間ずっと踏ん張って、食らいついて走ったのが大きかったです。そして夜明け前の最後のミートで「じゃあねバイバーイ」とスプリット。
明るくなっても暫くはガスっていて周りが見えませんでしたが、あとで航跡アニメを見ると、そのあとGaiaは一時トップに踊り出た場面があったみたいです。暫くして沖からココリン登場。だんだんイイ風になってくると本領発揮です。クロスして岸へ消えて行きました。速ッ!そして再びLLVとミート。これはうれしかったですね。もうとっくに行っちゃったと思ってたので。これで、自分たちが夜が明けてもかなりいい所を走っていることを確信します。

海穏やかで良かったことと言えば、夕飯にお湯入れて作るアルファ米の五目御飯を食べられたことですかね。思ったよりも美味しくてビックリ。でも一袋の量はお茶碗2杯分はありそうで、わたしとマッキーは食べきれません。なので今後ひもじくなった時にコソ食いするために、「隠しご飯」として秘密の場所に隠しておくことに。(犬かっ!)でもその後すっかり隠しご飯の存在を忘れ危うく腐らせるところだったんだけど。

日が高くなり御前崎を越えたあたりから、徐々に風があがってきました。これも前日からの予報どおりの展開。長い長いヒョロヒョロ風の時代はついに終わり、南西20ノットの風を受け、ここから先はビッグジェネカーで豪快なカッ飛びセーリングの始まりです。その後の展開は速かったです。GPSでヘディングが新島に向いてくると、島影は見えないけど伊豆七島の上に1つずつ雲がかかっているのが遠くからもよくわかります。ココリンは見えなくなりました。エスメラルダ、LLVらしき2艇も爆走してだんだん遠くに小さくなって行きます。今回スピンのないGaiaはアプローチで落としきれずにやや遅れをとりますが、ここが踏ん張りどころ。


間近で見る島々は雄大です~。"外洋"にやってきた感じ。

風は時折25~26ノットを示すようになりました。波も悪く、時にバウ沈。サーフィングするたびにサイドデッキにジェット水流が駆け抜ける豪快なセーリングが続きます。ピンポイントのジャイブで利島と鵜利根の間を狙いますが、巨大ジェネカーのイン取りジャイブを失敗したら絶体絶命のピンチになので、ここで安全策を取ります。まずビッグジェネカーをダウンして丸坊主でジャイブ、すかさずチビジェネカーアップ。なんとか成功。ホッ。


南西の風22ノット・チビジェネカーでも艇速13ノットでさーひんぐ!アドレナリン大放出!

15:00利島を回航し、残航50マイル。いよいよ最終レグ、江ノ島に向けて北上開始です。風はどんどん落ち傾向で定石どおりに夜には陸風に変わる予報。再びビッグジェネカーにチェンジ。なんとか夕凪に捕まらずにフィニッシュしたいところです。大島灯台の情報では風早はまだ20ノットの南西風。吹き降ろしを狙ってまずは大島の西端をギリギリかすめて、岡田の方まで回り込んで北上するコースを取ります。一旦落ちた風もまた息を吹きかえし、ちょ、ちょっと強すぎ?とビビるくらいの吹き降ろしを目イッパイ受け、潮も見方してくれて一気に三崎沖付近まで北上します。日が暮れてまた風は弱まりますが南西風が思いのほか頑張ってくれているのでまだまだジェネカーでぐいぐい引っ張ります。


で、陸風は突然やって来ました。慌ててジブアップしますが暫くは安定せず。ここで後ろから忍び寄ってきていた後続艇と並びます。もしかしてレーティングが下のX35ODか?!とビビリますが、Gaiaの巨大ジェネカーにスピンの爆走で追いついてきた事を冷静に考えれば、格上の大型艇に違いない…という結論となり、気を取り直して走ります。暫く江ノ島の方向から吹いていた風は、最後右に振れて東ぽくなりました。再びジェネカーアップ。無理無理ですが何とかジェネカーで江ノ島へ向けられる風。西へノックされる潮だったのでスピンの後続艇は結局のぼりきれずにジブアップしたようです。これで引き離すことができました。マストトップジェネカー様々~。

フィニッシュが近づいてきました。もうみんなずっと歯ぁ見せてます!ハンディGPSで残航をコールしながらノリノリの大騒ぎ。自衛隊の艦船<はしだて>からサーチライトで照らされます。ドキドキしてきました(^o^)。アウターとインナーマークを確認。 キャー!(≧∇≦) どうしよう! マッキー泣いちゃうかも!そしたらわたしも泣いちゃうかも~!念のため自分たちでもフィニッシュ時間をとっておこうと秒読みを開始。そしてプーがなりました。7月28日22:30ジャスト、所要時間36時間20分でフィニッシュです。会心のレースに全員から歓声あがります。ヤッター!!

帰着申告のため江ノ島へ入港すると、何やら大騒ぎしている集団が…。LLVチームです!歓声の中もやいを取って貰いました。聞けば彼らは三浦にとっついてから西寄りのコースを取ったIRCクラスの強豪エスメを最後の最後でブチ抜いたとのこと!(≧∇≦) すばらし~!クラスこそ違うけど、LLVはORCで、私たちGaiaもIRCでほぼ優勝を確信します。お互いハイタッチして健闘称え合い、ボルボオーシャンのワンツーフィニッシュみたいな騒ぎ(^_^;)
ファーストホームは外洋レースの猛者・松永兄妹乗り込むメルボルン大阪帰りの<ココリン>(Elliott 16m)、2着は僚艇<ラッキーレディー V>(SAYER 42)、3着<エスメラルダ>(NYYC Swan42)、そして4着<Gaia>(Sydney 36CR)です。最後まで粘って粘って食らいついて走り、夢みたいな勝利で、もうサイコー!

翌日の表彰式、会場に貼り出された成績表で改めてIRC総合優勝を確認。修正で2位に1時間以上の大差をつけて、パールレースで優勝なんて…ウルウル(T-T)。
ボート、メンバー、ヘルムス、クルーワーク、風、コース、モチベーション、全てが◎でした。この経験は、一生の宝物です。Gaiaのみなさんに感謝です!

★e-Yacht(どこでもヨットレース)の航跡はこちら
※参加艇の航跡や艇速がアニメーションで再現できます。
保存&セットアップして「E-Yacht」を起動。右下のSPEEDを目一杯早くするとサクサク見られます!

★レース結果はこちら
★LLVのパールレースレポート by LLV た
★「梅雨明けの青空の下、パールレース」by 毎日新聞動画ニュース
★「帆を広げ目指せ江ノ島パールレース」by asahi.com
★「30艇スタート・パールレース」by YOMIURI ONLINE

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