暴風雨!第1回葉山ロータリーカップ

暴風雨でしたー

今回は年に一度のオツトメ、本部船当番です。葉山マリーナヨットクラブのクラブレースでは、本部船はクラブ所属艇が交代で担当するのが長年のしきたりです。拷問のような一日が始まろうとしていました。

日頃のおこないが余程悪いのか?朝からザーザー降りの雨…。雨だけならまだしも、風も吹いています!マリーナに到着するとマストがヒューヒュー鳴っています。あまりの荒天に出艇を見合わせるチームもありエントリーは少な目のようだけど、中止になるような気配は全くありません。本部船なので「今日はやめておこう」という訳にもいかず、、、ずぶ濡れになって出航準備です。

本日のレースは葉山をスタートして三浦半島沿いに南下し、小網代浮標を回って帰ってくる16マイルのショートディスタンスコースです。海に出てみると、冷たい北風が吹きつけてガストで30ノットを越えています。暴風雨とはまさにこの事。か、顔に雨が刺さって痛い~。

北寄りのド強風、ダウンウィンドでのスタートです。このコンディションでスタート直後に名島をかわすジャイブが入るととても危ないので、できるだけコースにまっすぐ向けられる位置でスタートさせてあげたいところだけど、そんなことよりまず、本部船のアンカーをきかせないとー。

予告信号の時間ギリギリでなんとかスタートラインが出来上がりました!でも、クラス旗をあげ、準備信号のカウントダウンを始めたところで、本部船が走錨しはじめました。このままなんとかスタートさせたかったけれど、あっという間に流されて、スタートラインが縦になりそうなエラい角度になってしまいました。あえなくAP旗。

ひーひー言ってアンカーを打ち直し、15分後にやっとこ再スタート。なんとかオールフェアで送り出すことができました。このサバイバルコンディションの中、スタートラインに集まってきたツワモノは12艇。うち3艇がスタートを取りやめ、9艇が出走しました。風はスタート直後に38.8ノットを記録。


いってらっしゃーい。どうかご無事で~!!

果敢にもスピンをあげた艇が数艇。そして、大ブローチング大会が始まりました。数艇が横倒しになってキールを披露。なんか、地獄絵図の様相ですが、、、行ってらっしゃーい!どうかご無事で!!



寒くて雨が降る予報だったので、みんなを送り出した後はキャビンの中でしっぽりおでんでもやって暖を取る予定…だったんだけど、揺れが酷くてとてもキャビンの中で火を使うようなコンディションではなく断念。走錨が気が気じゃなかったので、中に入る気にもならず、結局ずぶ濡れになってデッキでひたすらみんなの帰りを待つという修行僧のような時間を過ごすことになりました。もー、寒いし土砂降りだしやる事ないので、踊りでも踊る?



そして、午後1時すぎ、最初にフィニッシュラインに姿を見せたのは<エスプリ>(Melges24)でした。サバイバルコンディションの中、いつもどおりのジャストスタートを決めジェネカーでかっ飛んで行ったのも凄かったけど、24ftじゃ強風の真上りは苦戦するだろうなーという大方の予想を覆しての断トツのファーストホームには、思わず唸ってしまいましたー。修正でも断トツの優勝です。おめでとうございます!


アド号!おつかれさました!



最終艇も無事フィニッシュ

出走9艇のうち、6艇が完走。セイル破損やリギントラブルなどもあり、大変なサバイバルレースになったようですが、無事フィニッシュを取り終えました。みなさんお疲れ様でした!!本部船は最後の最後にアンカーを引き揚げるのが本当に大変でしたが、怪力さんたちが手をズル剥けにしながらあげてくれて、無事帰還しました。はぁー、本当にえらい一日でした。


最後のおつとめ、アンカー揚げです

葉山マリーナヨットクラブのレースは、自主運営がモットー!ということで、レースも運営も日々勉強です。そして、パーティーの準備はファーストホーム艇が担当。後片づけは、なんと優勝艇が担当します。たまには鼻歌混じりでお片付けしてみたいものです。わはは。

本日のメンバー:9人
風呂井戸せんせい、山ちゃん、チャオさん
リゲ子、M居さん、なべさん
さおりん、ろって、わたし
本部船なのに、ついつい前から書いてしまいます

第1回葉山ロータリーカップリザルトはこちら

 
 
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お知らせというか、言い訳です。

ご無沙汰してます!
こちらがメインのはずなのに更新が滞っていてすんません。
バルクヘッドマガジンの読者数ってすごいので、時々怖くなったりしています( ;´Д`) そのうち誰かに怒られるんじゃないかと。

で、念のためですが…
HMYCのレースは参加する艇がいる限り中止にしないというのは誤解です。(きっぱり)
レース開催の可否は、レース委員会の朝のミーティングできちんと協議の上決定しています。その上で各艇が判断して参加しています。当たり前ですが。
もちろん中止になることもあります。出入港や上下架が危険なためマリーナからのアドバイスを受け入れることもあるし、前線通過などで天気の急変が予想されていている時などは特に慎重に判断していると思います。
でも、強風レースの場数を踏もうと思ってもこればかりは経験してみないことには何もはじまらないことなので、良い経験をさせて貰える環境には本当に感謝です。

今回の荒天レース、体育会系ヨットクラブがノリノリでやっているような印象を受ける人もいるかもしれませんが、HMYCのレース委員は総勢20名。ほぼ全員ジャッジとレースオフィサーの有資格者です。重鎮が仕切ってる訳ではなく、若手主体です。もちろんみんな現役でレースしています。
あ、若手っていうのは相対的なって意味ですけどね(^^;;

皆さん優秀な人材で素晴らしい働きをしている人たちなので、私のヘンテコな記事で誤解があったらいけないと思い弁明しておきます。

そのうちこちらも一気にアップデートしますのでまたお付き合いください。
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