本当の豊かさってなんだろう~

2014年初レース。今年も楽しくガンバリマス!

繁盛記はチョットお休みしています。呼吸を整えてまた書きますので。(^^;)

年末の繁盛記は、一区切りだと思ってレースレポートの最後に心の内をちょこっと書き添えてみたけれど、長々と書くのもなんだし、何よりもズッコケモード全開の芸風であるからして、あんまり小難しいことを書くのも違うし…と思って割愛しました。でも、せっかくなのでここに全文を載せておこうと思います。最近、色々なところで発信されている心の叫び?にちょっと感化されたというのもありますが(^_^;)

2013年、このブログのヘンテコなレース記事もどき?がバルクヘッドマガジンの「ヨットレース繁盛期」として連載されましたが、今や日本のセーリング界の超!有名コンテンツであるところのバルクヘッドマガジンに、本当にこんな記事載せていいの?と、毎回冷や汗ダッラダラの一年でした。

アクセス数がハンパない事だけはわかっていたけれど、一体どんな温度で受け取られているのかさっぱり見当がつかず、やー、ちょっと怖かったです。でも、わたしも色々思うところがあって、トップセーラー以外にもこんな風に活動している人がいるんだなーと、暇つぶし程度にチラ見して、プッと笑ってくれる人がいるならそれでいいかな、と思うようになりました。

JSAFの会員数やジュニアや学生セーラーの数が減少傾向にあるとか、活動の衰退が危ぶまれているとか、そういう悩ましい声を耳にするようになって久しいけれど、日本のセーリング界の将来について考え、新しい試みや工夫を重ねながら、熱く取り組まれている多くの方々の情熱は心に響くものがありますね。趣向を凝らしたイベントや、若いセーラーの受け皿となるべくキールボートやマッチレースの取組みなど。

片やわたしはと言えば、指導者でもないし、組織的に物事を講じる行動力があるわけでもないし、ましてやセーリング界をけん引するような影響力なんて全く持ち合わせていません。単なるお気楽アマチュアセーラーの極みですから。なので、自分自身が大真面目に目いっぱいセーリングを楽しんで、その楽しんでいる姿をまわりの人に見せることが今のわたしに唯一できることかなと思っています。それだけでいいなら、まあなんとかできるかなと思い、連載を引き受けてみたのが始まりです。

これからの日本は子供や若者の数がどんどん減っていき、人口もどんどん減っていくわけで、この先、右肩上がりなんて、もうそんな妄想はありえなくなってきています。それでいて、レジャーはどんどん多様化していって、色々な余暇の過ごし方が拡がって行く中で、どうやったらセーリング界を盛り上げて行くことができるのか?いくら頭をひねっても、わたしの少ない脳ミソからは、あまりいいアイデアは思い浮かびません。

本当の豊かさってなんなんだろう~、と時々考えます。日本は海に囲まれたスバラシイ国。四季折々の景色、緑の海岸線、のどかな島々。そして日本人は、この恵まれた環境でセーリングを楽しめるそれなりに成熟した社会に生きています。それって本当に豊かでスバラシイことですね。

日本のセーリング界の将来について、会議室で難しい話をしてもそう簡単に良い答えは見つからないかもしれません。そんなときは机上の空論はチョット横に置いといて、若い人も、中年セーラーも、熟年セーラーも、エライ人も、そうじゃない人も、セーラーだったらとにかくみんな海に出て、頭からスプレーをバシャバシャかぶって、潮風をお腹いっぱい吸い込んで、歯を見せてセーリングしてみましょう。そして、恵まれた環境に感謝して、自然のごちそうを満喫しましょう。
That’s the spirit!楽しまないと!

海の上ではどんな人でも等身大。そういう、なんていうか、背伸びしなくても、素朴に童心に返り、ありのままの自分で自然と対話できることが、海で遊ばせてもらうことの醍醐味であり、わたしがセーリングを続ける理由かなーと思います。
風や、波や、太陽の恵みは、誰にでも平等でありお金で買えるものではありませんから。
そう思ってセーリングできることは本当に幸せなことです。

天気のいい日曜日にちょっと浜からディンギーを出したりして、午後は早々にあがって、ビール飲んだり、昼寝したり、本読んだりして、「あー、やっぱり海は気持ちいいなー」なんて思っているたくさんの幸せなセーラーたちに支えられて作られるものこそが、本当に成熟したセーリング文化なのかな、と思います。
まずは、わたしみたいな能天気なセーラーがどんどん増殖していって、しっかりした土台を作りあげて、その大きな土台に支えられてその上に立つ人たちが出てきて、そしてまたそれを礎に世界で活躍するトップアスリートたちがその上を固めて、その姿が子供たちに夢を与えていくような。
理想論だけど、そういう健全でサステイナブルなピラミッドが自然に出来るようになっていかないとなーと思います。表面やてっぺんだけ取り繕っても、土台がなければグラグラしていつまでたっても不安定なままです。

いやー、こんなこと書きながら、気の遠くなるような話で気絶しそうになるけど、真のセーリング文化を根付かせるっていうのは、こういうことなんじゃないかと今日のところは思っています。

みんな、それぞれのスタイルでどんどん楽しまないとー。そしてその楽しさを伝えて行かないと。どう伝えていくかは、色々な議論が始まっていますね。

本当の豊かさってなんだろう~?
セーリング文化ってなんだろう~?
簡単に答えは見つかりませんね。
でもわたしは一番下の土台として、楽しげオーラをビロビロと垂れ流しながら、これからもセーリング界のボトムをガッツリ支えて行かなくちゃ!と決心したところです

外は、いい風が吹いていますよ!
2014年も、ヨットだホイ!レースだホイ! 
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