無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

Azumino自給農スクール蕎麦、雑穀の収穫

2012-10-08 08:01:29 | 自然菜園スクール
本日、
昨日は、近くのインターチェンジの名称が「豊科IC」から「安曇野IC」に変わり、
松本のそば祭りと重なり、安曇野・松本の3連休は大賑わいでした。


昨日、Azuminio自給農スクールでは、蕎麦の刈りとり、雑穀の脱穀の体験学習を行いました。


蕎麦の白い花が枯れ、赤→緑→茶→黒と実が結実してきています。

蕎麦の実は、結実したものから風で落ちてしまうので、収穫には一工夫必要です。


まずは、まだ朝露が残る早朝に、実が落ちないように丁寧に収穫し、


紐で結んで束ねて(結束して)いきます。


3人一組になって、蕎麦の島立てを行います。


蕎麦の実がすべて結実するように、まとめて立てておくと、
風で落ちにくく、刈り取られた蕎麦は、残りの生命力を使って実をすべて結実させます。


このように、刈り取ったすべての蕎麦をみんなで協力しながら、島立てにして、実を充実させながら天日乾燥することで一層蕎麦は香り高くなってくれます。


蕎麦や他の雑穀(モチキビ、モチアワ、アマランサス)は育てるのが容易なので、土地を選ばず誰でも簡単に栽培できます。

栽培後は、ちょっとコツを知ると、食べることまでできるようになります。

地力に富んだ畑で野菜を栽培し、痩せた畑で雑穀を育てる。
適地適作が自然でいいと思います。

昨日は、午前中で蕎麦刈りが終わったため、午後から安曇野環境フェアーに参加することもできました。
その様子は、近日ご紹介いたします。
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Azumino自給農スクール(稲刈り準備:田鯉の回収)

2012-10-07 07:08:28 | 自然菜園スクール
本日、


昨日は、Azumino自給農スクールの田んぼの稲刈り準備を行いました。

稲刈りの前に、田んぼの見学会も行い、写真のハッピーヒルの直立した穂にみんなびっくりでした。


耕さない田んぼの区画に植えられたハッピーヒルの株元には、去年の稲株がそのまま残っています。


最晩生のハッピーヒルには、麹玉がついていました。
麹玉とは、空気中の天然麹菌が穂に着き、自然発生した麹の塊です。

見学会の後、稲刈り準備する田んぼに移動しました。


稲穂が垂れはじめ、黄金色の稲穂がとても美しく、
合鴨たちが逃げないように周りに張ったネットをみんなで回収しました。


無農薬の田んぼにはいろいろな生き物がたくさんいますが、
中でも女郎蜘蛛の数は目に着くだけでものすごかったです。


また、今年初の発見は、アカハライモリの発見です。
田んぼでイモリが発見されることは、珍しく合鴨を放っても無事生きていられたようです。


田んぼから引き上げられ、田んぼの入口の池にいる合鴨も元気いっぱいです。
毎日水浴びをし、毛づくろいをし、餌を食べてどんどん太っていきます。


そんな生き物の多い田んぼで、まだ田んぼにいる生き物の回収を参加者みんなで行いました。

田んぼの水はほとんどないのですが、田んぼといってもまっ平らではないので、ところどころ水たまり程度の水が残っていて、そこに放した田鯉の子供たちがまだたくさんいます。

それらを、手に網やかごを持って寄ってたかって捕まえます。
いい大人が本気で、楽しむ姿は、童心そのもの。


思った以上に回収できました。


試験的に1カ月しか投入しなかった田鯉の成魚から、こんなにも多くの鯉が生まれて田んぼで育っていました。

全部で94匹。
これはもう、水槽で飼いきれる数ではありません。
近くの熱帯魚屋「グッピー」さんのご協力の元、酸素を入れた袋に移し、


その日の夕方、大岡にいる友人好意で池に入れさせていただくことになりました。
友人の池には、前回回収した田鯉の成魚(親)もいます。

広く、綺麗な池でのびのびと来年の田植えまで過ごしてもらいたいものです。
大岡でも最近まで、田んぼに鯉を放ち除草しながら鯉を育てる田鯉農法で、稲を栽培していて、この池には久しぶりに田鯉が冬を過ごすことになりました。

失われつつある残していきたい伝統の農業がここに小さく復活しました。
まだまだ試行錯誤中ですが、田んぼに鯉を放ち、鯉を育てながら、稲も育てる田んぼ、続けていきたいと思います。

今日は安曇野環境フェアと蕎麦刈りです。
行ってきまーす。

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珈琲ブレイク(自家焙煎の試み)

2012-10-06 07:45:40 | 日々の自然菜園
本日、
今日は、Azumino自給農スクールの稲刈り準備の日で、明日は蕎麦刈りをします。

今日は、コーヒーブレイクで、ちょっと最近始めたコーヒー自家焙煎についてご紹介いたします。


先日、結婚記念に非電化工房さんの非電化珈琲焙煎機を手に入れました。

元々紅茶党で、コーヒーは苦く酸っぱい、眠れなくなると子供ぽい理由で、ずいぶん飲みませんでした。
ところが、最近コーヒーが苦手だった理由の多くは、焙煎の仕方とコーヒー豆の鮮度によるものだったとわかり、
こだわりのスペシャルコーヒーを扱う、珈琲工房おみのさんと出会い、4年かけていろいろ教わりました。

珈琲も自給できたらいいなーと思い、珈琲の種を取り寄せ畑に蒔いたこともあります。大きくなりませんでしたが、、、
では、自家焙煎をしてハンドメードを楽しもうと、ネットなどで紹介している方法で中華なべや網で自作してみたこともあります。
これも大失敗で、コーヒーと言えない飲めないものを作ってしまい、もったいないことをしました。

今回は、非電化工房さんの非電化コーヒー焙煎器を使って再挑戦です。


届いたゴマの焙煎器のようなものに、写真右のオーガニックの生のコーヒー豆を入れて、
ガスコンロの上でフルこと5~6分。

たったそれだけで、写真左のような売っているようなコーヒーになりました。
飲んでみると、焙煎したてなのでまだ落ち着いていませんでしたが、とても美味しいコーヒーを淹れることが出来ました。


次に、1ハゼ(1回目のパチパチ)とその後の2ハゼ(2度目のパチパチ)の間の時間を変えてローストしてみました。


左が、焙煎6分半。右が8分。
焙煎時間にして1分半の違いです。


逆になりましたが、深く炒った左は、いふゆるフルシティロースト。
酸味が弱くなり、苦味が強くなります。深煎りりコーヒーで利用されることが多いタイプに仕上がり、

浅く炒った右は、シティロースト。
苦味が強くなりますが酸味も残ります。多くの豆の潜在能力を引き出しやすいタイプに仕上がりました。

焙煎2~3日後に飲むと、味も落ち着き、コーヒーの味に透明感が出てとても美味しい一時でした。

コーヒー豆の自給は、無理でも自宅で、コーヒーを自家焙煎する楽しみはできるようになりました。
今はガスコンロで炒っていますが、慣れてきたら七輪の炭で焙煎したり、玄米や黒豆のコーヒーを自給できたらなーと思っています。

農業の楽しみの一つ、お茶の時間がまた豊かになりそうです。
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自然菜園の土づくり:化学肥料を使っていた田んぼの畑化編(その2) 2013.6.24加筆

2012-10-05 10:00:29 | 自然菜園の技術 応用
本日、


拙著『これならできる!自然菜園』(農文協)が好評につき、増刷することになったと連絡がございました。

皆様の御蔭です。改めて感謝いたします。

今週の連休に開催される安曇野環境フェア―にも、のらのら応援隊というブースで取り上げていただけることになり、
7日15:00に顔を出すことになりました。
お会いできることの楽しみにしております。



9月9日のブログで取り上げた元田んぼの畑化の続きのレポートです。

前回は、背の丈以上に伸びた夏のマメ科緑肥作物のセスバニア、クロタラリアの上から更に、冬のマメ科作物レンゲ、クリムソンクローバー、アルサイククローバーの種を蒔き、背の高かった緑肥作物を刈ったことを書きました。


その刈ったはずの背の高かった夏の緑肥作物は、切られても再生し、
腰丈位まで回復していました。


主に回復したのが、イネ科のソルゴーと、切り口のわき芽から伸びたセスバニアが全面に綺麗に生えていました。


今回は、10月に入ったので、冬のイネ科緑肥ライ小麦をこの回復した緑肥作物の上から蒔きました。


緑肥作物の蒔き方にはいろいろありますが、一番簡単なのが、今生えている緑肥作物の上から、次の緑肥作物を蒔き、
鎌や草払い機などで、刈ってしまう蒔き方です。


刈った後に蒔くと地面に種が届きずらく、刈る前に蒔くことが大切です。

刈った緑肥作物は、重なり過ぎないようにすることで、刈った緑肥作物の間から綺麗に発芽してきます。


現在、刈った緑肥作物の株元から、前回蒔いた冬のマメ科作物レンゲ、クリムソンクローバー、アルサイククローバーが土をかけなくてもちゃんと発芽していてくれました。


元々田んぼだった畑の自然菜園への移行のコツは、
粘土質の土は空気が不足しがちなので、
1)水はけを良くし、
2)繊維質の多い堆肥などで隙間を作り、
3)表層の微生物の活性を高め表層から団粒化させることです。


そのために、今回夏の緑肥作物のセズバニア、クロタラリア、冬のライ小麦などで、土を深くまで張る根によって、土を掘って穴をたくさん作ってもらいます

加えて、刈った草は、そのまま敷きつめていくことで、たくさんの繊維質のある有機物が、自然堆肥として土に還っていき

エンバクやマメ科の緑肥作物によって、微生物の働きを高め、土の腐植化、団粒化を促進してもらう予定です。

堆肥や耕すことで同じ効果をもたらすためには、大量の堆肥やそれを運ぶ作業の手間などを考えると、緑肥作物の連続刈り敷きの方がとても簡単で、楽が出来ます。しかも、2m近く根を張るセスバニアやクロタラリア、ライムギの効果は、トラクターではまねができません。

緑肥作物は、安くはありませんが、人間にはできない仕事をしてくれます。
これから水はけが悪い田んぼを畑にしたい方は、参考にしてみてください。


補足「ライムギのフォロー」

みなさま、拙著を活用いただいていただき誠にありがとうございます。
重粘土の元田んぼを自然菜園ができるように土壌改良実験中です。

そこで見えてきたライムギの本領発揮の方法をご紹介出来ればと思います。

自然耕力の王者「ライムギ」も2mを超えて、分けつしまくったときに最も威力を発揮できたといえます。

ライムギが生長不足で50cm程度の生長では本来のライムギの自然耕力が発揮されたとはいえません。

というのもライムギをはじめムギ類は、乾燥で肥沃な地帯の作物なので、特にライムギであっても住みにくい状態だと力が発揮できないのだと思います。

そこで、うちでは、春から2~3年かけて時間をかけて最小限の管理で劇的に土が変わり始めています。

ライムギを上手く育て自然耕力を引き出すコツ
1)通気性を高める
2)地力をつける
3)腐植を多くする


といっても、以上のコツ得れにくいから最終手段としてライムギが登場するというのが定番ですが本領発揮できずに終わってしまうことが多いので、ライムギを育てるために、3つのコツを堆肥で行ったらという方法もありますが、私の場合堆肥を使わず以下の方法でやってみました。

初春)ライムギ、エンバク(前進)、クリムソンクローバーを100㎡辺り合計2~3㎏混ぜて播きました。→まずは、ライムギがどの程度育つのか確認、エンバク、クリムソンクローバーで浅く、自然耕し1)~3)のベースを築きます。

初夏)エンバクが種をつけたら、その上からクロタラリア、セスバニア、ソルゴーを100㎡辺り合計2~3㎏混ぜて播きました。そして、株元10㎝残して刈り敷きます。→ポイントはエンバクが種子をこぼす様に、生えている上から播くことです。耕さず、今ある緑肥や草の間から種を播き、刈り敷くことでスムーズに夏の緑肥作物の播種が終わります。そのときに、エンバクやライムギが大きくなれなかったところには、米ぬかや油かすを播いて補っておきます。→1)セズバニアなど2mを越す夏の強力なマメ科緑肥作物によって、根で穴をあけもらい通気性を高め、窒素を固定してもらい2)地力をつける

夏)エンバク、ライムギが復活したものもそのままにし、セスバニア、クロタラリアが花を咲かせた頃、株元30~50cm残して刈ります。→3)腐植を多くする

晩夏)再び復活して伸びてきたクロタラリア、セスバニアの上から、レンゲ、エンバク、ライムギ、クリムソンクロバーを100㎡辺り合計2~3㎏混ぜて播き、根元から刈って敷いていきます。→こうすることで1年かけてライムギがいかんなく育つ土壌を養っておき、本領発揮を促します。

一見するととても贅沢な緑肥作物オンパレードですが、緑肥作物だけで最終的に冬にライムギが本領発揮できるようにするレシピです。

うちもがちがちの粘土質で、雨が降ったあとはすぐあとは入れないほどの水はけの悪さ、まだ途中ですが、自然菜園のための一歩はたった1年でずいぶん変わり、腐植や多くなり、団粒構造も見てとれるようになってきました。このあと、自家製の自然堆肥を混ぜながら畝を立てて、通路に緑肥ミックスを播き、来年から野菜を育てようと思っております。
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台風大丈夫でした。

2012-10-02 10:19:07 | 日々の自然菜園
本日、のち


一昨日の台風で、乾いていたはずの田んぼが、元の水を張った田んぼに戻りました。


刈り残した稲は、最晩成の「ハッピーヒル」。
まだまだ生育してもらい、稲刈は10月末になります。


友人の協力で刈り終わった、コシヒカリと黒米のはざ架けも台風にも負けずちゃんと立っていました。


Azumino自給農スクールの田んぼコースも無事でした。
たわわに実る4種類のコメたちです。


稲元は、水で満たされたので、田んぼにまだいる田鯉たちにとって恵みの雨でした。


同じ田んぼに居る合鴨たちも、雨で元気いっぱいでした。

人間は雨を嫌う傾向がありますが、生き物にとっては、恵みの雨だったようです。

稲刈りが今から楽しみです。



10月3日(水)は長野市で2つの無農薬・ずくなし家庭菜園教室です。
メルパルク教室
城山教室
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台風前に、コシヒカリ&黒米の稲刈りが、無事終了しました!

2012-10-01 07:12:36 | 日々の自然菜園
本日、の予報。

台風17号の傷跡がないか、これから朝の見回りに行こうと思います。
皆様の被害が少ないことを願いつつ、今までの水源の水不足が解消されること同時に願います。


コシヒカリが収穫の時期になりました。
猛暑の影響で、例年よりも1カ月早い登熟でした。

コシヒカリは、暑さに弱く、暑さで早生になる傾向がある品種なので、九州では早生になりすぎて栽培しないそうです。


大野芋(サトイモ)とショウガの畦芋も順調です。


今年は、耕さない田んぼにした区画で、ハッピーヒルがいい感じになってきました。


耕さず、冬に水を張ることで(冬水田んぼ)で、草を抑えることできたので、
株間にはほぼ草がない状態です。


ハッピーヒルは最晩生の品種なので、当地では生育が間に合わない難点がありましたが、
中でも早生系統の選抜や、苗の早期育成大苗化により、昨年よりも登熟が早く良くなってきました。

それでも、稲刈は10月末頃を予定しているので、他の稲刈りが終わった後、また新たに水を張り、10月末の稲刈りまでもう少し生育をしてもらいます。


今回(一昨日)は、台風接近のニュースがあり、2日前に急きょ1日早めての稲刈りでした。

バインダーで1人で稲刈りができる段取りのため、周囲は手刈りで稲をまず刈ります。


その後、反時計回りに、バインダー(自動稲刈り結束機)で稲を刈っていきます。


コシヒカリをハザ掛けできるように、はざ木を準備します。

稲刈り後の土は、草を抑えて稲が生育できた証拠に、草がほとんどなく、今年も順調に生育してくれました。


昨日は、友人も手伝いに来てくれたため、夕方の雨までに午前中から、今度は黒米を稲刈りしました。


この黒米は、「しなの深紅」というモチ種の美味しい黒米です。


一部、耕さない不耕起の区画でも去年の稲株の隣りで、元気に育ちました。


途中、雨が降ってきたのですが、友人とカッパを着ての雨の中の稲刈り。

去年よりも若干多めに収穫できたように思います。
これから朝の見回りで、倒れたり、折れたりしていないといいですが、、、
昨日まで2日間、充実した稲刈りが出来たので、大満足です。

お米は、素直な作物(植物)です。
毎年同じ天候ではなく、異常気象です。

少しでもお米が素直に、健康に育つようにするには、工夫が必要になってきています。
水管理がとても大切だと思うようになってきました。

稲が順調に育ってくれれば、草も抑えられます。

今年の恵みに感謝です。
Azuminio自給農スクールの稲刈りはこれからです。
今年も無事稲刈りが終わりますように。


10月3日(水)は長野市で2つの無農薬・ずくなし家庭菜園教室です。
メルパルク教室
城山教室
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