
本日、
。

拙著『これならできる!自然菜園』(農文協)が好評につき、増刷することになったと連絡がございました。
皆様の御蔭です。改めて感謝いたします。
今週の連休に開催される安曇野環境フェア―にも、のらのら応援隊というブースで取り上げていただけることになり、
7日15:00に顔を出すことになりました。
お会いできることの楽しみにしております。

9月9日のブログで取り上げた元田んぼの畑化の続きのレポートです。
前回は、背の丈以上に伸びた夏のマメ科緑肥作物のセスバニア、クロタラリアの上から更に、冬のマメ科作物レンゲ、クリムソンクローバー、アルサイククローバーの種を蒔き、背の高かった緑肥作物を刈ったことを書きました。

その刈ったはずの背の高かった夏の緑肥作物は、切られても再生し、
腰丈位まで回復していました。

主に回復したのが、イネ科のソルゴーと、切り口のわき芽から伸びたセスバニアが全面に綺麗に生えていました。

今回は、10月に入ったので、冬のイネ科緑肥ライ小麦をこの回復した緑肥作物の上から蒔きました。

緑肥作物の蒔き方にはいろいろありますが、一番簡単なのが、今生えている緑肥作物の上から、次の緑肥作物を蒔き、
鎌や草払い機などで、刈ってしまう蒔き方です。

刈った後に蒔くと地面に種が届きずらく、刈る前に蒔くことが大切です。
刈った緑肥作物は、重なり過ぎないようにすることで、刈った緑肥作物の間から綺麗に発芽してきます。

現在、刈った緑肥作物の株元から、前回蒔いた冬のマメ科作物レンゲ、クリムソンクローバー、アルサイククローバーが土をかけなくてもちゃんと発芽していてくれました。
元々田んぼだった畑の自然菜園への移行のコツは、
粘土質の土は空気が不足しがちなので、
1)水はけを良くし、
2)繊維質の多い堆肥などで隙間を作り、
3)表層の微生物の活性を高め表層から団粒化させることです。
そのために、今回夏の緑肥作物のセズバニア、クロタラリア、冬のライ小麦などで、土を深くまで張る根によって、土を掘って穴をたくさん作ってもらいます。
加えて、刈った草は、そのまま敷きつめていくことで、たくさんの繊維質のある有機物が、自然堆肥として土に還っていき、
エンバクやマメ科の緑肥作物によって、微生物の働きを高め、土の腐植化、団粒化を促進してもらう予定です。
堆肥や耕すことで同じ効果をもたらすためには、大量の堆肥やそれを運ぶ作業の手間などを考えると、緑肥作物の連続刈り敷きの方がとても簡単で、楽が出来ます。しかも、2m近く根を張るセスバニアやクロタラリア、ライムギの効果は、トラクターではまねができません。
緑肥作物は、安くはありませんが、人間にはできない仕事をしてくれます。
これから水はけが悪い田んぼを畑にしたい方は、参考にしてみてください。
補足「ライムギのフォロー」
みなさま、拙著を活用いただいていただき誠にありがとうございます。
重粘土の元田んぼを自然菜園ができるように土壌改良実験中です。
そこで見えてきたライムギの本領発揮の方法をご紹介出来ればと思います。
自然耕力の王者「ライムギ」も2mを超えて、分けつしまくったときに最も威力を発揮できたといえます。
ライムギが生長不足で50cm程度の生長では本来のライムギの自然耕力が発揮されたとはいえません。
というのもライムギをはじめムギ類は、乾燥で肥沃な地帯の作物なので、特にライムギであっても住みにくい状態だと力が発揮できないのだと思います。
そこで、うちでは、春から2~3年かけて時間をかけて最小限の管理で劇的に土が変わり始めています。
ライムギを上手く育て自然耕力を引き出すコツ
1)通気性を高める
2)地力をつける
3)腐植を多くする
といっても、以上のコツ得れにくいから最終手段としてライムギが登場するというのが定番ですが本領発揮できずに終わってしまうことが多いので、ライムギを育てるために、3つのコツを堆肥で行ったらという方法もありますが、私の場合堆肥を使わず以下の方法でやってみました。
初春)ライムギ、エンバク(前進)、クリムソンクローバーを100㎡辺り合計2~3㎏混ぜて播きました。→まずは、ライムギがどの程度育つのか確認、エンバク、クリムソンクローバーで浅く、自然耕し1)~3)のベースを築きます。
初夏)エンバクが種をつけたら、その上からクロタラリア、セスバニア、ソルゴーを100㎡辺り合計2~3㎏混ぜて播きました。そして、株元10㎝残して刈り敷きます。→ポイントはエンバクが種子をこぼす様に、生えている上から播くことです。耕さず、今ある緑肥や草の間から種を播き、刈り敷くことでスムーズに夏の緑肥作物の播種が終わります。そのときに、エンバクやライムギが大きくなれなかったところには、米ぬかや油かすを播いて補っておきます。→1)セズバニアなど2mを越す夏の強力なマメ科緑肥作物によって、根で穴をあけもらい通気性を高め、窒素を固定してもらい2)地力をつける
夏)エンバク、ライムギが復活したものもそのままにし、セスバニア、クロタラリアが花を咲かせた頃、株元30~50cm残して刈ります。→3)腐植を多くする
晩夏)再び復活して伸びてきたクロタラリア、セスバニアの上から、レンゲ、エンバク、ライムギ、クリムソンクロバーを100㎡辺り合計2~3㎏混ぜて播き、根元から刈って敷いていきます。→こうすることで1年かけてライムギがいかんなく育つ土壌を養っておき、本領発揮を促します。
一見するととても贅沢な緑肥作物オンパレードですが、緑肥作物だけで最終的に冬にライムギが本領発揮できるようにするレシピです。
うちもがちがちの粘土質で、雨が降ったあとはすぐあとは入れないほどの水はけの悪さ、まだ途中ですが、自然菜園のための一歩はたった1年でずいぶん変わり、腐植や多くなり、団粒構造も見てとれるようになってきました。このあと、自家製の自然堆肥を混ぜながら畝を立てて、通路に緑肥ミックスを播き、来年から野菜を育てようと思っております。


拙著『これならできる!自然菜園』(農文協)が好評につき、増刷することになったと連絡がございました。
皆様の御蔭です。改めて感謝いたします。
今週の連休に開催される安曇野環境フェア―にも、のらのら応援隊というブースで取り上げていただけることになり、
7日15:00に顔を出すことになりました。
お会いできることの楽しみにしております。

9月9日のブログで取り上げた元田んぼの畑化の続きのレポートです。
前回は、背の丈以上に伸びた夏のマメ科緑肥作物のセスバニア、クロタラリアの上から更に、冬のマメ科作物レンゲ、クリムソンクローバー、アルサイククローバーの種を蒔き、背の高かった緑肥作物を刈ったことを書きました。

その刈ったはずの背の高かった夏の緑肥作物は、切られても再生し、
腰丈位まで回復していました。

主に回復したのが、イネ科のソルゴーと、切り口のわき芽から伸びたセスバニアが全面に綺麗に生えていました。

今回は、10月に入ったので、冬のイネ科緑肥ライ小麦をこの回復した緑肥作物の上から蒔きました。

緑肥作物の蒔き方にはいろいろありますが、一番簡単なのが、今生えている緑肥作物の上から、次の緑肥作物を蒔き、
鎌や草払い機などで、刈ってしまう蒔き方です。

刈った後に蒔くと地面に種が届きずらく、刈る前に蒔くことが大切です。
刈った緑肥作物は、重なり過ぎないようにすることで、刈った緑肥作物の間から綺麗に発芽してきます。

現在、刈った緑肥作物の株元から、前回蒔いた冬のマメ科作物レンゲ、クリムソンクローバー、アルサイククローバーが土をかけなくてもちゃんと発芽していてくれました。
元々田んぼだった畑の自然菜園への移行のコツは、
粘土質の土は空気が不足しがちなので、
1)水はけを良くし、
2)繊維質の多い堆肥などで隙間を作り、
3)表層の微生物の活性を高め表層から団粒化させることです。
そのために、今回夏の緑肥作物のセズバニア、クロタラリア、冬のライ小麦などで、土を深くまで張る根によって、土を掘って穴をたくさん作ってもらいます。
加えて、刈った草は、そのまま敷きつめていくことで、たくさんの繊維質のある有機物が、自然堆肥として土に還っていき、
エンバクやマメ科の緑肥作物によって、微生物の働きを高め、土の腐植化、団粒化を促進してもらう予定です。
堆肥や耕すことで同じ効果をもたらすためには、大量の堆肥やそれを運ぶ作業の手間などを考えると、緑肥作物の連続刈り敷きの方がとても簡単で、楽が出来ます。しかも、2m近く根を張るセスバニアやクロタラリア、ライムギの効果は、トラクターではまねができません。
緑肥作物は、安くはありませんが、人間にはできない仕事をしてくれます。
これから水はけが悪い田んぼを畑にしたい方は、参考にしてみてください。
補足「ライムギのフォロー」
みなさま、拙著を活用いただいていただき誠にありがとうございます。
重粘土の元田んぼを自然菜園ができるように土壌改良実験中です。
そこで見えてきたライムギの本領発揮の方法をご紹介出来ればと思います。
自然耕力の王者「ライムギ」も2mを超えて、分けつしまくったときに最も威力を発揮できたといえます。
ライムギが生長不足で50cm程度の生長では本来のライムギの自然耕力が発揮されたとはいえません。
というのもライムギをはじめムギ類は、乾燥で肥沃な地帯の作物なので、特にライムギであっても住みにくい状態だと力が発揮できないのだと思います。
そこで、うちでは、春から2~3年かけて時間をかけて最小限の管理で劇的に土が変わり始めています。
ライムギを上手く育て自然耕力を引き出すコツ
1)通気性を高める
2)地力をつける
3)腐植を多くする
といっても、以上のコツ得れにくいから最終手段としてライムギが登場するというのが定番ですが本領発揮できずに終わってしまうことが多いので、ライムギを育てるために、3つのコツを堆肥で行ったらという方法もありますが、私の場合堆肥を使わず以下の方法でやってみました。
初春)ライムギ、エンバク(前進)、クリムソンクローバーを100㎡辺り合計2~3㎏混ぜて播きました。→まずは、ライムギがどの程度育つのか確認、エンバク、クリムソンクローバーで浅く、自然耕し1)~3)のベースを築きます。
初夏)エンバクが種をつけたら、その上からクロタラリア、セスバニア、ソルゴーを100㎡辺り合計2~3㎏混ぜて播きました。そして、株元10㎝残して刈り敷きます。→ポイントはエンバクが種子をこぼす様に、生えている上から播くことです。耕さず、今ある緑肥や草の間から種を播き、刈り敷くことでスムーズに夏の緑肥作物の播種が終わります。そのときに、エンバクやライムギが大きくなれなかったところには、米ぬかや油かすを播いて補っておきます。→1)セズバニアなど2mを越す夏の強力なマメ科緑肥作物によって、根で穴をあけもらい通気性を高め、窒素を固定してもらい2)地力をつける
夏)エンバク、ライムギが復活したものもそのままにし、セスバニア、クロタラリアが花を咲かせた頃、株元30~50cm残して刈ります。→3)腐植を多くする
晩夏)再び復活して伸びてきたクロタラリア、セスバニアの上から、レンゲ、エンバク、ライムギ、クリムソンクロバーを100㎡辺り合計2~3㎏混ぜて播き、根元から刈って敷いていきます。→こうすることで1年かけてライムギがいかんなく育つ土壌を養っておき、本領発揮を促します。
一見するととても贅沢な緑肥作物オンパレードですが、緑肥作物だけで最終的に冬にライムギが本領発揮できるようにするレシピです。
うちもがちがちの粘土質で、雨が降ったあとはすぐあとは入れないほどの水はけの悪さ、まだ途中ですが、自然菜園のための一歩はたった1年でずいぶん変わり、腐植や多くなり、団粒構造も見てとれるようになってきました。このあと、自家製の自然堆肥を混ぜながら畝を立てて、通路に緑肥ミックスを播き、来年から野菜を育てようと思っております。
質問です。今年の秋からお借りした畑がありまして、ライ麦で緑肥をしたいと思って種を購入しました。
種はどのように撒けばよいのでしょうか?
んーー、種をばら撒くのだけではだめなのですか?
初歩的な質問ですみません。
よろしくお願いいたします。
ライムギは、緑肥作物のキングで、地中深く2mも耕してくれ、また多くの有機物も作ってくれます。
目的によっても蒔き方(バラ播き、すじまき)は変わりますが、
現在草が生えているのか、生えていないのかによって蒔き方が変わってきます。
草が生えていれば、ブログのように、草の上からバラ播き、草を刈って敷くことで発芽します。
土がむき出ている場合、ただ土の上にばら蒔いても出ることは出るのですが、発芽しないものも出てしまったり、鳥に食べられたり、まばらになってしまい目的の土の改良にもムラが出てしまいます。
蒔いた後、トラクターで耕したりするのが一般的ですが、土がかかるようにレーキなどで土と混ぜてあげるとばら蒔きでもうまく発芽します。
バラ播きでは、10a(1000㎡)辺り、8~10kgのライムギが必要で、条播きの場合半分くらいで足りると思います。
早速、撒いてみます。
バラ蒔きの際は、冬を越してムラ出てしまった場合には追い蒔きすることもできます。
まだいろいろありますが、やってみてご質問ください。