
本日、
のち
の予報。

先日、このブログにいいご質問がありました。
菜園の質問は、このブログのコメント欄にどんどん書いてください。
そうすることで、他にも同じ悩みを持つ方に役立つからです。
さて写真は、植えたばかりのトマトです。
左が3日前、右が7日前に植えたトマトです。
通路の真ん中に生えているのは、緑肥用の麦です。


左側は、日中25℃を越え、ぐったり萎れかかっています。
普通の方なら、水をあげたくなるときですよね。


右側は、植えてから3日目は同じようにぐったりしていましたが、
水やりをせずに、がまんしていたら、1週間ですっかり元気になって葉を展開させています。

右の葉っぱの先端(生長点)は、とても明るい若草色をしています。
このように葉っぱの先端が輝いているときは、光合成が盛んで人間でいえば代謝の良い証拠です。
このように葉の先端と、全体の葉がしっかり展開してきたら最高です。
この1週間なぜ水をあげなかったのかというと、
実は、植える際に、1週間分の水分を吸わせておいてから植えたので、
ぐったりと萎れている期間は、あえて水をあげないことで、
地上部の葉っぱがぐったりとしている間、新しい根を深く出すことにトマトは集中させたかったからです。
水をあげるのは簡単ではありません。
毎日のようにさっと水をあげると、水は地表にあるので、地表に根が集中してしまい、
水やりをやめると枯れてしまう軟弱なトマトに育ってしまいます。
水をあげないことで、トマトの根は、水を求めて深く根を張るようになります。
全くあげないと枯れてしまうのように思いますが、植える前に前日からしっかり吸水してあれば1週間は大丈夫です。
自然界では、雨は毎日降りません。
1週間~十日に一度しか降らないため、植物全般1週間は水やり不要で育つ力があります。
あえて厳しく水をあげないことで、根性のある根を育てたかったからです。
しかし、本当に枯れて死んでしまうこともありますので、見極めのための観察がとても大切になってきます。


5日前に植えたサツマイモです。
ぐったりし、枯れてしまっているかのようなサツマイモの苗。

ところが掘ってみると、土は湿っていて

茎の節のところがから根が出ています。
実は野菜は、植えてから地上部の葉のダメージがある萎れているときにこそ、新しい根を出しています。
根に集中したいから、大きな葉は一見ぐったりとしていますが、先端の生長点は持ちこたえています。
こうして萎れている葉を観ているとついつい水をかけ続けたい衝動に駆られますが、
1週間水やりをしなくてもよい状態にしてから植えておき、この萎れている期間を我慢することで、
野菜そのもののが自分で乾燥を耐えられる根を出すようになります。
つまり根性のある深くたくましい根を出します。
根性のある根を出した野菜は、10日間位の雨のない乾燥でも耐えることができるので、栽培が楽になります。
1週間~10日位雨がない場合のみ、1週間分の水やりを行えばよい野菜になります。
根性のある根は乾燥に強いだけでなく、病虫害にも強くなります。
無農薬栽培をする場合、根性のある根がしっかり深く広く張ることはとても重要です。
野の草がたくましいように、野菜にも野性を取り戻し、丈夫に育ってもらうためにも、この我慢の期間がとても大切です。
トマトもサツマイモも乾燥に元々強い野菜です。
このもともと持っている野性を活かした根をこれからも張ってもらいたいものです。
来月の自給農スクールAzumoinoは、6月24日(日)です。
夏野菜の整枝、支柱への誘引、土寄せ・中耕除草・草マルチ、春野菜の収穫、
ダイズ播種、雑穀の定植
Azumino自給農スクール
育苗コース、田畑コース、畑コース、田んぼコースを選べます。
「無農薬・ずくなし家庭菜園講座」
カルチャーセンターをはじめ3つの講座。
メルパルクカルチャー、城山教室(長野市)は、6月6日(月)、
NHKカルチャーは、6月13日(水)です。
*********************************
無料メルマガ
信州自給自足Life通信
はこちら
クリック応援も宜しくお願いいたします。
今何位?にほんブログ村



先日、このブログにいいご質問がありました。
菜園の質問は、このブログのコメント欄にどんどん書いてください。
そうすることで、他にも同じ悩みを持つ方に役立つからです。
さて写真は、植えたばかりのトマトです。
左が3日前、右が7日前に植えたトマトです。
通路の真ん中に生えているのは、緑肥用の麦です。


左側は、日中25℃を越え、ぐったり萎れかかっています。
普通の方なら、水をあげたくなるときですよね。


右側は、植えてから3日目は同じようにぐったりしていましたが、
水やりをせずに、がまんしていたら、1週間ですっかり元気になって葉を展開させています。

右の葉っぱの先端(生長点)は、とても明るい若草色をしています。
このように葉っぱの先端が輝いているときは、光合成が盛んで人間でいえば代謝の良い証拠です。
このように葉の先端と、全体の葉がしっかり展開してきたら最高です。
この1週間なぜ水をあげなかったのかというと、
実は、植える際に、1週間分の水分を吸わせておいてから植えたので、
ぐったりと萎れている期間は、あえて水をあげないことで、
地上部の葉っぱがぐったりとしている間、新しい根を深く出すことにトマトは集中させたかったからです。
水をあげるのは簡単ではありません。
毎日のようにさっと水をあげると、水は地表にあるので、地表に根が集中してしまい、
水やりをやめると枯れてしまう軟弱なトマトに育ってしまいます。
水をあげないことで、トマトの根は、水を求めて深く根を張るようになります。
全くあげないと枯れてしまうのように思いますが、植える前に前日からしっかり吸水してあれば1週間は大丈夫です。
自然界では、雨は毎日降りません。
1週間~十日に一度しか降らないため、植物全般1週間は水やり不要で育つ力があります。
あえて厳しく水をあげないことで、根性のある根を育てたかったからです。
しかし、本当に枯れて死んでしまうこともありますので、見極めのための観察がとても大切になってきます。


5日前に植えたサツマイモです。
ぐったりし、枯れてしまっているかのようなサツマイモの苗。

ところが掘ってみると、土は湿っていて

茎の節のところがから根が出ています。
実は野菜は、植えてから地上部の葉のダメージがある萎れているときにこそ、新しい根を出しています。
根に集中したいから、大きな葉は一見ぐったりとしていますが、先端の生長点は持ちこたえています。
こうして萎れている葉を観ているとついつい水をかけ続けたい衝動に駆られますが、
1週間水やりをしなくてもよい状態にしてから植えておき、この萎れている期間を我慢することで、
野菜そのもののが自分で乾燥を耐えられる根を出すようになります。
つまり根性のある深くたくましい根を出します。
根性のある根を出した野菜は、10日間位の雨のない乾燥でも耐えることができるので、栽培が楽になります。
1週間~10日位雨がない場合のみ、1週間分の水やりを行えばよい野菜になります。
根性のある根は乾燥に強いだけでなく、病虫害にも強くなります。
無農薬栽培をする場合、根性のある根がしっかり深く広く張ることはとても重要です。
野の草がたくましいように、野菜にも野性を取り戻し、丈夫に育ってもらうためにも、この我慢の期間がとても大切です。
トマトもサツマイモも乾燥に元々強い野菜です。
このもともと持っている野性を活かした根をこれからも張ってもらいたいものです。

来月の自給農スクールAzumoinoは、6月24日(日)です。
夏野菜の整枝、支柱への誘引、土寄せ・中耕除草・草マルチ、春野菜の収穫、
ダイズ播種、雑穀の定植

育苗コース、田畑コース、畑コース、田んぼコースを選べます。

カルチャーセンターをはじめ3つの講座。
メルパルクカルチャー、城山教室(長野市)は、6月6日(月)、
NHKカルチャーは、6月13日(水)です。
*********************************
無料メルマガ


クリック応援も宜しくお願いいたします。

私は刈って・刈っての繰り返しをしています。
1週間分の水を吸わせるというのは、ポットごと植える前に水につけるのでしょうか。
先生がおっしゃった植穴にたっぷり水を入れえから植えるという事でしょうか。
サツマイモの苗を作った友人が植える時に苗の切り口を焼くか50度のお湯につけるといい…と、
本当でしょうか。
トマトのわき芽が1週間ぶりに畑に行ったら大きくなってしまい、取ったものか棒を立ててくくって育てたものか悩みの種です。
麦の事・ゴマの事…疑問がいっぱいです。
今回ご紹介した畑は、耕して、草マルチをする試験区画です。
1週間分の吸水は、タライなどに水を少し張り、先日の夕方から底面吸水させておきます。
サツマイモのことは知りませんでした。
どちらにせよ、生命危機を感じさせて発根を促す工夫かもしれませんね。
勉強になります。
トマトのわき芽は、大玉トマトであれば切ってしまった方が無難です。
大きくなったわき芽の切り方はあるのですが、、
いろいろやってみてください。
硝化菌は空気(酸素)の多いところを好み地表に多くいると思いますが、
あえて地表に肥料を与えて地表の根を増やして植物の窒素吸収を高める
という栽培技術は何か問題が考えられますか?
ちなみにトマト等は倒れる事は推測できるので、地這い栽培などの対応があると思っています。
またトマトの場合は水の吸収が少ない方が美味しくなったと思うので、移植後の根が未発達の時に枯れなければ、理屈としては根は地表のみでいい気がしますが…(地這い栽培)
博学ですね。
私は農学部出ではないので、まだまだ勉強が足りませんが、
化学肥料を使った栽培は根が発達せず、
抜きやすく畑の片づけが楽な傾向があります。
無農薬栽培を始めると、根が深くまで張り自分で水分、
養分を確保し始めるので根が抜くのに苦労する傾向があります。
栽培方法にもよりますが、
硝化菌の働きだけでなく、いろいろな微生物との働きによって野菜は育ちます。
根を深く張ることで、かかわる微生物も多様化しますし、
浅い根は乾燥に弱いので、根を深く張ることで乾燥(干ばつ)に強くなる傾向があり、水やりの回数や肥料が減らせます。
そうすることで、無農薬栽培しやすくなります。
トマトの地這え栽培はいいですよね。
ただ、雨の多い日本では地域によっては、
雨で病気が多発しやすい点は気をつけた方がいいと思います。
なので、他の肥料分は考えていない推測です。
化成肥料(ケイフンなどの速効性有機質含む)は、作物から離した位置での施肥での根の成長は狙えそうですよね(といっても、自分も無施肥栽培ですが…)。
トマトの地這いの問題点、言われればそうですね。
確かにグラム陰性菌対策は何か考えないといけませんね、自分の読んだ地這い栽培の人も雨避けビニールトンネル栽培でしたし。
ありがとうございます。
こちらこそ勉強になりました。
ありがとうございます。
なんかすごく感動しました。
ありがとうございました!笑 輿石
そうですか。よかったですね。
雨降って地固まる。
見えない土の中で、根はしっかり張っているとその後が違います。