「アノニマス 警視庁指殺人対策室」
始まりました、ドラマは5年ぶりの香取慎吾主演、テレビ東京1月25日から放送開始、
社会問題になっているSNSの影響をめぐる警察ドラマ。
アノニマスとは、匿名の、名前のないという意味だそうだ。
1回目を見た感想は、「ほっとした」
ドラマ自体がおもしろかったので。
指殺人とは、SNSに誹謗中傷を書き込んで指一本で人を自殺に追いやるなどの事件からの命名で、そういう対策室が警察にできたという設定。なんとなく、あてがわれた部屋も倉庫、配備された人員も訳あり?という雰囲気。
1回目は、モデルの卵としてがんばっていた娘が、SNSの誹謗中傷に追い詰められて自殺してしまった両親の訴えから捜査が始まる。
この事件を解決していく中で、被害者である、娘を亡くした両親が加害者と目されて攻撃されたり、犯人が晒されて追われる被害者になったり、ネット上のあおり次第でどうにでも操作できる炎上の仕様が描かれているのがリアルだった。
犯人がわかって解決かというラストで、ネット上の「裏K察」というサイトやAnonymousという怪しいアカウントが浮上して、単純なネットの闇という話ではなさそうな、裏の裏がありそうな感じで終わった。一件落着しないので、一気に緊張感が出て、次も見たくなる。
アノニマス・・・主人公の刑事・万丞(香取)には、相棒を撃たれて失った過去がある。その時、相棒(シム・ウンギョン)が「アノニマス」という言葉を伝え、釣りで使う魚の形をした疑似餌を手渡して息絶えた。万丞はその疑似餌をずっと持っている。
捜査一課でライバルだったらしい羽鳥(山本耕史)が対策室にやってきて、
「こんなところにいたのか。とっくに辞めたと思っていたが、罪滅ぼしのつもりか」となじるのは、その一件を指すようだが。
なじられた万丞がぐわっと立ち上がって胸倉つかんで一触即発になる、香取・山本のシーンは迫力。「新選組!」からのファンにとっては、感慨が沸いた場面でした。放送日の午後、稲垣吾郎のラジオ生放送に耕史くんがリモート出演した。シンゴとコージの関係性に興味津々みたいなゴローちゃんが、久々のドラマ共演でどう?と聞くと耕史くんは、「お互いに年取ったなと思って」と言って、ふふっと笑ったのだ。
「新選組!」当時の佐藤浩市さんの年齢になった二人、若い俳優たちはあのときの自分たちだ、と。現場で当時のように仲良くくっついているかというとそうでもなくて、「おっさん同士がキャピキャピしてるのもおかしいと思って」なんて言ってたけど、いいんじゃないですかぁ?ずっとキャピキャピ、いちゃいちゃしてきたでしょう?
それに、放送直前のYoutubeの生配信(プロデューサー二人が出演して番宣につとめた)に電話で参加した慎吾くんは、山本耕史共演について、「5年ぶりのテレビドラマ主演ということで、実はプレッシャーもあった。そこに山本さんがいてくれるのは、安心感があって」と言っていた。出演が決まったとき、うれしくて「やった!イエーイ!イエーイ!」と変な動物スタンプのメールをいっぱい送って迷惑がられたなんて、以前とは逆のエピソードもどこかで話してたしね。
だから、よけい、二人がぶつかり合う場面は、見てるこっちが勝手にいろんなことを思ったりしました。二人とも中年になって、いろんなことがあって、ここまで来たんだね、なんて。
キャイ~ンもそれぞれ友情出演していた。ウドちゃんは謝罪する芸人、アマノッチはモデル事務所の所長。だから、香取慎吾の連絡先を知っている数少ない芸能人4人のうち3人が出演という。
香取慎吾の演技については、やっとだ、やっとこういう自然体の演技で見せられる役が来たという思いだった。口数少なく、何を考えてるのかわからない、相手によっては怖い顔も見せる。
ドラマに向けて体を絞っていると言っていたけど、見たとこ、一回目ではまだ全然ですね。
ともあれ、当人がプレッシャーを感じたと言っていたように、失敗できない(出来が悪ければ、だから需要がないと言ったでしょと叩かれる)ドラマが良い滑り出しで、うれしい。
放送後、Anonymousという怪しいアカウントがインスタとツイッターで、撮影現場を盗撮したかのような画像を上げ始めた。こういう仕掛け(話題作り?)もするのか。
Anonymousという名義で慎吾くんもエンディングの歌を、WONKの曲に参加して歌っている。