よむよま

よむ・よまない、それから。

小松左京の大震災’95

2012-03-26 20:56:14 | 読む
いま、小松左京の「大震災’95」を読んでるところ。
阪神大震災のときのルポをまとめた本で、いまこそ読みたいと思ってたの、
河出文庫で復刊された。喜びなり。

読んでみたら、とってもおもしろいのだ、これ。
震災の記録を「おもしろい」なんて、不謹慎である。
しかし、不謹慎と言わば言え!
おもしろいんだから、しょうがない。
だって、筆力のある作家が、調べ上げた事実に実体験の重さを乗せて、
思いをこめて書いてるんだもん、
たたみかけるようなテンポで。

この本で、去年、亡くなったあとニュースなどで報道された提言と同じことを主張している。
防災情報のネットワークセンター的なものを作れ、
そこにすべての記録を集積せよ、
その記録にはおおやけのものだけでなく、
一般の人の「あのときこうだった、こうした」という記録も入れろ、
すべての記録、データ、情報は人類の財産だ、
共有されねばならない、と。

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