南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 





 広島(?)地方のとあるバスで、降車ボタンを押しては「降りない」を繰り返していた小学生に、運転手からきついお灸が据えられた。

 停車ボタンを押し、バスが停留所に停まると「間違えましたー」「うっそでーす」といたずらを繰り返した小学生に対し、バスの運転手が「今ボタン押した人降りて。降りるまで発車しないから」と発言。
 あわててその小学生が泣きながら謝っても、「だってボタン押したじゃろ」「いいから降りろ」と降りるように促し、それでも降りなかった小学生に「お前○○小じゃろ。学校に言っとくからな」と諭したという。


 少子化で、甘やかして育てられた小学生と、それを怒らないバカ親がマチに溢れるいまの日本。
 そんな中、このバスの運転手の対応は賞賛に値するだろう。


 そういえば航空機ならば、機長には迷惑客に対し、逮捕や降機まで含めた絶対的権限が与えられるけど、バスや電車はどうなんだろうか?




 実は、私も小学生の頃、似たような経験をしたことがある。
 当時は大分市に住んでいたのだが、よく似ている名称のバス停があったのだ。

 『花津留(はなつる)』とその次にある『中津留(なかつる)』。
 私の目的地の最寄のバス停は『中津留』だった。

 あれは小学4年生くらいだっただろうか。
 ある日、弟と2人だけでバスに乗車していたとき、おしゃべりに夢中で案内放送を聞き逃してしまった。だが、「次は『…津留』です」って聞こえたような気がした。

 一瞬ドキッとする自分。
 「あれ、いま『中津留』って聞こえなかった?」と弟に確認。「うん、確か聞こえたかも…」
 もし乗り過ごしたらお金がない。私はあわてて背伸びして降車ボタンを押した。

 停留所ギリギリで押された降車ボタンに、バスはキキ~っと急停車。よろめく他の乗客。
 運転手が「『花津留』です」とマイクで喋る。
 私は「しまった…」と思った。でも、他に誰かが降りてくれるはずと思ったが、(不幸にも)誰も降りる気配がない…。
 運転手が繰り返す「『花津留』です」。しかし、降りる乗客はいない。
 運転手が少し怒ったように声を荒げる「『花津留』です。いま、誰かボタン押したでしょ? 降りないの? 押したの誰ですか?」

 私は、何も言えなくなり下を向いてしまった。「すみません。『中津留』と間違えました…」その一言が言えなかった。
 運転手だけでなく、周りの乗客からも責められているような気がした。


 私の記憶はそこで途切れている。
 おそらく、バスはそのまま出発し、次の『中津留』で私と弟は無事に降車できたのだろうが…。
 この場面だけ鮮明に覚えてるって、ある意味、軽いトラウマになってるんだろうね。あれ以来、電車だろうがバスだろうが、案内をちゃんと聞くようになったしね。


 今回の小学生の子もきちんと反省して、トラウマにならないよう気をつけてほしいね。

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■今日の行動
 仕事

■今日の買い物
 なし

■今日の献立
 朝:なし
 昼:お手製弁当
 夕:お好み焼き

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