鳩山元首相 不出馬

　鳩山元首相が、次期衆院選には出馬せず、政界を引退することを発表した。

　「沖縄の基地問題」や「親からのお小遣い」、「辞めると言ったあとにすぐ撤回」など、悪い話は枚挙に暇がない。
　でも、仮にも日本の首相を務めた方だ。まずは慰労の言葉をかけたいと思う。

　しかし、民主党内には「嬉しいニュースだ！間違いなく衆院選に追い風になる」とかいう声もあるらしい。
　これを聞いて、私の中ではさらに民主党に対する評価が下がった…。
　「いろいろあったが、まずはお疲れさまでしたと言いたい」くらいの労いの言葉は吐けないのだろうか？



　鳩山元首相を語るとき、必ず言われるのが「普天間基地の県外移設」。
　「できもしないことを言って」と非難ごうごうだったが、もしかしたら沖縄の基地のことを解決しようとした初めての政治家かも知れない。

　私は、最近の尖閣諸島の問題などからも、中国などに対する牽制として、沖縄には米軍基地は必要不可欠だと考える。
　しかし、沖縄の人々に負担を強いていることは事実だ。
　沖縄の米軍基地をゼロにすることは反対だが、他県にある程度分散させるのは、止むを得ない…、いや分散させるべきだと思う。

　戦時中、海軍の沖縄司令官だった大田少将（中将に特進）が、玉砕前に「沖縄県民斯く戦へり。県民に対し後世特別の御高配を賜らんことを」と打電したのに、「御高配」どころか「塗炭の苦しみ」を未だに沖縄の人に強いている日本政府って何なんだろうね。
　大田少将も悲しいだろうね。



　話がだいぶん逸れてしまった。
　でも、鳩山元首相、意外と「やっぱり復帰することにしました」って、政界に戻ってきそうな気もするんだよね。
　それだけは勘弁ね（笑）。
　「立つ鳥、あとを濁さず」「老兵は死なず、ただ去るのみ」でお願いします！