南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 



時々

 チリの鉱山落盤事故で、今日、69日ぶりに33名全員が救出された。
 数人が体調不良を訴えたものの、大きな病気にかかった人やケガ人もおらず、本当に良かった。

 以前、チリ鉱山の地下避難部屋と同じ環境を人工的に作って、どのくらい耐えられるかの実験があるテレビ局で放映されていたが、被験者のうち、早い人は30分、大部分の人が、ものの1~2時間程でリタイヤをしていた。
 それだけ劣悪な環境にこんなに長い期間いて、しかもはじめの2週間くらいはお互いに連絡も取れず助かる見込みもなかった中、よくも規律とチームワークを保つことができ、現場監督と32名の鉱員には頭が下がる思いだ。

 当初は、救出完了は12月になるとか言われていたので、それと比較すれば驚くべき早さだ。
 「日本の世界最新の重機を持っていけば救出に1ヶ月もかからないんじゃないか」とか思っていたが、さすがに地球の裏側まで重機を運ぶだけで何週間もかかるから現実的ではなかったんだろう。
 その後、オーストラリアやカナダなどが協力を申し出て、3通りの方法で掘削を開始したという。


 世界中の人が固唾を呑んで見守り、救出の瞬間に歓喜の声を上げた事件だった。歴史的にもなかなか世界中の人が注目することは多くはないだろう。
 このような感動劇が繰り広げられた場所がある一方、同じ地球の別の場所ではたった1発の爆弾や1回の自爆テロで同人数の命が失われたりしている現実がある。
 いろいろ考えさせられる。

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