メディア遊歩道

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江戸東京博物館「発掘された日本列島2007」

2007-06-10 20:29:48 | Weblog
恒例の展示会で、私はここ数年通っている。展示の中でも印象に残ったのは、北海道恵庭市の柏木川4号遺跡の、お墓の中の、乳児の手形と足形の土製器。
親子の情が偲ばれると注釈があり、説明員に、この墓は子供の墓か親の墓か尋ねたが、骨が残ってないため不明とのこと。

12時から江戸博寄席で落語・立川松幸、バイオリン漫談・マグナム小林の公演です。

バイオリン漫談は割りと面白かった。

続いて、一階の第一会議室で、「発掘された日本列島の見所」の講演会が1時から。

会議室に向かうと30人定員の所、受講は10人ほど。

先程の子供手形の展示、また、関東平野の古墳とハニワの傾向と普及の話がでた。

たまらず、埋葬されたのは子供か親か質問する。

やはり、確証はないとのことだが、死んだ子供に子供の手形を埋葬するより、子供の心配しながら死んだ親に子供の手形を供に埋葬するのが自然ではないかという意見である、とのこと。

前方後円墳の設計やハニワのデザインが複数地域に伝搬したとのこと、非常に面白い。

そうして普及したハニワの設置や、前方後円墳の造成がある時に一斉に終息する不思議。それも質問したが、
ブームが去ったのか、仏教に移行したのか、まだ定説はないとのこと。
で、講演後に再び展示会場に行った。
子供の手形の展示に説明員が解説して、聴いてるオバサンが、
「手形は乳児のようだが、足形は十センチ以上あり五歳かも。同じ子供で無いかも」
解説員
「子供は二人かも知れないです。調査はこれからなので。見て色々感じて下さい」
なるほど。子供二人残して死んだ親に、淋しくないよう手形、足形を一緒に埋葬したのか?
手形、足形にはぶら下げ用か、穴が開いている。
紐を通して、死んだ親の首にぶら下げたのかも。

など、色々想像してしまう。ということで、大いに楽しんだのでした。



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