メディア遊歩道

さまざまなメディアに接触した記録。映画、本、博物館、展示会など

北朝鮮拉致事件映画祭「めぐみ」

2006-12-01 21:07:04 | Weblog
MOVIXのメンズデーにて。

最近ちょっと忙しいのと、CATVのパワーレンジャーロストギャラクシーを見るのに忙しいのとで、MOVIXは久しぶりです。

にしては重い映画だが、前から見たかった映画なので。

客は十人程。メンズデーのレイトショーだと女性はほとんどいないのだが、ここでは年輩の女性がチラホラ。

内容が内容ですから。

ノラビッツ・ミニッツという短い人形アニメが新作の冬バージョンになっていた。

これで通算3作目だ。

あまり面白くないのだが松竹はなぜこれを本編の前に上映するのだろう。

でも、不愉快な黒涙少女(海賊版撲滅キャンペーン)は上映しないのだから良しとしよう。

あの少女は見たくない!

で、本編です。

BBCのビデオドキュメンタリーをフィルム変換したので見づらい所はあるが、しかし今のビデオ変換技術は進化しており目がチカチカすることはなかった。

横田めぐみさんをメインに拉致被害の現在までを描いている。

途中に、めぐみさんのいろいろな弟思いの可愛らしい写真が挿入され、ソロの肉声(合唱の練習)が流れ、また拉致から一年半後の小川広ショーの「尋ね人」のコーナーで帰ってきてと叫ぶ両親のビデオが流れる。

何度も泣きそうになる。子供が拐われたら、と我が身になってしまうから。

そして、訴え続けているうち、父は泣く役、母は訴える役と役割分担が出来てくるのがなんだか面白いけど、面白いといっちゃあいけないんだろう。

めぐみを待つ生活から身についた生き延びる知恵であり、他の拉致被害家族には会えずに死んでしまった人もいて、それが画面で紹介されるのまた哀しい。
両親にとっての
戦いは、
長生きし、
訴え続けること。

かの土地に渡って調べたいとはいえ、行くには危険過ぎる。

この映画の完結編を早く見たい。

上映終了しても、体の中で何か怒りというか感動というか変なものが渦巻いている感覚があり、ゆっくりと席を立った。