地下路線の出口:京都:京都地下鉄:竹田駅

2009年01月31日 | 地下路線の出口
京都地下鉄は、1981年(昭和56年)北大路 - 京都初の地下鉄として開業されました。
そして、1988年(昭和63年)に竹田まで延伸されて近鉄京都線と相互乗り入れするようになりました。

日本各地の地下鉄の営業開始は下のようになります。

  • 東京(上野-浅草)1927年
  • 大阪(梅田-心斎橋) 1933年
  • 名古屋(名古屋-栄町)1957年
  • 札幌(北24条駅~真駒内)1971年
  • 横浜(伊勢佐木長者町-上大岡)1972年
  • 神戸(名谷駅-新長田)1977年
  • 京都(北大路駅-京都)1981年
  • 福岡(室見駅-天神)1981年
  • 仙台(八乙女駅-富沢)1987年
  • 広島(本通駅-広域公園前)1994年

    これに、神戸高速鉄道(山陽西代-阪急三宮、高速神戸-阪神元町)1968年開業というものが加わりますが、こちらは、各私鉄の相乗り型の地下鉄開業という少し変則的なもの

    京都地下鉄も比較的新しい部類に入るでしょうか。

    ここ竹田駅は上の写真にご覧いただけるように大きな車庫が併設されています。あたかも、元々近鉄の駅だったのが地下鉄に乗っ取られたようです。
    トンネルのはるか先に見える凸型の白いビルは任天堂の本社です。

    京都市営地下鉄の車両写真

  • 地下路線の出口:京都:京阪電気鉄道:七条駅

    2009年01月29日 | 地下路線の出口
    京阪電鉄七条駅は1988年(昭和63年)に地下化されました。ここから、京阪電車は出町柳まで地下を走っていきます。
    それとともに、三条から京阪電車の横をながれていた琵琶湖疏水も同時に暗渠化されました。
    いまは、京阪電車が地上に上っていくこのトンネルのあたり、写真に写っている町家の向こう側あたりで水路が地上に顔を出しています。

    七条駅を発車した大阪方面行きの列車は、すぐにJR東海道線・新幹線のあまり高くない高架をくぐって東福寺駅へ向かって坂を上っていきます。
    ちょうどこの写真を撮った私の立っている場所がそのJRの高架下でありますが、ここから、東に少し行ったところに、このJR線を越える跨線橋があります。
    この跨線橋がJR線を走る列車を見下ろすためだけにあるようなもので、(なにしろすぐそばの京阪電車の路線沿いの道をくぐった方がはるかに早く越えられますので)この日も多くの鉄ちゃん系のかたが望遠レンズの付いた一眼カメラで行き来する列車を撮影していました。

    下にあるのは、京都駅を発車して東に向かうサンダーバードと、快速列車が"よ~いどん"とダッシュしてくる図です。



    新幹線と各駅停車、とか、貨物列車と特急列車、といったさまざまな面白い写真が撮れるスポットですね。車両系鉄っちゃんにお勧めのスポットといえます。

    地下路線の出口:神戸:神戸電鉄:長田駅

    2007年05月28日 | 地下路線の出口
    昨日の山陽電鉄東須磨のエントリーにいただいたコメントに、「こうした地下鉄入り口の勾配ってどれくらいなのか」という研究しなければならない課題がありました。
    本日ご紹介する神戸電鉄は、日本有数の山岳電車と言っていいほどに、その急勾配が有名な都市型電車であります。

    ま、どれほど急勾配か。
    「神鉄検定(入門編)」によりますと、神戸電鉄の最急勾配は50パーミル(1000m走るうちに50m上がる)という「なんだ坂、こんな坂」な電車ナノデス。ちなみにこのような記述も見つけられます。

    国内の鉄道路線で粘着運転(ラックレール等を使わずに坂道を登る事)最急勾配は箱根登山鉄道の80パーミル。
    勾配のきつさでは勿論全国で五指に入るだけでなく、連続急勾配で通勤路線の性格を持つ鉄道は国内唯一と言っても過言ではないでしょう。


    この神戸電鉄は高速神戸駅を出発して湊川(地下)駅を過ぎると強烈なのぼり勾配の左カーブをかましながら、地下を上っていきます。そして、右の写真のように、一旦外に出たかと思うとまたすぐに上の写真右にあるトンネルを、ひたすら急勾配で登りながら次の長田駅に向かって上り続けます。

    神戸市兵庫区会下山地区に近いこのあたりは、地形が三次元状に入り組んでいて、写真の路線に並行する道路が下っていくのか、上っていくのかも一瞥では判断できないような山岳街です。

    私も、この写真を撮るのに住宅街の道を登ったり降りたり、まるで丘陵地帯のトレッキングのように力を入れて歩いたのでした。

    おまけでいい運動になりました。

    地下路線の出口:神戸:山陽電気鉄道:東須磨駅

    2007年05月27日 | 地下路線の出口
    山陽電気鉄道本線は姫路を基点に沿線の街々をつなぎながら、神戸に向かって行きます。
    今は写真の東須磨駅から緩やかに、それは緩やかに(何せ5パーミル勾配ですから)板宿にむかって下って行きます。
    この板宿駅が地下駅になったのは、1995年(平成7年)のこと。あの阪神大震災で駅舎に大きな被害が出たこともあって、前倒しに板宿-西代の間を地下化したということです。

    神戸には、震災の影響でスケジュールが変わった街づくりが多くあることでしょう。
    新開地、長田、脇浜HAT地区。神戸は震災後大きく姿を変えたと言っても間違いは無いでしょう。

    さて、山陽電鉄はもともとは板宿から西代と東に向かいそのままJR兵庫の駅が終点だったということです。現在は、西代が山陽電鉄の登記上の終点ですが、列車はそのまま高速長田-大開-新開地と神戸高速鉄道線となります。

    そういった歴史を元に神戸の地図を見直すと、兵庫と三宮の間の交通は国鉄が担っていたということが判ります。現在はこの間にJR、神戸高速鉄道、山側と海側の神戸市営地下鉄と4つの鉄路が走っていることになります。

    地下路線の出口:神戸:阪急電鉄神戸線:三宮駅

    2006年11月03日 | 地下路線の出口
    神戸"さんのみや"駅は2種類あります。

    阪急電鉄と阪神電鉄、神戸市営地下鉄などが「三宮」と表示するのに対して、JR西日本は「三ノ宮」と表記します。

    ま、たいしたこと無いですが。

    三宮があれば、一宮もある。そもそも、生田神社の裔神(えいしん)として、一宮神社から八宮神社までが建立されています。兵庫県信用組合のページに詳しいです。

    さて、阪急電鉄は三宮を出てJR神戸線に沿って西にすすみ、JR元町の駅北側で地下路線に降りて行きます。しかし、写真でみても判るように降りていくというより、丘に突っ込んでいく感じですね。

    厳密にいえば、阪急三宮から西側は神戸高速鉄道社路線となりますので、このページの表題は「神戸高速鉄道三宮駅」が正しいのですが、ま、SEOということで・・・。

    神戸高速鉄道は、東の阪急・阪神、西の山陽電鉄、北の神戸電鉄をつなぐジョイント鉄道として大阪から播磨地方への中距離輸送を担う要になる鉄道として誕生したようです。しかし、今では、中距離輸送は、JR西日本が完全に担っていますし、市内の人員輸送も北に市営地下鉄西神・山手線、南に同 夢かもめ線が出来、その間を市バスがこまめに走り回っているので、高速神戸鉄道の重要度も微妙な状況になってきています。

    私鉄間の相互乗り入れも、すでに阪急電鉄は西は新開地止まり、山陽電鉄も阪急三宮止まりと、共に神戸高速鉄道路線内までで、阪急-山陽間の相互乗り入れは解消されています。一方山陽-阪神は、姫路-阪神梅田間に直通特急が走っていますので、まだ、相互乗り入れしています。でも姫路から梅田までこの列車に乗る人はあまりいないと思われます。何しろ、運賃は1250円でJRの1450円より安いものの、時間は、1時間のJRより30分近く長くかかるのですから。

    そんなこともあってか、阪急電鉄は、三宮の一つ東の駅春日野道から地下化してそのまま神戸市営地下鉄西神線につなげようという計画があるとのこと

    いづれにしても、鉄道事業は百年先を見通してのものでないといけないようです。