イラク派兵と北朝鮮問題

日本がアメリカ主導のイラク攻撃を支持し、イラクに復興支援の名目で自衛隊を派兵したのは、日米同盟を維持するためである。
北朝鮮との緊張関係が高まり、ロケット攻撃などを受けた時、アメリカの力が必要だ。
またイラク派兵で、日本はいつでも海外に派兵できることも証明した。
北朝鮮問題だけを見る限り、小泉の判断は間違っていない。
しかし、北朝鮮問題とイラク問題は全く別次元で考える必要がある。
北朝鮮はキム総書記だけ倒せばいい。しかしイラクはフセインだけ倒しても意味がない。
そもそも民主主義の土壌のない国を支配しようとしても、新たに発生する民族紛争、部族間闘争をどうするのか、
その戦略がなければ混乱だけ招く。
その分析もなくイラク派兵した小泉の資質が問われる。