この法案は参議院選挙前に成立させておけば、ここまで政治問題化することはなかった。
ねじれ現象の最初の与野党対立の法案になったのが不幸の始まりだ。
更に小沢の独自理論が、調整の余地を作らなかった。
そもそも給油法案で得られた成果は、対テロ対策でもなく、アフガン平和活動協力でもなく、国際貢献でもない。
一番の成果が防衛省の体質問題を抉り出したことになったのは皮肉だ。
また、対テロ対策、アフガン平和活動協力、国際貢献などは日本人には無理なことばかりだ。
日本人は欧米のことは少しは知っているが、東アジアのことなど判っていない。部族国家で常に内戦の危機をはらんでいる東アジア。
近代国家ととても呼べないが、一部の人は、石油でたんまりと金を持っている。反米意識も高い。
複雑極まりない地域だ。
給油先が何に使っているかは軍事機密を理由に明らかにされない給油問題をいくら議論しても、政治判断以外に、何も判断材料がない。
この法案問題がこれだけ長く処理にかかったことは不幸だったが、これで与野党対決の新たなステージに突入する。
第二ステージは国民の生活にかかわることだけに活発な議論を呼ぶことになるだろう。
与党としては、強行・強行しかないと思われるが、新たな腐敗が炙り出されることになると、給油問題と同じで強行突破は無理となる。
最後は自滅して公明党と道連れで自民党は崩壊するしかない。
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