原因不明のまま、対処療法的な対策が認められ、787が運行再開する。
日本の運行再開は6月上旬。
やはりボーイング社の政治力は強かった。
B787、世界初の運航再開=エチオピア航空がケニア便で(時事通信) - goo ニュース
787再開 条件付き承認 全日空と日航、6月上旬にも(産経新聞) - goo ニュース
原因不明のまま、対処療法で運行を再開するらしい。
バッテリーを改造したが、重さは150ポンド(約68kg)と2倍以上になり、軽量化というリチウムイオン電池のメリットは失われる。
運行再開で事故が起きると、今度は二度と運行ができない。
博打のようなものだ。
ボーイング787が数週間内に運航再開、しかしいまだトラブルの原因は不明(マイナビニュース) - goo ニュース
電気系統の事故では設計ミスや配線ミスが疑わているが、燃料漏れ事故は燃料タンクのバルブを開閉する駆動装置の塗装ミスと製造段階における燃料パイプの逆流防止弁への異物混入が原因だった。
やはり人為ミスか?
それにしても、ユアサの名前は出ても燃料タンクの会社の名前が出ないのは何故か?
国交省が再発防止策指示=防止弁に異物、塗装に問題―日航787燃料漏れ(時事通信) - goo ニュース
日航787、燃料漏れは塗装ミスや異物混入(読売新聞) - goo ニュース
やはりバッテリーの問題でなく、電気系統の問題だった。
設計ミスや配線ミスを事故原因とする専門家も多いが、それが証明された。
(抜粋)
運輸安全委員会は20日、電気配線の設計の一部に不備が見つかったことを明らかにした。
同委は発煙トラブルとは直接関係がないとみているが、設計経緯などを調べる。
同委によると、同機はトラブルで高松空港に緊急着陸した後、スイッチがオフだったのに主翼両端などにあるライトが点灯していたことが確認された。原因を調べたところ、設計上、本来つながっているべきではないメーンバッテリーの主配線と、補助動力装置(APU)用バッテリーの配線がつながっていた。このため、スイッチが切れていたにもかかわらず、APUバッテリーの電力がライトに流れ込んでいた可能性があるという。
補助動力装置(APU)用バッテリーのリチウムイオン電池がわずかに膨らんでいたことが明らかになった。
これで787事故、電源系全体(特に充電機能)の問題に波及する可能性が濃厚になった。
全日空787型、補助動力装置用電池にも異常か(読売新聞) - goo ニュース
タレス社はフランス政府が筆頭株主の国策会社だ。
航空宇宙分野、防衛分野のシステム会社で、従業員は何と7万人もいる。
この会社がバッテリーを含む電気系統の一次責任を追っている。
にも係らずタレス社への調査がどうなっているのか、またタレス社内の調査がどうなっているのか、全く情報がない。
そしてタレス社は韓国のLG社に下請けに出していたという話もある。
タレス社やLG社の政治力は強く、彼らがこの事故の責任者であるという話があまり出てこないのは大変残念だ。
以下は時事通信の記事。
バッテリー「熱暴走」か=全セル損傷、電極破損も―787緊急着陸・運輸安全委(時事通信) - goo ニュース
以下は産経新聞の記事。
全日空の787も熱暴走 運輸安全委、バッテリー分解検査(産経新聞) - goo ニュース
産経新聞の記事の方が正しい。
(時事通信の間違い)
日航と同じようにANAも熱暴走していたと書くべき。
あたかも日本製のバッテリーが原因のような書き方はするべきでない。
(アース線が断線していたということなどが書かれていない・・ショートの可能性がある)
時事通信は韓国にでも買収されたのか、と勘ぐりたくなる。
以下は朝日新聞情報です。
787異常原因、バッテリー以外の可能性も 運輸安全委
ボーイング787型機のトラブルで、日本航空機と全日空機の炭化したバッテリーは、
トラブル直前まで正常に動作していたことが運輸安全委員会の調査で23日わかった。
全日空機では機内で異臭がしたのとほぼ同時に電圧が急落していた。運輸安全委は、
バッテリー以外に問題があった可能性もあるとみて充電器などの調査に乗り出す。
運輸安全委によると、787型機のバッテリーは八つのリチウムイオン電池を直列に
つないだ構造で、正常ならフル充電で32ボルトの電圧を示し、残量に応じて電圧が下がる。
高松空港に緊急着陸した全日空機のデジタル飛行データ記録装置(DFDR)を解析した
ところ、離陸後から電圧は約31ボルトで推移していた。工藤正博・首席航空事故調査官は
「バッテリー全体としては正常で、過充電を示す状況はなかった」と述べた。
だが、離陸の約15分後に操縦室内で異臭がし、バッテリー不具合の計器表示が出たのと
ほぼ同時に電圧が急激に落ち、さらに上下に変動した。この間、電圧は31ボルト以下
だったという。
787異常原因、バッテリー以外の可能性も 運輸安全委(朝日新聞) - goo ニュース
(補足)
B787の電池:「ジーエス・ユアサコーポレーション」(京都市)
電池を含めた電気系統:仏タレス
リチウムイオン電池向けの充電装置:英メギット傘下のセキュラプレーン・テクノロジーズ
補助動力装置(APU):米プラット・アンド・ホイットニー
など計8カ国の企業が生産に携わる。
コスト削減のため韓国などへ下請けに出している会社もある。
ボーイング787のリチウムイオン電池の過充電防止装置はフランスのタレス社が製造を請け負っているが、ネット情報では、タレス社は韓国LG社に下請け発注していたことが判ったらしい。
今回のリチウムイオン電池の損傷は、韓国LGの設計ミス、製造ミスが原因の可能性が出てきた。
以下のニュースの以下の部分を注目してもらいたい。明らかにLGの設計ミス、製造ミスを疑っている。
ハースマン委員長は787型機のバッテリーに関して、火災を防止するためのシステムの妥当性について懸念を示した。