クリスマスツリー、転じて正月花
24−01−25
223号
皆様、新年あけましておめでとうございます。
オークランドは、最高気温23度くらいの涼しい夏で凌ぎやすいです。
もう去年の事になってしまいましたが、今回はクリスマスツリーの話です。
ニュージーランドでは、12月に入るとどの家庭もクリスマスツリーを飾ります。
ツリーの下にもらったプレゼントを並べておいて、クリスマスデイ、25日の朝
開けます。特に子供達は、これを大変楽しみにしてます。
娘にうちは先週ツリー飾ったから、と言われると、すなわちプレゼントの催促
です。プレゼントの置いてないツリーは寂しいですからね。
私はばあちゃんなので、家族、友人等合計すると、毎年20個くらい
プレゼントを用意します。孫たちからは来ないので、私が貰うのは数個です。
まあ、家族が多くて幸せということで、良しとしましょう。
20個のプレゼントを用意するのはちょっとしたミッションです。あまり高価では
ないけど、貰って嬉しい物となると、年齢や好みもあるし、探すの大変です。
ここでのクリスマスツリーは、モミの木ではなく、松です。
私はいけばなをやっているので、お正月花には松を使います。
数年前から、お正月用にクリスマスツリー、松の木を買ってます。
つまり、クリスマスまでにはツリーとして飾り付けておいて、年末になったら
解体してお正月花に使います。
そのため松は新鮮なものでなければいけません。
幸いに我が家から5分くらいのところに、クリスマスツリーのファームがあり、
毎年そこに買いに行ってます。
去年は、12月20日に買いに行きました。
ノコギリを待ってファームを歩き回り、格好のいいツリー、転じてお正月花に
使える枝ぶりの物を探します。
これだ、というのが見つかったら、なるべく下の方を切ります。
受付に持って行くと、長い物差しで測り、お金を払います。
背が高いほど値段が上がります。
去年のは、1.5mほどで30ドルでした。
家族連れが炎天下、自分たちのツリーを探して散々に歩き回り、喉が渇いて
冷たいものが欲しくなって、ツリーと一緒にアイスクリームも買ってその場で
食べてました。
ツリー代より5人分のアイスクリーム代の方が高いです。
うまい商売してるな、と思いました。
買ったツリーは家に持ち帰り、水揚げをします。
下から10cmくらい皮を剥き、水を吸い上げる切り口を増やします。
一晩たっぷり水を吸わせたら、大きなツボにたっぷりの水を入れて、
ツリーをしっかり建てます。
普通は、生木のツリーを買っても、ツリースタンドで建てるので、だんだん
に枯れてきます。
枯れたツリーはゴミとして出せず処分に困るので、このファームは枯れた
ツリーを引き取ってくれます。
みずみずしいツリーに、クリスマスの飾り付けをすると、松の爽やかな
香りが家中に広がり、幸せな気分です。
何年住んでいても夏のクリスマスには馴染まないけれど、ツリーはクリスマス
効果満点です。
12月28日にツリーの飾りを全部外して、お正月花を行けました。
今年は2点活けました。
2階の床の間には、ツリーの下の部分、両側が扇の様に広がっている部分のみ
活けました。
アルミ製のどっしりとした花器に真っ直ぐ松をたて、色とりどりの水引を
滝の流れの様に松に絡ませました。
松が枯れないので、まだ飾ってあります。
もう一つは一階、玄関を入った所です。
青竹を10本ほど組んで、足元には大坪に松の枝でマッスを作り、白い菊を
添えました。
我が家は、お正月は元旦に家族、友人が集まり、お節料理を頂きます。
今年は22人集まり、私のお正月花は記念写真のいいバックグラウンドとなりました。
もうそろそろ夏休みも終わります。
小さなセミが夏の終わりを知らせるかのように、体を振るわせジージー鳴いてます。
今週は、庭のアガパンサスやフラックスを使って夏の花を活けようかと思います。