その10 ECOSHOW
土曜日に主人とEcoshow行って来ました。来ていたのは私達のような中年夫婦、
子育て中の若い家族づれが多かったです。
去年に続き2回目であり、少し前からテレビ等で宣伝してあったこともあり、
なかなかの人出でした。
今年のEcoshowは3月3日から6日まで、ウェストオークランドのWaitakere
Cityに去年9月のできたての Trust Stadium でありました。
この体育館はニュージーランド最大で、この建物自体もEnergy efficient
building だそうです。
去年はマオリトラスト主宰で、ちょっと大きめの学校文化祭のようでしたが、
今年は出展者も多く、Expoらしかったです。
エコショウには“Sustainable solutions for living today”という副題がつ
いており、それに関連した展示、レクチャー、ツアーが行われていました。
会場はスタジアムと外のグラウンドふたつ。
スタジアムの中は、主催者の一つであるWaitakere Cityとユネスコの展示のコ
ーナー、省エネ商品、製品のデモ販売。
入り口の横で知り合いの日本人が、キャンペーンガール数人と光るタイル売っ
てました。このタイルは昼間に蓄えた太陽熱で、夜間光るというもの。近くの
公園の遊歩道ですでに採用されていると言うことで、さっそく帰りに見に行き
ました。
他に何があるかというと、ソーラーパネルヒーター、羊毛の断熱材、貯水タン
ク、有機栽培野菜、ハーブのサプリメント、ヒーリングのマッサージコーナー
(マオリ、霊気、中国式、インド式といろいろ)、エコ洗剤、マオリバスケット、
ハーブ治療、じゃがいもで作ったトレイ、オーガニックの化粧品、トヨタ電気
自動車が売り物などいろいろ。
コンポス、パーマカルチャー、バイオダイナミック、の教育展示。
感想としてエコハウスって、とても高くつく高尚な趣味だなと思いました。
まだ一般的なものでないし、大量生産されるわけでもなくどれも私達にはとて
も高く思えました。パネルヒーターつけても一昔の日本のように、市町村の援
助金がでるわけでもなし。
我が家も数年前、自宅を建てる時研究したけど、何年かたてば元は取れるとは
いえ、費用の高さに断念しました。貯水タンクの水は飲めないし、トイレ、シ
ャワーに使うには特別のろ過器がいります。
ソーラーパネルだけでは電気は足りないから、結局普通の電気、水道と二重に
使うことになります。
結論として市から水を買い、民間電気会社からの電気を使ってます。
窓が多く、よく日がさすため、冬でもそんなに暖房がいらないというだけで、
普通の家を建てました。
もっともニュージーランドは非核国で、電気は水力、風力発電で、原子力にた
よっていないだげ、地球にやさしいかもしれません。
電気はニュージーランド中、津々浦々までいってますが、ちょっと郊外に行く
とタンクに雨水を貯水し使っているところも多いです。
ちょうどユネスコがLaunch of Decade of Education for Sustainable
Development のオープニングセレモニーをやっていたので、二階の会場に入り
見学しました。
お馴染みのGreen Partyの国会議員も来賓として来てました。
パシフィックアイランダーのフラダンスの後、地元小学生のパフォーマンスが
ありました。
アイリッシュ、朝鮮服、インドのサリーなどの民族衣装を着た小学生がステー
ジに上がり、この開会式にふさわしい子供宣言を唱えながら、それにあった振
りをつけて踊ってました。
外の会場にはマタカナのパーマカルチャーをやっているレインボーファーム、
粘土レンガ作りのデモンストレーション、エコファームの円形網にはいったに
わとり達、反核運動で有名なGreen Peace、人権擁護運動のアムネスティの展
示などがありました。
アムネスティは“ストップ、女性への暴力”キャンペーンをやっていて、私も
自分の手形を押し、署名をしました。
食品コーナーでは、ベジタリアンバーガーとか、土かまどで焼いたピザがとて
もおいしそうでした。その場で作って伸ばした生地に具をのせ、長い柄のつい
たオーブントレイにのせ釜に入れて、そとから焼ける様子が見えます。
そのとなりで貝殻、フレックス、木の実で作など自然の素材で作ったイヤリン
グを、夫婦が赤ん坊をあやしながら売ってました。
専門用語が多くて、頭がごちゃごちゃしてきたので、帰ってから調べてみまし
た。
パーマカルチャー、エコロジー、バイオダイナミック、サステナビリティー、
モルゲンランド、フンデルワッサー、シュタイナーは何をした人?
そこで簡単エコロジー講座です。
パーマカルチャー:Permanent (永久の)Agriculture(農業)をあわせて造語。
オーストラリアのビル モリソンが造語しました。
オークランド近郊ではマタカナのレインボーファームでやっているし、
ニュージーランドのあちこちにパーマカルチャーの農場があります。
具体的には、“土地の構成要素(水、土、植物)”と“エネルギー要素(エネル
ギーと建物)、“社会的要素(人々、経済)、“抽象的要素(時間、倫理等)”をお
のおのの適切な関係においてトータルデザインすることです。
ここで言う倫理とは地球という星の生存をかけた道徳的信条であり、“地球に対
する配慮”“人々に対する配慮”“余ったお金や時間、物質をその目的にあわせ
て使う事”という3つの側面があります。
バイオダイナミック: 宇宙や自然のリズム(波長)を共鳴できる農法。シュ
タイナーが作った理論。
シュタイナーが作ったバイオダイナミックカレンダーに基づき、種まきしたり
収穫したりします。
天体の運行(12獣正座、惑星、太陽、月)の運行の調和して作業します。
後自然物から作った調合剤(肥料?)を使います。化学肥料ではない。
結果、化学肥料で土、虫を殺さないので、虫、細菌も多く発生します。
この農法は欧米、南北アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドで多く行
われてます。
シュタイナーの信奉者が多くやってるわけですね。
シュタイナーの理想とする教育、生活を実現するのがモンゲルランドです。
結果的にどっちもでオーガニック。でも違う農法です。
数年前からGEフードの導入について、ニュージーランドではさまざまな議論、
おおがかりな反対デモが行われました。今のところ、ニュージーランドは」は
GE Freeだと思います。
輸入食品で少しでもGEの材料がはいっているものは、表示が義務付けられてい
ます。
スウェーデンに行った時、GEのもの、GE Free の2種類のトマトを見ました。
タイでは手のひらサイズの白菜や、並外れて大きな南国のくだものに驚き、野
菜がどれも甘みがあっておいしいかったです。あとでそれらは遺伝子組み換え
食品であったと気付き、なんだか不安になりました。
今すぐには直接、わたしたちの人体に影響はないかもしれませんが、これから
の世代にどんな影響を及ぼすのかわかりません。
サステナビリティー:持続可能性
経済成長のみを追及するのではなく、環境や社会的公正に配慮し、人、企業、
社会、地球全体が持続的に発展していこうという考え方。
風力発電、バイオガス、自然にやさしい建材(最後に土になる)、自給自足など。
NZでこういう農法をやってる人たちは、自分の哲学をつらぬくために、信念を
持って生きていかれているように見受けました。荒れ野を切り開き、外界から
閉ざされ、孤独なストイックな生活だなと思いました。ニュージーランドは移
民の国と言う事もあり、ドイツ、オランダあたりからやってきて、こんなとこ
ろでいうような所で数人で生活されているようです。
気候もおだやかで、危険な猛獣のいないニュージーランドは、このような農法
を行うのに適した国なのでしょうね。
今日のショウで一番の収穫はCentameterを買ったこと。
これを配電盤に付けると、一時間あたりどれくらい電気を消費するが家のなか
のモニターに表示されます。
節電対策にいいらしく、平均20%節電できると書いてありました。
今まで無神経だった息子まで、使ってない電気を消しまわってます。
$170のところをショウスペシャルで$140で買いました。もっとも
$140の元とるにはかなりかかりそう。
うちはなんにもしてなくても、1時間5C(冷蔵庫2台、アラーム、電話等)
消費してることがわかりました。
高いのは、ドライヤー、ストーブ、オーブン、一気に30Cに上がり、オーブ
ンストーブ、換気扇で一時間調理すると$1近くかかります。
理論的には、今日のエコショウで見たことは正しいのですが、世界のほんの一
握りの人たちに支持され実行されていると思いました。
もっともみんながこの生活すると、世の中なりたたないし、経済発展しません。
ショウを見て、改めてこの時代に子供を生み、育てていくくことの難しさ、自
分たちを守り地球を守るということの難しさを感じました。
地球にやさしい生き方を実行するかどうかはべつとして、自分にとって適切な
判断をするために、知識は力だと思いました。知らないうちに、侵されてい
くのはいやですから。
土曜日に主人とEcoshow行って来ました。来ていたのは私達のような中年夫婦、
子育て中の若い家族づれが多かったです。
去年に続き2回目であり、少し前からテレビ等で宣伝してあったこともあり、
なかなかの人出でした。
今年のEcoshowは3月3日から6日まで、ウェストオークランドのWaitakere
Cityに去年9月のできたての Trust Stadium でありました。
この体育館はニュージーランド最大で、この建物自体もEnergy efficient
building だそうです。
去年はマオリトラスト主宰で、ちょっと大きめの学校文化祭のようでしたが、
今年は出展者も多く、Expoらしかったです。
エコショウには“Sustainable solutions for living today”という副題がつ
いており、それに関連した展示、レクチャー、ツアーが行われていました。
会場はスタジアムと外のグラウンドふたつ。
スタジアムの中は、主催者の一つであるWaitakere Cityとユネスコの展示のコ
ーナー、省エネ商品、製品のデモ販売。
入り口の横で知り合いの日本人が、キャンペーンガール数人と光るタイル売っ
てました。このタイルは昼間に蓄えた太陽熱で、夜間光るというもの。近くの
公園の遊歩道ですでに採用されていると言うことで、さっそく帰りに見に行き
ました。
他に何があるかというと、ソーラーパネルヒーター、羊毛の断熱材、貯水タン
ク、有機栽培野菜、ハーブのサプリメント、ヒーリングのマッサージコーナー
(マオリ、霊気、中国式、インド式といろいろ)、エコ洗剤、マオリバスケット、
ハーブ治療、じゃがいもで作ったトレイ、オーガニックの化粧品、トヨタ電気
自動車が売り物などいろいろ。
コンポス、パーマカルチャー、バイオダイナミック、の教育展示。
感想としてエコハウスって、とても高くつく高尚な趣味だなと思いました。
まだ一般的なものでないし、大量生産されるわけでもなくどれも私達にはとて
も高く思えました。パネルヒーターつけても一昔の日本のように、市町村の援
助金がでるわけでもなし。
我が家も数年前、自宅を建てる時研究したけど、何年かたてば元は取れるとは
いえ、費用の高さに断念しました。貯水タンクの水は飲めないし、トイレ、シ
ャワーに使うには特別のろ過器がいります。
ソーラーパネルだけでは電気は足りないから、結局普通の電気、水道と二重に
使うことになります。
結論として市から水を買い、民間電気会社からの電気を使ってます。
窓が多く、よく日がさすため、冬でもそんなに暖房がいらないというだけで、
普通の家を建てました。
もっともニュージーランドは非核国で、電気は水力、風力発電で、原子力にた
よっていないだげ、地球にやさしいかもしれません。
電気はニュージーランド中、津々浦々までいってますが、ちょっと郊外に行く
とタンクに雨水を貯水し使っているところも多いです。
ちょうどユネスコがLaunch of Decade of Education for Sustainable
Development のオープニングセレモニーをやっていたので、二階の会場に入り
見学しました。
お馴染みのGreen Partyの国会議員も来賓として来てました。
パシフィックアイランダーのフラダンスの後、地元小学生のパフォーマンスが
ありました。
アイリッシュ、朝鮮服、インドのサリーなどの民族衣装を着た小学生がステー
ジに上がり、この開会式にふさわしい子供宣言を唱えながら、それにあった振
りをつけて踊ってました。
外の会場にはマタカナのパーマカルチャーをやっているレインボーファーム、
粘土レンガ作りのデモンストレーション、エコファームの円形網にはいったに
わとり達、反核運動で有名なGreen Peace、人権擁護運動のアムネスティの展
示などがありました。
アムネスティは“ストップ、女性への暴力”キャンペーンをやっていて、私も
自分の手形を押し、署名をしました。
食品コーナーでは、ベジタリアンバーガーとか、土かまどで焼いたピザがとて
もおいしそうでした。その場で作って伸ばした生地に具をのせ、長い柄のつい
たオーブントレイにのせ釜に入れて、そとから焼ける様子が見えます。
そのとなりで貝殻、フレックス、木の実で作など自然の素材で作ったイヤリン
グを、夫婦が赤ん坊をあやしながら売ってました。
専門用語が多くて、頭がごちゃごちゃしてきたので、帰ってから調べてみまし
た。
パーマカルチャー、エコロジー、バイオダイナミック、サステナビリティー、
モルゲンランド、フンデルワッサー、シュタイナーは何をした人?
そこで簡単エコロジー講座です。
パーマカルチャー:Permanent (永久の)Agriculture(農業)をあわせて造語。
オーストラリアのビル モリソンが造語しました。
オークランド近郊ではマタカナのレインボーファームでやっているし、
ニュージーランドのあちこちにパーマカルチャーの農場があります。
具体的には、“土地の構成要素(水、土、植物)”と“エネルギー要素(エネル
ギーと建物)、“社会的要素(人々、経済)、“抽象的要素(時間、倫理等)”をお
のおのの適切な関係においてトータルデザインすることです。
ここで言う倫理とは地球という星の生存をかけた道徳的信条であり、“地球に対
する配慮”“人々に対する配慮”“余ったお金や時間、物質をその目的にあわせ
て使う事”という3つの側面があります。
バイオダイナミック: 宇宙や自然のリズム(波長)を共鳴できる農法。シュ
タイナーが作った理論。
シュタイナーが作ったバイオダイナミックカレンダーに基づき、種まきしたり
収穫したりします。
天体の運行(12獣正座、惑星、太陽、月)の運行の調和して作業します。
後自然物から作った調合剤(肥料?)を使います。化学肥料ではない。
結果、化学肥料で土、虫を殺さないので、虫、細菌も多く発生します。
この農法は欧米、南北アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドで多く行
われてます。
シュタイナーの信奉者が多くやってるわけですね。
シュタイナーの理想とする教育、生活を実現するのがモンゲルランドです。
結果的にどっちもでオーガニック。でも違う農法です。
数年前からGEフードの導入について、ニュージーランドではさまざまな議論、
おおがかりな反対デモが行われました。今のところ、ニュージーランドは」は
GE Freeだと思います。
輸入食品で少しでもGEの材料がはいっているものは、表示が義務付けられてい
ます。
スウェーデンに行った時、GEのもの、GE Free の2種類のトマトを見ました。
タイでは手のひらサイズの白菜や、並外れて大きな南国のくだものに驚き、野
菜がどれも甘みがあっておいしいかったです。あとでそれらは遺伝子組み換え
食品であったと気付き、なんだか不安になりました。
今すぐには直接、わたしたちの人体に影響はないかもしれませんが、これから
の世代にどんな影響を及ぼすのかわかりません。
サステナビリティー:持続可能性
経済成長のみを追及するのではなく、環境や社会的公正に配慮し、人、企業、
社会、地球全体が持続的に発展していこうという考え方。
風力発電、バイオガス、自然にやさしい建材(最後に土になる)、自給自足など。
NZでこういう農法をやってる人たちは、自分の哲学をつらぬくために、信念を
持って生きていかれているように見受けました。荒れ野を切り開き、外界から
閉ざされ、孤独なストイックな生活だなと思いました。ニュージーランドは移
民の国と言う事もあり、ドイツ、オランダあたりからやってきて、こんなとこ
ろでいうような所で数人で生活されているようです。
気候もおだやかで、危険な猛獣のいないニュージーランドは、このような農法
を行うのに適した国なのでしょうね。
今日のショウで一番の収穫はCentameterを買ったこと。
これを配電盤に付けると、一時間あたりどれくらい電気を消費するが家のなか
のモニターに表示されます。
節電対策にいいらしく、平均20%節電できると書いてありました。
今まで無神経だった息子まで、使ってない電気を消しまわってます。
$170のところをショウスペシャルで$140で買いました。もっとも
$140の元とるにはかなりかかりそう。
うちはなんにもしてなくても、1時間5C(冷蔵庫2台、アラーム、電話等)
消費してることがわかりました。
高いのは、ドライヤー、ストーブ、オーブン、一気に30Cに上がり、オーブ
ンストーブ、換気扇で一時間調理すると$1近くかかります。
理論的には、今日のエコショウで見たことは正しいのですが、世界のほんの一
握りの人たちに支持され実行されていると思いました。
もっともみんながこの生活すると、世の中なりたたないし、経済発展しません。
ショウを見て、改めてこの時代に子供を生み、育てていくくことの難しさ、自
分たちを守り地球を守るということの難しさを感じました。
地球にやさしい生き方を実行するかどうかはべつとして、自分にとって適切な
判断をするために、知識は力だと思いました。知らないうちに、侵されてい
くのはいやですから。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます