MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵』

2020-10-19 00:25:26 | goo映画レビュー

原題:『Escape from Pretoria』
監督:フランシス・アナン
脚本:フランシス・アナン/L・H・アダムス
撮影:ジェフリー・ホール
出演:ダニエル・ラドクリフ/ダニエル・ウェバー/イアン・ハート/マーク・レナード・ウィンター
2020年/イギリス・オーストラリア

納得しかねる「脱出劇」について

 南アフリカ共和国のアパルトヘイトといえばすぐにネルソン・マンデラの名前が思い出されるが、まさかアフリカ民族会議(=ANC)の白人メンバーにこのような脱出劇があったとは想像もしていなかった。
 本作は主人公の一人であるティム・ジェンキンが刑務所内で入手できる作業場の木材によって合鍵を作り、一年以上かけて刑務所の外に出られるまでにある扉の全ての鍵を用意し、実際に脱出したのである。ティム・ジェンキン本人も囚人の一人として出演しており描写に間違いはないと思う。
 しかしどうも納得しかねるのは、例えば、鍵を自分の部屋で作成するために作業場から部屋に持ち込む際に、コーヒーが入った個人の水筒に隠してジェンキンは持ち込もうとするのだが、もちろん作業場から出る前に全員の水筒がチェックされ、飲み残したコーヒーは捨てられて水筒を渡される。ジェンキンも上手く隠して鍵を自分の部屋に持ち込むのだが、まるで手品のようで納得しがたいとしてもスリルとサスペンスは十分に堪能できる。


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