原題:『De la part des copains』 英題:『Cold Sweat』
監督:テレンス・ヤング
脚本:ドロシア・ベネット/ジョー・アイシンガー/シモン・ウィンセルベルグ
撮影:ジャン・ラビエ
出演:チャールズ・ブロンソン/リブ・ウルマン/ジェームズ・メイソン/ジル・アイアランド
1970年/フランス・イタリア
アクションの徹し方について
パリ祭を背景にフランスのニースのコートダジュールを舞台にした「問題作」である。
作品の前半は主人公で船のインストラクターをしているジョー・マーティンと妻のファビエンヌが暮す家に、かつてのジョーの仲間だったホワイティが押し入ってくる「密室劇」で、後半は主犯のロスを救出するためのカーチェイスと、追ってくるカタンガを撒くために娘のミシェルと共に逃げるファビエンヌが草原に火を放ちCG抜きの大火災となるスペクタクルで、こういう作品こそ映画館で観るべきなのである。
ところがこの作品には不可解な演出があって、何故ジョーがロスの愛人であるモイラとファウストが空港で待ち合わせることを知っているのか説明描写がないのである。さらにロスたちが泊りがけの課外授業を受けていたミシェルを誘拐するシーンも描かれていないところを見ると、それらのシーンは公開前にカットされたのかもしれない。
因みに原題の意味は「仲間の一人について」といった意味である。