
中学・高校時代の同級生のマリチャンの個展が開かれました。
画家として活躍中のマリチャンの個展が開かれる場所は遠くてなかなか伺うことができなかったのですが 今回は都内の画廊だったのでお友達のボソちゃんを誘ってお出かけしてきました。
今回の作品展はマリチャンと画家、音楽家、詩人として活動していらっしゃる木村裕さんとの二人展でした。
そして今日はふたりのアーティストと足利市立美術館の学芸員の篠原さんという方とのトークライブでした。 どうせなら絵を見るだけでなく作家が何を考えて制作しているのか知りたい、と思ったので今日を選んでお出かけしてきました。
今回伺った画廊は今まで見たことのない空間でした。キッド・アイラック・アート・ホール
画廊といえば白い壁に絵が掛けられているのが普通だと思うのですが こちらの画廊は打ちっぱなしのコンクリートの壁が薄墨色に塗られた黒い空間だったのです。
黒い空間にかけられた抽象画、意外に合っていて心に強く訴えかけてきました。
トークライブも迫力あるお話が伺えました。 非日常的な空間で非日常的なお話を伺い、ここ数十年使っていなかった脳の部分を使った気がしました。
いろいろ刺激的なお話を伺って その言葉を心に刻みつけて帰ってきたのに 家に戻って家族の顔を見てお風呂にのんびり浸かったら せっかく覚えていた言葉を忘れてしまいました。(泣)
唯一覚えている言葉が『共振性』、アートとは時代や社会との共振性がある、といったお話だけ。もっといろいろ伺ったのに・・・
それから今回のテーマが『幽玄』ということでしたが 木村さんの考える『幽玄』とは そばにあってはっきりとはしていないけれどそこにその『存在』があるもの、ということでした。
別に墨絵のような白黒の世界ではなく色があっても『幽玄』は存在するのでは、という考えだそうです。
なんというか私の脳は『家庭脳』『仕事脳』『ゲーム脳』で占められているみたいですわ・・・そこに刺激の強い『芸術』の話を入れたためか ちょっと頭痛さえしてきました。
でも、この刺激、嫌いではありません。
コンテンポラリーアートという存在について いろいろ考えさせられた一日でした。