キュートなバアサンになるために

映画のこと、山のこと、街の風景、家の庭、いろいろを気ままに・・・

『十三歳の誕生日、皇后になりました』1~3石田リンネ

2020-07-10 23:06:21 | 読書
                             
 自宅待機期間に随分本を読みました。
紙ベースのものとkindleとauのブックパスで。
ひたすら一日中読んでいました。
 小説から雑誌、ライトノベル、ついにはTLまで。

私的に一番のヒットは日向夏さんの『薬屋のひとりごと』でした。
amazonでは一度買った本を参考に似通った本をオススメしてきます。
 で、タイトルが気になったのが石田リンネさんの『十三歳の誕生日、皇后になりました』です。

 まず13歳で皇后って何?って思いません?
kindleの便利なようでコワイところはワンクリックで本が買えちゃうことです。
誘惑に負けて思わず買ってしまいました

 赤奏国の皇帝の異母弟暁月は国の惨状を見かねて兄を殺し、皇帝の座を奪った。
丁度その日、武官の蕗登朗は自分の孫を後宮に入れるため赤奏国の成人として認められる13歳になったばかりの孫の莉杏を連れて皇帝の居城にやってきた。
莉杏をひとり皇帝の謁見の間に行かせたところ 莉杏は皇帝を殺したばかりの暁月を皇帝と勘違いして後宮入りを願い出た。
赤奏国の決まりで皇帝は皇后と共に儀式に臨まなくてはいけないので「ちょうどよく」その場にやってきた莉杏は暁月に騙されてそのまま皇后の儀式を受けてしまう。
赤奏国は人民が貧困に苦しんでいた。 皇帝を殺した暁月を恐れ、城の官吏たちは逃げ出してしまった。人がいない、お金もない、ないない尽くしのなか、
暁月は国の建て直しを図る。 そんな暁月に幼い莉杏は恋をし、暁月の役に立とうと努力する。

 どんな展開になるのか分からずドキドキしながら莉杏を応援してたら3巻まで読んでしまいました
夫婦というより兄妹のようなふたりの関係もかわいらしいです。
楽しく読んでいますが こちらは同じ作者の『茉莉花立志伝』のスピンオフっぽい小説だったようです。
そうなると『茉莉花立志伝』も読まなくちゃ!ですね。
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『龍神さまの花嫁』朝比奈希夜

2020-05-18 22:00:58 | 読書
                          
 幼いころに両親を失った小夜子は意地悪な叔母の元で育った。
京都でみやげもの屋を営む叔母は小夜子に店番を押し付け 店の売り上げが悪いのはすべて小夜子のせいだとなじり続けていた。
それでも小夜子は工夫をこらし笑顔を忘れず接客していたが・・・ 店で人気のお酒『暁光』への支払いが滞るようになってしまった。
すると叔父は暁光の蔵元『泉宮酒造』の杜氏と小夜子との結婚を勝手に決めてしまい 小夜子は一度しか会ったことのない 冷酷と評判の悪い泉谷酒造の社長泉宮浅葱と結婚することになってしまった。 しかし、泉谷酒造には他には知られていない秘密があり 浅葱は小夜子の幸せを考え小夜子を娶ったのだった・・・・

 まあなんというか・・・『美女と野獣』とか『シンデレラ』みたいなお話です

 こんなにどこにも行けない日々が続いていると 難しい本よりファンタジー小説を読んで異世界に旅に出た方が楽しいと思ってしまいます。

みなさんにぜひ、というオススメはしませんが ファンタジー好きとかシンデレラスターリー好き、勧善懲悪好きの方、楽しいかもしれません
私? 結構楽しめました
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『鯖猫長屋』田牧大和

2020-05-14 20:58:04 | 読書
               
 先月から読書三昧の日々です。
今日は『鯖猫長屋』のお話を・・・・

 元義賊『黒ひょっとこ』を名乗っていた絵師青井亭拾楽は 弟分が住んでいた長屋に猫の『サバ』と移り住み猫の絵ばかりを描いていた。
 サバは『大将』と言われ長屋の住人から頼りにされていた。
 サバと共に捨楽は不思議な事件を解決していく。 事件を解決していくなかで捨楽は長屋の人々と心を通わせ、少しずつ変わっていく。

 何気なく買ってみた本ですが 長屋の住人たちとの交流や不思議な事件の解決がおもしろく6巻まで買ってしまいました。
でもまだまだ続いているんです
 おもしろいのですが amazonからの本代の請求が怖いです

 
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『薬屋のひとりごと1~9』日向夏

2020-04-04 21:53:07 | 読書
                        
 コロナの影響で参加するはずだった山行が中止になりました。 そのうえ高血圧で自宅で安静にすることになりました。
そうなると読書くらいしかすることがありません。本屋さんに行くこともできず・・・amazonのお世話になっています。
 以前から気になっていた小説『薬屋のひとりごと』全9巻をダウンロードしました。

 舞台は中国(だと思う) 花街に住む猫猫は元宦官の医師羅門と薬屋を営んでいたが誘拐され後宮に売り飛ばされてしまう。
その後宮で皇帝の御子の死の謎を薬屋の知識を活かし解明した。 そんな猫猫は美人の宦官壬氏の目にとまる。
壬氏は猫猫を利用しながら後宮、そして皇室の事件を次々解決していく。
実は宦官ではなかったが女性にまったく興味のなかった壬氏だが徐々に猫猫に惹かれていく・・・

 一気に読んだので少々疲れましたが最後まで楽しめました。
しかし、まだ完結していないので続きが今から楽しみです。 だけど次回のamazonの引き落としがコワイ


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『異世界温泉郷 あやかし湯屋』シリーズ  高山ちあき

2020-03-25 23:01:52 | 読書
                     
 別に好きだとは思っていないのですが なぜか『あやかし・・・』とつくタイトルの本をよくお勧めされてしまいます。
こちらの『あやかし湯屋』というタイトルを見て思わず「パクリ?」と思ったのは私だけではないと思うのですが・・・
 そう、友利碧さんの『かくりよの宿 あやかしお宿』シリーズと似てませんか?

 なんだか気になって思わずダウンロードしてしまいました

ふたつのシリーズはたしかに類似点が多いです。
まず主人公が女子大生、天涯孤独の身。 そして幼い頃あやかしに出会って本人の知らないところで将来を約束していたこと。 さらにお相手のあやかしは異世界で人気の湯屋や宿の経営をしている。 さらにさらに主人公はあやかしとの結婚を嫌がりそのお店で働いて元の人間界に戻ろうとするが だんだんまわりのあやかしたちと仲良くなり 婚約者のことも気になっていく・・・・等々。

 どちらが先に書かれた本なのかは知りませんが たしかによく似ているお話です。
でも、こちらのシリーズ3作品を読んでも そんな嫌な気持ちにはなりませんでした。
 シチュエーションはそっくりでも 作者が違うのです。 当然味付けも異なっています。 そして私はこの高山さんのテイストは嫌いではありません。
なんというか王道の少女マンガを読んでいるような・・・・
『かくりよ』シリーズみたいにたくさん本があると大変だなあ、と思いましたが 今のところこちらは3冊で終わりみたいです。
 
 結構キツイ日々を過ごしていると こうした現実逃避のお話を読むのはなかなかの癒しタイムです。
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『淳子のてっぺん』唯川恵

2020-03-13 22:30:52 | 読書
                     
 この前私が所属している山岳会の会合に参加した時に 何かの話題で 田部井淳子さんの名前が出ました。

たまたま先日アマゾンからお勧め図書で『淳子のてっぺん』が出てきました。

 私が小学生から中学生の頃に今井通子さんや田部井淳子さんといった女性登山家の活躍が話題になり 今井さんの『私の北壁』を読んで 山に憧れていた時期がありました。
田部井さんのことはお名前は存じ上げていてもほとんど知りませんでした。 丁度田部井さんを知っている先輩方のお話を伺ったあとだったし 読んでみたくなりました。
 この本はあくまで小説ですが 田部井さんの許可は取って彼女の人生の一部分(山との出会いからエベレスト登山の頃)を書かれたものです。
この作品は3章に分かれています。
 第一章は幼い頃に山と出会った話。 第二章では大学を卒業し、働きながら山にのめり込んでいき、恋をしたり、ひとりきりでの登山ではなく「女のくせに」という差別に悩みながらも山岳会に所属し技術をみがき 初めて女性だけでアンナブルナに登るまで。 そして第三章は女性だけの登山隊ならではの難しさに悩み、家族のことを考えながらエベレスト登山を成功させるまでの話、と簡単に言ってしまえばそんなところです。
 今でこそ山に行けば『山ガール』と言われるオシャレで技術もある女性がたくさんいますが 田部井さんが登山を始められた頃には女性の登山は珍しかったのではないでしょうか。
彼女よりかなり年下の私の時代でさえ大学時代に山岳部には女性はひとりもいませんでした。装備だって私が初めて燧ケ岳に連れて行ってもらった頃ですらニッカポッカと毛糸の靴下、ザックは最新式がアルミの背負子?みたいなもの、と随分違っています。 かなり重い装備で小柄な田部井さんは大変な思いをされていたのではないでしょうか。
 しかも男性の中での登山では「女のくせに」と言われ、女性だけのパーティーになると男性とは違う大変さをたくさん経験されていたようです。
それでも田部井さんが生涯現役で登山を続けられたのは本当に山を愛していらっしゃったのとご家族の強い思いがあったからだと思います。
 登山は大変だけど楽しいもの、しかし『死』がそばにあるものです。 登山の怖さ、すばらしさを教えてくれる小説でした。

 最近私の登山ってどんなものなのだろう?と悩むことが多いです。 私は運動神経は悪いし、怖がりだし、高所恐怖症だし、朝に弱いし、もともとインドア派だし・・・・私くらい登山に向いていない人間はいないと思います。 なのになぜ登るのか? これからどんな登山を目指すのだろう? そんなことを考えていた時にこの本と出会えました。
 標高の高い山、難度の高い山をみんなが目指さなくてもいいよね、と思うことにしました。
私は難易度は低くても 頑張りたい、と思う自分が納得する山に登ることにします。
いつになったら中級、上級の山に行くの?なんて訊ねられても堂々と私は初級で十分満足、行きたい山に登ります、と答えようと思います。
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『山を渡る2』空木哲生

2020-02-26 20:22:23 | 読書
                
 三多摩大学山岳部の新入部員の3人が自分たちで計画し丹沢大山に登るところから今回は始まります。
前回 部室で先輩たちが残していった靴と雨具をゲットした彼女たちは山に登ることに興味を持ち3人で大山に向かいます。
気持ちの良い登山を満喫した彼女たちでしたが日が暮れてしまい・・・
 先輩たちから三多摩大学の『三種の神器』の最後のひとつ『ヘッドランプ』の大切さを習います。
失敗はしたけど それでも山の魅力に目覚めた新入部員たちのこれからが楽しみです。
 そして3人の先輩部員たちはハードは岩登りに挑戦します。
それぞれのレベルでそれぞれの楽しみ方をしていく三多摩大学の山岳部員たちの活躍がこれからも楽しみです。

 私は怖がりだし体力もないので絶壁や高所に行くつもりはありません。
私の登山は あまりハードな山ではなく歴史を辿ったり伝説を調べていくような楽しい文化系の山登りが自分のスタイルだと思います。
 この本を読んで自分と山との付き合い方を改めて考えることができました。
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『かくりよの宿飯10 あやかしお宿の帰りましょう』友麻碧

2019-08-17 22:52:28 | 読書
                               
 なんとなく読み始めた小説ですがとうとう最終巻が出てしまいました。

 祖父の借金のカタに『隠世(かくりよ)』の宿「天神屋」の大旦那の鬼に攫われてしまった葵だが 
そのバイタリティとアイディアで少しずつ周囲のあやかしに認められていき宿の中にある食事処の運営を任された。
 葵の作る料理にはあやかしたちの霊力を増す不思議な力があり 葵の料理で多くのあやかしたちを救った。
 
 攫われてから一年の間のできごとで10巻まできました。
最終巻では謎だった大旦那の好物や本名が明かされ、1年をかけて育った葵の大旦那への思いが吐露されます。
 そして大団円・・・・

 葵たちとのお別れは ちょっと寂しいのですが ステキな終わり方だったと思います。

私がおもしろい、と思ったものは他の人もおもしろいと思ったらしく アニメ化されたり海外でも紹介されたりしたようです。
作者はそのうちに外伝を書く予定があるそうです。
 葵たちに再び会えるのを楽しみにしています。
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『死神憑きの浮世堂』中村ふみ

2019-08-10 22:26:18 | 読書
                      
 人形の修理師利市は幼い頃弟を失ったが家族は弟のことを忘れ去った。弟のことを覚えているのは家族の中で利市だけ。
利市は人形の修理をしながら弟を殺した犯人をずっと追っていた。
 ある日利市の自宅の大家の孫から紹介された少女が利市の弟と同じように亡くなり、そして彼女のことをみんな忘れてしまっていた。
利市は弟を殺した犯人と少女を殺した犯人が同一人物と気づき犯人を捜し始めた。
 
 『夜見師』と同じ作者の作品です。 『夜見師』がおもしろかったので読んでみました。
この作者の作品は死んだ人間が活躍します。
 ホラーといえばホラーな作品ですが ぞっとするようなホラー感はありません。
『夜見師』の続きも早く読みたいです。
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『ケーキ王子の名推理4』七月隆文

2019-07-14 23:30:05 | 読書
                         
 久しぶりに新刊が出ました
現在続きが気になる本が数冊あるのですが そのほとんどをkindleで読んでいます。でもなんとなくこちらは紙ベースで読んでいます。
 前回ご紹介した時も書いたと思うのですが こちらの本、『読む少女マンガ』だと思っています。
ごく平凡な容姿でケーキが大好きな高校生の未羽は 同じ学校の『冷酷王子』と言われる最上颯人と同じお店でアルバイトをしている。前作では未羽はコンクールに出る颯人のアシスタントをして優勝することができた。
 今回はその続きでコンクール優勝のご褒美でふたりがパリに到着したところから話が始まります。
そして 彼女のことを好きだと自分の心に気づいた颯人は・・・・

 あまり友人などに いい本だよ、と伝えるような内容ではないかもしれませんが心身ともにヘトヘトの時には 胸キュンのこういう小説、いいと思います私は好きです
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