キュートなバアサンになるために

映画のこと、山のこと、街の風景、家の庭、いろいろを気ままに・・・

『煙と蜜 第三集』長蔵ヒロコ

2021-06-17 23:08:31 | 読書
                                        
 12歳の少女と30歳の婚約者という結構衝撃的なマンガの第3集が出ました。
前作までだと どうしてふたりが出会ったのか大きな謎だったのですが今作でその理由が明かされていきます。
 そして 自宅内で家族と文治だけの世界で生きていた姫子ですが 学校で新しい友達ができたり文治に誘われて名古屋市内に観光に出かけ世界を拡げていきます。
世界が広がれば 自分の置かれた状況が特殊なことに気付くし、自分と文治の年齢差に悩むことにもなってきます。
そんな彼女に文治は「人の評価など場所や時代で変わるもの」だから気にしなくていい、とやさしく諭します。
 また文治も今まで見せなかった一面を見せます。 それが普段は飄々としている文治の別の怖い(厳しい)面を見せられました。
一筋縄ではいかないふたりの行方はどこにたどり着くのでしょう?

 表紙の絵も第1集、2集と違いふたりが見つめ合っている絵です。
ふたりの関係がより近しいものとなっているみたいです。
 オススメの本ですが 続きがとても気になるので できれば一気に最終回まで読みたいです。
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『華鬼』梨沙

2021-05-21 21:28:55 | 読書
                    
 サブスクの本のリストでこちらを見つけました。
ファンタジー、ライトノベルのジャンルのタイトルってやたらと長いものが多いのですがこちらわずか二文字。
かなり目を惹いてしまい思わずダウンロードしてしまいました。
第一巻のみ無料であとの三冊は有料。全部ダウンロードしてしまいました

 物語は現代(?)。
 女子高生の神無には秘密があった。 母が16年前、神無が生まれる前に突然現れた鬼『華鬼』から命を助ける代わりに生まれてくる娘を花嫁として華鬼に差し出すことと約束させられていた。
本来鬼は生まれてくる花嫁に深い愛情を注ぎ、守るものだったが華鬼は 鬼の頂点に立つ自分の運命を嫌い守るべき神無に庇護を与えず 神無は男たちに襲われそうになったり女たちからは憎まれて過ごしてきた。
 華鬼と母の約束した神無16歳の誕生日、華鬼の庇護翼が迎えに来て神無は鬼とその花嫁たちのための学校『鬼ヶ里高校』に転校させられ 華鬼に冷たい仕打ちを受け続ける。
しかし、やがて神無への想いを自覚した華鬼の態度は少しずつ変わってくる。
そして事件が起きた・・・

 ツッコミどころはファンタジー小説ですからいろいろあると思いますが 自分に自信のない女子高生、自分の立場を嫌う鬼、いろいろ悩む思春期の若者たちの世界を描いていると思えば思えてきます。

ちなみにこちらの小説は10年くらい前に書かれたものだったようですが その後実写映画化されたりゲームにもなっていたようです。
ネットで調べたらいろいろ出てきました。
ゲームはなんと乙女ゲームっぽかったです。
小説では華鬼と結ばれますが ゲームでは彼の周りにいるそれぞれタイプの違うカッコイイお兄さん方と恋愛するゲームになっているみたいです

 高校生が主人公の小説、若木未生の『ハイスクールオーラバスター』を思い出しちゃいました。 内容はまったく違うのですが 悩みながら生きていく高校生たちの物語という共通点があると思いました。
自分も高校生の頃っていろいろあったなあ、と懐かしく思い出しました。
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『ジェンダーレス男子に愛されています』ためこう

2021-04-30 21:26:10 | 読書
                           
 時々ネットで不思議な本を紹介されます。
こちらもちょっと不思議な出会いでした。
 私は読書が趣味ですが活字の方が好きです。 で、時々マンガなのですが たまたまこちらの作品に出会いました。
絵がスタイリッシュで色がとてもきれいで目を惹いたのです。
 なんだか江口寿史さんの『ストップ!ひばりくん』を思い出しました。

 内容はごく普通のOLのワコと彼女を溺愛するおしゃれが大好きなモデル兼ショップ店員のめぐるのほんわかする日常を描いています。
今どきだなあ、と思うのは同棲中の彼のステキな姿を紹介したい彼女がSNSを利用して彼のことを紹介したり、彼女の職業が雑誌の編集者でコミケに顔を出したりしているところです。
 おしゃれが大好きで高校生の頃から制服を自分流にアレンジしたりメイクしていたことでめぐるは周りから浮いてしまっていました。
だけどワコはめぐるのすべてを肯定します。 そんなワコをめぐるは無条件に愛します。
 なんだかステキだなあ・・・・と

 面白くって3巻まであっという間に読んでしまいました。

私がおもしろいと思うものは他の人もおもしろいと思ったらしく こちら現在テレビで『カラフラブル』というタイトルでドラマ化されているようです。
今度観てみようと思います。
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『薬屋のひとりごと10』日向なつ

2021-02-12 22:40:43 | 読書
                            
 なんだかすご~く待たされた気がします。まあ9巻までを一気に読んでたからなのですけどね

こちらのお話は投稿サイト『小説家になろう』に10年前から投稿されている小説で今までにコミカライズもされています。(アニメ化も?)

なんとなく昔の中国っぽい国が舞台で後宮に使用人として攫われてきた薬師猫猫と皇帝の弟という身分を隠して宦官として後宮に出入りしている壬氏を中心とした物語です。
舞台は架空の国ですが 猫猫の薬の知識は本物っぽいです。
 最初のうちは猫猫と壬氏の恋模様が中心だったのですが 物語が進むにつれ首都を離れ国の西の方での活躍になってきました。

投稿サイトと文庫化されたものでは かなり内容が変わってきています。
去年の夏に投稿されたのが西の都で蝗害と戦う猫猫たちの活躍が書かれていたのですが そこで話が止まっています。
今回の10巻も西の都での活躍が書かれています。投稿サイトと物語の進度がそろってしまいました。
 飛蝗との闘いもハラハラするのですが 私としてはそろそろ猫猫と壬氏の関係の進展を望みます。
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『かくりよの宿飯11 あやかしお宿の12か月。』友麻碧

2020-12-18 21:46:26 | 読書
                       
 第十巻で終わりだと思っていたかくり世の葵たち『天神屋』仲間たちにまた会えました

前巻で大旦那と心が通い結婚した葵だったので どういった話になるのかな?と思ったら 今回は短編集で4月~3月まで月に一話で短編の物語が綴られています。

緊張感のあった本編に比べるとのほほんとした仕上がりになっています。
後日談だったり登場人物ひとりひとりを主役にしている物語です。それにちょっと切ないお別れもあったりして・・・・

完結した物語の続編というのは作者も悩まれたのではないかと思ったのですが きっとそんなことはなく作者は登場人物に愛情を持っていて
彼らの物語を紡がれたと気づきました。
 もしかしたら今後も天神屋のみんなに会えるような気がしました。
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『十三歳の誕生日、皇后になりました4』石田リンネ

2020-12-06 22:03:31 | 読書
                          
 赤奏国の皇子暁月は国を憂い、兄を簒奪し皇帝になった。即位には皇后が必要だったが皇后候補の女性が即位式に間に合わず亡くなってしまったため たまたまそこに居合わせた十三歳になったばかり少女莉杏をだまして皇后としてしまった。莉杏は騙されたと分かっても皇后としてふさわしい人間になろうとし暁月にも愛情を注ぐ・・・・
 
 いつの間にか4巻目です。一方的に暁月に恋して頑張る莉杏を応援していたのですが 4巻では暁月の莉杏に対する気持ちがちょっとだけ変化していきます。
十八歳の皇帝に十三歳の皇后というカップルなんてあるわけないのですが そこはまあファンタジー小説ということで・・・(笑)
 莉杏は後宮の世界を小説で読んでいます。
そして小説のような後宮の愛憎の世界になぜか憧れを持っています。 そんな莉杏を暁月は呆れながら彼女が皇后として生きていくためのヒントを与えています。
莉杏は素直にまっすぐまわりの人たちのことを考え 年上の女官たちから皇后として認められていきます。
 かわいらしい莉杏を応援しているのですが そろそろもうちょっと成長した莉杏に出会いたいものです。
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『京都寺町三条のホームズ』望月麻衣

2020-11-03 23:39:27 | 読書
                    
 埼玉県から祖母の住む京都に家族で引っ越してきたばかりの17歳の葵は遠距離恋愛をしていた恋人が自分の親友と付き合うことになったと知り、ショックで埼玉に帰ることを思い立つ。その旅費捻出のため自宅にあった掛け軸を持ち出し 骨董屋『蔵』に持ち込もうとした。そこで出会ったのが『ホームズ』と呼ばれているオーナーの孫の大学院生清貴だった。
 清貴は『蔵』でアルバイトをしてお金を貯め、旅費がたまったところでどうしたいかを考えれば?と提案してくれ 葵は『蔵』でアルバイトをすることに。 清貴は葵の審美眼に惹かれていく。
  彼はその鋭い観察眼で数々の謎を解いていく。清貴と共に過ごすうちに葵も骨董に対する思いが沸いてくる・・・・

現在15巻(+1巻)まで出ている人気シリーズです。

以前から気になってはいたのですが あんまりいろんなシリーズを読むのも大変かな、と手を出さなかったのですがついつい・・・

葵が高校生だったところから話は始まりましたが彼女が大学生になるところまで話は進んでいます。
 清貴の謎解きと共に葵と清貴の恋の行方、ふたりを取り巻く人々の話もいろいろあります。
人間模様に加え、京都の町や四季の行事の案内や骨董の話も出ていて 興味のある人にはたまらないお話だと思います。
 実は私は14巻までは大人買いをしたのですが あまり評判のよくない15巻は買っていません。
次の巻が出てから15巻を買うかどうか考えたいと思っています
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『煙と蜜』長蔵ヒロコ

2020-08-03 22:26:42 | 読書
                         
 なぜかまたamazonさんに勧められてしまいました。
ちょっと不思議で綺麗な表紙が気になりレビューを読んでみました。
・・・・そしたらますます気になってしまいました。

 大正時代18歳の年齢差で『許嫁殿』と呼ばれる12歳の姫子という少女と30歳の軍人土屋文治の日常のふれあいが淡々と描かれています。
ふたりの意思には関係なく家の都合での婚約です。 しかし、文治を慕う姫子と温かく姫子の成長をみている文治がステキです。
 レビューを読むとふたりの年齢差に『気持ち悪い』『無理!』といった意見も見られ 正直実際読むまで もしかしたら背徳の香りのする作品かしら?と
ちょっと不安でした。
 でも読んでみると私はそんな気持ち悪さはまったく感じませんでした。
姫子の方は 異性で大人の文治に対する憧れ(恋心?)があってドキドキしっぱなしですが 文治の方は恋愛感情ではなく 家族やか弱い存在に対する思いやり、とか愛情というものを感じます。
 ふたりを取り巻く人々との関係性もこれから変わってくる予感です。

できれば このほんわかしたふたりの様子をずっと楽しみたいのですが 時代が大正5年、日本が戦争に突入していく時代です。文治は軍人です、ふたりが幸せなまま終わってくれることを願っています。
 レビューでも私と同じように悲劇で終わって欲しくないとおっしゃる方がたくさんいました。

 やっぱり人の命が多く失われる戦争は嫌です。
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『ケーキ王子の名推理5』七月隆文

2020-07-24 22:14:18 | 読書
                        
 前作で『冷酷王子』最上颯人から告白されたので颯人と未羽の物語は完結したと思っていました。

そしたら なんと!!『恋人編』がスタートしたてはありませんか

颯人と付き合っていることが学校の友達に知られてしまった未羽の持ち物がなぜか消えていくことが多発。
嫌がらせにしてはお金が置かれていたりちょっと不思議。
 颯人の名推理が今回もいろいろな場面で冴えています。
そして未羽の優しさは ちょっと頑な人の心も溶かしていきます。

 相変わらず『胸キュン』の物語は健在です。

少女マンガ好きに人には絶対オススメだし(小説だけど)、暗いことの多い世の中、若いふたりのほんわかストーリーに癒されてください。

 ふたりはもうすく高校3年生、というところで今回のお話は終わっています。
もしかしたらふたりが卒業して次のステップに進むところまで このふたりとお付き合いできるかもしれません。
 ふたりがどんな道を選ぶのか、とても楽しみです。
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『茉莉花官吏伝』石田リンネ

2020-07-12 22:31:36 | 読書
                 
 前回の『十三歳の誕生日、皇后になりました』の姉妹編というか本編というか、そういったお話です。
白楼国の田舎町の出身の茉莉花は『人より物覚えが少しだけいい』という特技のおかげで 田舎町の商人のお手伝いさんから後宮の官女になり、手柄を立てたので女官にまでなった。
彼女は目立たない堅実な人生を送ろうと思っていたが ある日女官長から「お見合いの練習相手」の代理を頼まれお見合いに出かけた。
すると相手方も都合が悪くなったため代理の男性が現れたが それが白楼国の皇帝珀陽だった。
見合いの場で茉莉花の一度見たり読んだりしたものは忘れない、という物覚えの良さを発見した珀陽は強引に茉莉花に科挙試験を受るように仕向ける。
 嫌々ながら科挙試験を受け2番目の成績で合格した茉莉花は官吏の道を歩んでゆく。
8巻まで出ている本ですが現在はまだ4巻までしか読んでいません。

 珀陽と茉莉花が白楼国でその隣の国が暁月と莉杏のいる赤奏国で 赤月は珀陽の力を借りて国を平定していくという設定です。
茉莉花の可憐な姿と賢さは魅力的だし珀陽の優しさは素敵なのですが ちょっと珀陽は強引過ぎるんじゃない?と思わないでもありません(笑)

 これから茉莉花はどんどん出世し、珀陽との仲もいい感じになっていきそうです。

なかなか世の中が落ち着かない日々が続いています。 ファンタジーの世界で遊ぶのもアリかと・・・・・
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