バイクライフ・バイクツーリングの魅力を北海道から。
聖地巡礼-バイクライディングin北海道-
夏空の日(3)おつけもの食堂

冷水峠からバイクに乗って、私たちは赤井川村のカルデラ盆地に下りました。
カルデラ盆地の西の丘、畑の中の道を、バイクを連ねてゆっくり回ります
私の大好きな盆地の中の田園風景です。
しかし、今回は、ただ、ゆるゆると走り回るだけで、止まって風景写真を撮ることはしませんでした。
どうしてでしょう。
自分でもよくわからないのです。
赤井川村の中の風景は、ここ!という絶景ポイントのようなものはありません。
しかし、どこでも、バイクを停めて足元の草、近くの畑、遠くの畑や農家の佇まい、周囲を囲む外輪山等を眺めれば、とても落ち着いて、いい風景だと、私には思えます。
私にとって、定番となりつつある撮影スポットはあるのですが、それでも毎回違う表情、そして私の留まる場所も、毎回少しずつ違うのです。
さらにいうと、小さくこじんまりしたカルデラ盆地の中の畑は、いつでも誰か農作業にいそしんでいる村の人の姿が見えます。
その人の前で、通りすがりのバイク乗りがカメラを出してはいろいろ撮りまくっているというのは、あんまり印象がよくないような気がして、赤井川村では、どうも少し控えめに道路を走らせてもらって、風景を味わってなんとなく退散する…、みたいな感じになるのです。
まして今日は4台。
いつもよりもなんとなく遠慮してしまったのかもしれません。
いや、もしかしたら、写真には写りにくい赤井川のよさを、ゲストとともに眺める「ポイント」を私が単に定めきれていなかっただけなのかも。
しかしそれも、定めた方がいいのかどうかは、私にもわからないのでした。
私の大好きな赤井川は、みんなに知ってもらいたいような、でもひそかに胸の中にしまっておきたいような、不思議な感情を私に抱かせる場所なのです。
結局、西の丘をくるっと走っただけで、私たちは今日の昼食場所、「おつけもの食堂」へやってきました。
時間は11時5分。ちょうどいい時間です。
おつけもの食堂は、今年、最初の一人のショートツーリングでも訪ねた場所です。
その時の様子やその日の(まだ春浅い)赤井川の風景などは「春のひかり2(赤井川の春)」に記事として載せています。よろしければぜひご覧下さい。
さて、バイクを並んで停めて、建物の中へ。
いよいよ今日のお目当て、おつけもの食堂のお食事となるのですが、
またもや店内の写真があまり撮れていません。
一応、撮影の許可を願い出たところ、快く認めてくださっただけでなく、一同がテーブルに着いたところを写真に撮ってくださったりもしたのですが、
店内の様子やおつけものバイキングの棚の辺りを写真に収めることは、今回もできませんでした。
なんだか、いいといわれているのに、失礼なような気がしてしまうんですね。
不思議な感じです。

で、食堂のお母さん、経営者にして漬物を作られている新見愛子さんが撮ってくださったのがこの写真です。
(オリジナルはちゃんと顔まで写っています。記事に上げるにあたって大幅にトリミングしました。)
おつけもの食堂については「BEST!from北海道」の「おつけもの食堂」をご覧戴くと、地図とともに詳しく載っています。
店内の写真や、おつけものの写真などは「食べログ北海道」の「赤井川村おつけもの食堂」のページにも載っています。あわせてご覧下さい。

この写真は、今日の村民定食520円、肝心の取り放題おつけものバイキングの皿が写っていない!!あかんなあ樹生君。
でも、4人で座って、とても自然でおいしいお漬物をいただき、おいしいご飯と味噌汁をいただき、おかずをいただきながら、この食事の味の自然でおいしいこととか、バイクのこととか、走ってくる最中のこととか、話していると、どんどん時間が経っていくのでした。
気がつくと12時前、そろそろ店内も混みあって来ました。
それに気づかずに話し込んでいた私たちでしたが、kaoriさんが気づいて、
「そろそろ外に出ましょうか」といいました。
私たちは、店の外にある東屋の下で、またしばらく座って話をしました。
体の中で、とげのないやさしいおいしさが、ゆっくりゆっくり、体の中にしみこんでいくような、食事の余韻を楽しみながら。

おつけもの食堂はいまや有名らしく、お客さんが次々に現れました。
BMWにタンデムのご夫婦、ウェアもばっちり、素敵でした。
私のGPZの隣に止まっていたのは、ホンダCT110。通称ハンターカブ。
これは、知る人ぞ知る名車です。
おそらく初代セロー225と並んで、国内ツーリングモデルとしてはある方面からの最強モデル。
その深い深い魅力は「ハンターカブ友の会」のHPでもご覧戴くとして…。
私たちが「いいなあ…」「あれに釣竿なんかくくりつけて渓流へ出かけていくツーリングなんて、もう達人ですよね…」…なんて話しているとオーナーの方がハンターの元へ帰ってきました。
おつけもの食堂でお昼を一人ですませたその人は、年の頃60代半ばくらいでしょうか?
もっと若いのかもしれませんし、もう少しお年を召しているかもしれません。
その人は、一人、落ち着いて、しかし手際よく出発準備をすると、自転車で近所まで買い物に行くかのように、ハンターカブに跨り、走り去っていきました。
私たち4人は、その姿に見とれて、後姿を見送りました。
「かっこいいですね。」
「自然で、気負わず、バイクに乗り続けて。」
「あんなふうになれるかなあ…」
本当に素敵ライダーに出会えた、おつけもの食堂でした。(つづく)
カルデラ盆地の西の丘、畑の中の道を、バイクを連ねてゆっくり回ります
私の大好きな盆地の中の田園風景です。
しかし、今回は、ただ、ゆるゆると走り回るだけで、止まって風景写真を撮ることはしませんでした。
どうしてでしょう。
自分でもよくわからないのです。
赤井川村の中の風景は、ここ!という絶景ポイントのようなものはありません。
しかし、どこでも、バイクを停めて足元の草、近くの畑、遠くの畑や農家の佇まい、周囲を囲む外輪山等を眺めれば、とても落ち着いて、いい風景だと、私には思えます。
私にとって、定番となりつつある撮影スポットはあるのですが、それでも毎回違う表情、そして私の留まる場所も、毎回少しずつ違うのです。
さらにいうと、小さくこじんまりしたカルデラ盆地の中の畑は、いつでも誰か農作業にいそしんでいる村の人の姿が見えます。
その人の前で、通りすがりのバイク乗りがカメラを出してはいろいろ撮りまくっているというのは、あんまり印象がよくないような気がして、赤井川村では、どうも少し控えめに道路を走らせてもらって、風景を味わってなんとなく退散する…、みたいな感じになるのです。
まして今日は4台。
いつもよりもなんとなく遠慮してしまったのかもしれません。
いや、もしかしたら、写真には写りにくい赤井川のよさを、ゲストとともに眺める「ポイント」を私が単に定めきれていなかっただけなのかも。
しかしそれも、定めた方がいいのかどうかは、私にもわからないのでした。
私の大好きな赤井川は、みんなに知ってもらいたいような、でもひそかに胸の中にしまっておきたいような、不思議な感情を私に抱かせる場所なのです。
結局、西の丘をくるっと走っただけで、私たちは今日の昼食場所、「おつけもの食堂」へやってきました。
時間は11時5分。ちょうどいい時間です。
おつけもの食堂は、今年、最初の一人のショートツーリングでも訪ねた場所です。
その時の様子やその日の(まだ春浅い)赤井川の風景などは「春のひかり2(赤井川の春)」に記事として載せています。よろしければぜひご覧下さい。
さて、バイクを並んで停めて、建物の中へ。
いよいよ今日のお目当て、おつけもの食堂のお食事となるのですが、
またもや店内の写真があまり撮れていません。
一応、撮影の許可を願い出たところ、快く認めてくださっただけでなく、一同がテーブルに着いたところを写真に撮ってくださったりもしたのですが、
店内の様子やおつけものバイキングの棚の辺りを写真に収めることは、今回もできませんでした。
なんだか、いいといわれているのに、失礼なような気がしてしまうんですね。
不思議な感じです。

で、食堂のお母さん、経営者にして漬物を作られている新見愛子さんが撮ってくださったのがこの写真です。
(オリジナルはちゃんと顔まで写っています。記事に上げるにあたって大幅にトリミングしました。)
おつけもの食堂については「BEST!from北海道」の「おつけもの食堂」をご覧戴くと、地図とともに詳しく載っています。
店内の写真や、おつけものの写真などは「食べログ北海道」の「赤井川村おつけもの食堂」のページにも載っています。あわせてご覧下さい。

この写真は、今日の村民定食520円、肝心の取り放題おつけものバイキングの皿が写っていない!!あかんなあ樹生君。
でも、4人で座って、とても自然でおいしいお漬物をいただき、おいしいご飯と味噌汁をいただき、おかずをいただきながら、この食事の味の自然でおいしいこととか、バイクのこととか、走ってくる最中のこととか、話していると、どんどん時間が経っていくのでした。
気がつくと12時前、そろそろ店内も混みあって来ました。
それに気づかずに話し込んでいた私たちでしたが、kaoriさんが気づいて、
「そろそろ外に出ましょうか」といいました。
私たちは、店の外にある東屋の下で、またしばらく座って話をしました。
体の中で、とげのないやさしいおいしさが、ゆっくりゆっくり、体の中にしみこんでいくような、食事の余韻を楽しみながら。

おつけもの食堂はいまや有名らしく、お客さんが次々に現れました。
BMWにタンデムのご夫婦、ウェアもばっちり、素敵でした。
私のGPZの隣に止まっていたのは、ホンダCT110。通称ハンターカブ。
これは、知る人ぞ知る名車です。
おそらく初代セロー225と並んで、国内ツーリングモデルとしてはある方面からの最強モデル。
その深い深い魅力は「ハンターカブ友の会」のHPでもご覧戴くとして…。
私たちが「いいなあ…」「あれに釣竿なんかくくりつけて渓流へ出かけていくツーリングなんて、もう達人ですよね…」…なんて話しているとオーナーの方がハンターの元へ帰ってきました。
おつけもの食堂でお昼を一人ですませたその人は、年の頃60代半ばくらいでしょうか?
もっと若いのかもしれませんし、もう少しお年を召しているかもしれません。
その人は、一人、落ち着いて、しかし手際よく出発準備をすると、自転車で近所まで買い物に行くかのように、ハンターカブに跨り、走り去っていきました。
私たち4人は、その姿に見とれて、後姿を見送りました。
「かっこいいですね。」
「自然で、気負わず、バイクに乗り続けて。」
「あんなふうになれるかなあ…」
本当に素敵ライダーに出会えた、おつけもの食堂でした。(つづく)
コメント ( 8 ) | Trackback ( 0 )

« インターメッ... | 夏空の日(4... » |
いつもお世話になっております。
新連載、待ってました。
僕はいつも独りで走っているのですが、無粋な僕は
止まって風景を楽しむことも無く、ただただ走り続け
ヘルメットに締め付けられたアタマが痛くなったら休憩、そしてまたひたすら走るだけです。
そんな僕ですが、先日のツーリングで珍しく散策を取り入れましたら(樹生さんの影響です)子猫2匹と出会ってしまい、成り行きでいっしょに帰ってきました。
帰りのライディングは一生忘れられません。
樹生さんにバイクの乗り方をまたひとつ教わったのでした。
「いつかご一緒できたらなぁ」
「俺2ストだし最後尾だな。でもアンカー務まるかな」
などと妄想しながら楽しんでます。
お忙しそうですが、ぼちぼちと、宜しくお願いいたします。
23日おつけもの食堂行ってきました。タンデムです。
朝里~毛無山経由~銀山(道、間違えて交番で聞く)~赤井川。 お昼ごはんを食べてきました。
2人とも朝ごはんぬきで行ったため、腹ぺこで
私はごはんおかわりし150円、つけもの2皿 妻は3皿いただきました。
お土産用に、大地の熟成と長いもの松前漬けを買って
きました。東屋でひと休みしてから、毛無山経由で
帰宅。本当に食べに行っただけのツーリングになりましたが(?_?)。
お身体に気をつけてください。
子猫を抱いてR1-Zですか?
一生忘れられないライディング、誰もが体験できるものではありませんよね。
命を乗せて走ることの実感が身体に刻み付けられるような、そんな体験をなさったのでしょうか。
2stは長時間、長距離でも、直後に付く人が交代しながら走れば、いつも最後尾である必要はないと思います。山道を2stならではのキレのある走りで快走していく様をすぐ後ろから見ながら追走するのが、一緒に走ってて一番楽しい瞬間かもしれませんね。
タンデムで奥様と行かれましたか!
毛無はライディングを楽しむにはなかなかいい峠ですよね。
おつけものの味、いかがでしたか?
2皿、3皿と召し上がったそうですから、やはりおいしかったでしょう。
素直というか、真っ当というか、癖のない、おいしい漬物ですよね。
おつけものと定食だけというメニューも思い切って大成功。
私の大好きな赤井川村の、お気に入りの味の食堂です。
夏は是非カルデラ祭りに、野菜を買いにお出かけ下さい。これがまた!素晴しいですから。
おつけもの、とてもおいしかったです。お味噌汁も!
普段、家事をしている者にとって、誰かが作ってくれたのをいただけることは、最高のごちそうです(^^)
おつけもの、おかわりはしましたが、けっして大盛りじゃないですから!!少しずつです!!
相変わらず、風景を楽しみながらバイクの後ろに乗っている私ですが、ひでGの乗り方が変わったのに気がつきました。昨年まではバイクで走る、だったのですが、今年はバイクを楽しんでいるの?と思う様な走り方です。 年齢だから…?
カルデラ祭りは、ひでGの休みと日にちが合ったら行ってみたいと思っています。
これからは暑さが増してきます。
お体に気をつけてお過ごしください。
そういうのがあったらいいですね~。
朝練の帰りにさくっと行きたいところです。^^
おつけもの食堂のおつけもの、食べ過ぎると塩分が気になりますが、あの自然でまろやかな味は、素晴しいですよね。
例えばお店のラーメンなどにも相当の塩分が入っていますから、あのくらいはたまにはむしろいいのではないか…と私は思ったりもしています。
昔は、ミネラルの補給にもよかったのでしょうね。何より保存食ですから冬場は貴重だったことでしょう。
ひでGさんの走りが変わりましたか?
それを後ろで気づくとは、しかも、ただの「走り」と「バイクを楽しんでいる」走りの違いを感じるとは、ひでGさんの奥様の感性も素晴しいですね。ご夫婦ならではの発見かもしれませんね。
バイクの走りを深めていくことはなかなか簡単ではありませんが、いくつになっても、速度が落ちても、バイクは上達できるものだと私は思います。
お二人のタンデムがさらに楽しく、幸せなものとなりますように。
暑い日がつづきますね。
お見舞いの言葉、ありがとうございます。
仕事は忙しく、この土日も半日ずつですが休み返上です。
ひでGさんも奥様も、どうぞお体にお気をつけください。
そうですよね!
こういうその土地だけの、小さな店って、何だかとても魅力的だと思います。
チェーン店でないところが、またいいんですね。
田舎には田舎にしかないものがある。
都会には都会にしかないものがある。
それがいいような気がします。
それにしても「朝練」!
弾正さん、やってますね!