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インターメッツォ・白バイのフォーム

(前々回の予告では「リーンアウト」について書く予定でしたが、都合により変更いたしました。すみません。ご了承ください。)

一昨年、去年、『ビッグマシン』誌は12月号に白バイの全日本大会の様子を取り上げ、「白バイに学ぶ 究極のストリートテク」という特集記事を作っています。
上の写真は2006年12月号の表紙写真に使われたもので、リーンウィズですね。
下の写真はリーンインとリーンアウトです。

私は白バイ崇拝者でもないし、別に敵視してもいませんが、上体だけでリーンインに強引に持っていく典型的なフォームは白バイ大会くらいでしか見られず(トライアルは除きます)、なのに自動車学校の教習テキストに乗ってるリーンウィズ、リーンアウト、リーンインは、このフォームなんですね。
それで、ご登場願いました。

  
速度は左のリーンインが速く、右のリーンアウトはゆっくり。
左は舵角が少なく、限られたバンク角で(バンパーが接地しても減点されるので)タイヤのグリップ両方を使って遠心力に打克とうとしていますが、
右は、タイヤの傾きと舵角によって曲がろうとしています。

よく見るリーンインとリーンアウトの図は、上の写真のようなフォームですね。
しかし競技会でタイムを出そうとしての走りですので、そのまままねるにはあまりに極端と言えば極端なフォームです。特に左のフォームはそうですね。
しかし、極端なイメージからリーンイン&アウトのコーナリングの特徴をつかむこともできると思います。
人車総重量の重心が、車体の傾きよりも内側に来るのがリーンイン。車体の傾きよりも外側に来るのがリーンアウトですね。

リーンアウトは低速でグリップ感が得られ、リーンインは中速以上のコーナーで特に有効です。
次回、そのあたりを述べられたらと思います。


付記(2月22日)次回の記事は「リーンイン」についてのものとなりました。

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コメント
 
 
 
Unknown (田亜山)
2008-02-21 22:17:02
ジムカーナのビデオを見ても、パイロンを1周する時はリーンアウトを良く使っていますし、ほとんどの方がUターンする時なんかにも使っているでしょう。
白バイ隊員って、ブレーキもクラッチも4本指使って操作するそうですが、どうしてなのでしょうか?
 
 
 
今では2本3本も。 (樹生和人)
2008-02-22 10:15:43
田亜山さん、こんにちは。

遠心力が弱く、タイヤに横Gが強くかからない速度域ではリーンアウト、速度が上がりバイクに慣性がついて旋回でタイヤが遠心力と戦い始めたらリーンウィズかリーンイン、というのが、一般的かと思います。

白バイ隊員は徹底的に個人の癖を潰されて、白バイの操作法をたたき込まれると聞いたことがあります。
ただ、レバー操作に関しては、最近は各自のやりやすい方法でいいようで、2本がけの人や3本がけの人もいるようです。ブレーキの性能の飛躍的な進歩によって、白バイ隊の指導も変わったようです。
以前絶対4本指だったのは、かなりの力で握りこんでもロックしない(できない)時代のブレーキを前提としていたせいもあるかと思います。


 
 
 
Unknown (nobby)
2008-02-22 17:36:14
ジムカーナ走法の究極が白バイだと思います!

ここ最近はお世話になってませんが、彼らの走りだけは感心します!

去年の白バイ安全運転技術大会のDVD見ましたが、ハイレベルな走りスゴイですよ!見てて思ったのが、基本の走りが出来てる点ですね!特にニーグリップが完璧で腰を点にして上半身を上手く使ってコントロールしているのは素晴らしいと思います!



ジムカーナ出たら凄そうですが………。
 
 
 
Unknown (nobby)
2008-02-22 18:48:39
樹生さん。たびたびすみません。



当方誠に勝手で大変申し訳有りませんが、リンク貼らさせて頂きました。

宜しければ、相互リンクお願い致しますm(__)m
 
 
 
ジムカーナ、僕には無理カナ? (樹生和人)
2008-02-22 21:53:55
nobbyさん、こんにちは。
ジムカーナは広島に住んでいたとき、GPZで私も何回か出場したことがあります。
結果は惨憺たるものでしたけどね(笑)。
車体バランス、各操作などの練習にとてもいいと思いました。
ただ、「勝ち」にいくとなると、それ専用のテクや車体セッティングも入ってきて、やはり競技の世界になりますね。
私は自分のバイクで練習したいだけだったので、シリーズ戦で闘うほど熱心にも、また上手くもなれませんでした。

でも、今ではどんどん下手になってきていると思います。
今年はバイクライディングの練習をもう1回しなきゃと思っています。

リンクの件、ありがとうございます。
 
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