教授回診中の一コマ。この病棟では研修医の先生が教授の手にアルコールを垂らすのがお仕事のようで、教授の診察が終わるとすかさず研修医の先生が「先生」と教授に声をかけてアルコールを垂らす。そのお仕事を終えた研修医の先生がわたしに声をかけて、「まぁまぁ、教授」と言ってわたしに手を出すように仕向けてきた。むしろ本物の教授に対してより恭しい態度にも見える。なるほど、「たきいくん老けてるね」という応用バージョンのイジりでした。医大生・たきいです。
少し前に寮内の自販機で交通マネーが使えるようになった。正確に言うと、もっと使えるやつも導入された。これの場所がよくない。風呂を出てすぐ。そのタイミング買っちゃうじゃん。風呂に行くときはわざわざ財布を持っていかないのでこれまでは衝動買いしてしまうケースは皆無だったのだけれど、「ピ」で買える自販機の登場以来ついついコカコーラゼロを買ってしまう毎日で、Suicaの残高の減り具合にがっかりしてしまいがちでございます。

日本という国はやたらと現金にこだわる、というのを前に海外旅行したときに日本のガイドブックに書いてあったのを見て初めて知った。クレジットカード社会になっている国は先進国では結構あるそうで、日本は結構珍しい方なのだとか。現金を介することによって人と人とのつながりができるのが日本文化の特徴とかなんとかテレビで見たことはあるけれどそれなりに便利な文化であるとも思う。飲み会のときなどみんな現金持っているのが当たり前のほうがお金集めやすいし。
現金のほうがいい。いくら使ったか目に見えてよく分かる。連日の飲み会を終えてふと絶望的な状況の財布を見た時にはいつも節制しようと心に誓えるものだが、クレジットカード払いならお金を使っているのだという感覚が得られないだろう。だから現金払いはいい文化だ。
そして今日も風呂あがりに、「小銭持ってないけど」といって自販機にSuicaをかざしているのであった。どうやら、便利なものにはたなびかれてしまう人生らしい。
(週の合間に休日があるのは連休よりも嬉しい気もする人(笑))