日曜日に行われました「東北関東大震災チャリティコンサートin 刈谷ハイウエイオアシス」では、多くの方に聞いて頂き、また義援金を頂きました事厚く厚く御礼申し上げます。
西三河フォークジャンボリーオフィシャルサイトによりますと、集まった義援金は刈谷市を通じて日本赤十字社に届けられるそうです。
本当にありがとうございました。
さて、この日は「祈り」の初披露とあり、私自身すごく緊張していました。
直前まで一緒に募金活動していた地元アーティストのMASATOさんが、「風香さん、次出番ですよね。休んでで下さい」って気遣ってくれたりしたのですが、何だか落ち着かず結局ぎりぎりまで募金活動に立っていました。
(MASATOさん、いろいろありがとうございました。硬貨を握りしめて一心に駆け寄ってくる子供たちの姿にお互い胸を打たれましたね。
いい経験させてもらいました。MASATOさんのパフォーマンスも素晴らしかったです。私も元気もらえました!ありがとう!お疲れさまでした)
さて、今回の万葉歌「祈り」については、昨年夏以降、地元の方々と共に作り上げた作品です。
みなさんは「風香さんの歌ですよ」っていって下さるんですが、決してそのように思ってはいません。
思い返せば、初回の打合せの際から石仏さまについてはもちろんの事、地元の風土について、万葉故地「忍阪」について熱く語って下さったトップのMT氏の想い。
その日はちょうど山梨県の参拝者の方の予約が入っているということで、打合せを中断して笑顔で接待してみえた地元役員の方々の想い。
そうした想いを見せて頂き、そして実際に触れ、脈々と守り続けられてるきた忍阪の姿を、そして石仏さまの姿を、そして万葉歌人額田王の心を歌詞に込めてみることにしました。
また地元の風土をいつもお写真で届けて下さるMT氏(あれ、一緒ですね)この方の忍阪通信があったからこそ、愛知にいながらにして忍阪の風土に想いを馳せるのに時間がかからずとりかかることができました。
そして歌を作っていく過程において、地元郷土史研究家のMY氏が地元の歴史として取りまとめてみえた膨大な資料を下さり、忍阪の歴史や風土について、学者さんが知り得ない地元に精通したMY氏ならではの視点で教えて下さいました。
万葉歌はまず風土を理解することからはじまるということを今回改めて感じています。
さて、万葉歌を歌っている端くれとして、額田王が詠んだ万葉集を紐解くと額田王の心はきっと秋にあったのではないかという想いに触れた途端に、どうしても秋の季節に忍阪に届けたい!そんな強い想いに変わっていった私は、11月に忍阪のみなさんにご無理をいってお集り頂き今回の「祈り」の楽曲をお届けしました。
歌詞の内容、歌のタイトルについても役員の皆様と話合いながら進めて参りました。
歌の外形が整ったので、プロデューサーのK.kokura氏にメロディ譜をお渡したところからプロの手が入り、レコーディングに突入したのが、昨年12月からです。
数度のレコーディングは回を重ねる度に曲が生まれ変わっており、とにかく周りについていくのが必死でした。
周りの音がよくなればなるほどに、自分でいいのか、自分では無理なんだ、とナーバスな気分になったこともしばしば。
そんな中で、スタジオオーナーであり、プロシンガー、プロドラマーである森智彦さんがこんなことを言われました。
「風香さん、これはねプロとかアマとか関係ないんだ。大事なのは取り組む姿勢だ」って。
金槌で殴られたようなショックを受けました。
アマだからということを理由に逃げていた自分が恥ずかしくなりました。
こうした機会を頂いたおかげで心あらたにして最終レコーディングを無事にとりきることができました。この日はその場にみえたプロデューサーのK.Kokura氏、そして森智彦氏と共にやり終えた満足感と充実感で満たされたことはいうまでもありません。
そして音源完成の更なるステップとして今度はDVD作成が忍阪の人の手によって急ピッチで進められ、予定より早く完成しました。
MT氏、そしてMY氏、ほんとうにお疲れさまでした。
こうした経緯を経て出来上がった「祈り」。
愛知での初披露ということ以上に、忍阪の看板を背負って歌わせて頂くことへのいい意味でのプレッシャーを感じていました。
でも、本番直前には気持ちが整理できてきました。
歌を聞いて頂くのでなく、その歌に込めた 額田王の心をそして忍阪の人々の心を届けようと。
こうして「祈り」の披露が無事に終えることができたのも、客席のみなさんのお顔の向こうに忍阪の皆さんが、そして被災地の皆様が、多くの失われた尊い命が、更にその向こうに今日も忍阪で静かに佇んでいらっしゃる石佛さまがみえたからだと思っています。
1300年前も今も慈しむ心、祈りの姿は変わっていません。
はるばる三重県からご主人と共に駆けつけてくれた友人が、「被災地にも届くといいね」っていってくれました。ありがとう。ひろみちゃん。
またこの日地元PitchFMナビゲーターのふじたあきこさんのお姿が会場に。
「ええええ!どうして~!?」って驚きまくる私に嬉しい一言が返ってきました。
「万葉歌1曲歌うって書いてあったからどんなのか知りたくて」って。
ふじたさん、生放送終了後駆けつけて下さり、ありがとうございました。
ラジオのパーソナリティさんを身近に感じられるPitchFMさんってすばらしいです!
碧海5市にお住まいのみなさん、チャンネルはFM83.8ですよ!
(ちなみにふじたさんの番組は日曜日、9時~11時放送の「ヒットミュージックグラフティ」です。)
ということで記念に写真撮ってもらいました。めちゃ美人な素晴らしい女性です!ふじたさ~ん、ありがとう!
足をお運び頂きました皆様、お礼が遅くなってごめんなさい。
ありがとうございました。
そしてささえて下さってる皆様、ありがとうございました。
ブログへのアップが遅れたのは、10日のライブ当日。朝から空を見上げると地震の前によくみられるような雲がずっと出ていて気になっていました。それはライブ終了後も消えることがなかったんです。
科学的な事はまったく無知でわからないのですが、何もなければいいのに、と思いながらいたら奇しくも震災から1ヶ月後の昨日。
東北地方を震源に震度6弱の大きな地震の速報がありました。
ここ愛知も東海沖地震がいつきてもおかしくない状況にあるようです。
そんなことを思っていたら、なかなかブログのアップに辿り着けずお礼が遅くなってしまいました。
被災者のみなさんが一日も早く安心できる生活に戻れますように。
ただただそう願うのみです。
「祈り」の楽曲は、万葉歌人額田王が晩年に求めた姿を万葉集の句を用いて歌っています。
それは、今の日本の姿と重ね合わせられるのかもしれません。
みなさんも1300年前も今も変わらぬ心に触れてみてはいかがでしょうか。
ありがとうございました。
終了後ピアノを担当してくれた凛音ちゃんと撮った記念撮影です。(アバモードの凛音ちゃんと万葉衣裳というなんともユニークな仕立てで登場しました)
凛音ちゃん、ありがとう!めちゃよかったよ!感謝。
*4月13日、写真追加しました。
(ミスター花れんちゃんがビデオから興して下さいました。いつもありがとう。感謝!おおきに)