『仮面ライダーアマゾン』 東映・毎日放送

『仮面ライダーX』の後番組として
昭和49年（1974年）から翌50年に掛けて放送された
『仮面ライダーアマゾン』（東映・毎日放送）


「野獣性」という仮面ライダーの原点への回帰を目指して
企画されたシリーズきっての異色のライダーでした。


南米アマゾンで育った主人公のアマゾン


生後間もなく飛行機事故に合い、
アマゾンのジャングルで野生動物に囲まれ育つ。

本名は山本大介だと『テレビマガジン』には書いてありましたが、
劇中では最後まで出てきませんでした。

古代インカ文明の末裔である長老バゴーによって、
ギギの腕輪を移植され

仮面ライダーアマゾンとなり、日本へ旅立ちます。

アマゾンに日本語を教えた「トモダチ」のまさひこは、



のちに『家族ゲーム』の次男シゲや

『もののけ姫』のアシタカの声を

演じられた松田洋治さん。

敵はアマゾンのギギの腕輪を狙う、
十面鬼ゴルゴス率いるゲドン。


かつて長老バゴーの助手を務めた科学者だったが、
世界征服の野心に目覚め、自身の下半身と9人の悪党の頭部を
巨大隕石からつくり上げた人面岩に埋め込み残忍な十面鬼に。
右腕にはインカの末裔から奪ったガガの腕輪を持つ。



空も飛びます。

アマゾンの協力者、モグラ獣人

ゲドンの獣人だったが、アマゾンに敗れ
処刑されそうになったところを助けられアマゾンに協力するようになる。

鳴き声はチュチューン

ゲドンが壊滅したあとアマゾンの前に立ちはだかったのは
ゼロ大帝率いるガランダー帝国でした。


実はゼロ大帝の上に支配者がいて、

その正体が「真のゼロ大帝」で
顔や服装が同じというややこしい設定でした。

アマゾンライダーの得意技は相手を一刀両断に切り裂く「大切断」


特撮モノらしからぬ血しぶきがアマゾンの特異性を引き立てます。




仮面ライダーシリーズとしての必要条件である
変身ポーズ、






バイク（ジャングラー）




そしてお馴染み立花藤兵衛





『仮面ライダーアマゾン』は全24回と非常に短命に終わりました。
これは視聴率が低迷していたためではなく、
「腸ねん転」解消のためのネットチェンジの影響でした。

それまで制作局の毎日放送はNET（現テレビ朝日）の系列だったのですが、
同じ毎日新聞資本のTBS系列に移るコトとなりました。
反対に朝日放送はTBS系列から朝日新聞資本のNETへ。
昭和50年（1975年）の3月31日に実施されました。

これにより関東地区では、それまでNETで放送されていた
『仮面ライダーアマゾン』の後番組である
『仮面ライダーストロンガー』はTBSで放送されるコトとなりました。

当時、幼かったのでよく理解できてなかったのですが、
チャンネルやら曜日やら時間やらいろいろ変わって
新聞のテレビ欄が手離せなかったのを覚えています。

そんな悲運なアマゾンライダーですが、
当時はその魅力が理解できず、あんまり好きではありませんでした。
今ならわかるんですけどね。

このポーズのカッコいいコト！