
1985年12月に始まったドラマ『ヤヌスの鏡』(大映・フジテレビ)

杉浦幸さん演じる多重人格の少女を描いたドラマです。
祖母の厳しい躾のせいで抑圧された心が歪んで現われた姿、大沼ユミ。

祖母の折檻を思い出させるガラスの割れる音やお香の匂いで発動します。

そんなドラマの主題歌が
『今夜はANGEL』椎名 恵(1986年TDKレコード)です。

ヒットを飛ばした80年代大映ドラマの主題歌は
海外の楽曲をカバーしたモノが多く、主だったところでは
『スチュワーデス物語』が

麻倉美稀の『ホワット・ア・フィーリング』(アイリーン・キャラ)

『不良少女とよばれて』が

MIEの『NEVER』(ムーヴィング・ピクチャーズ)

『スクール☆ウォーズ』が

麻倉美稀の『ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO』(ボニー・タイラー)

『乳姉妹』が

麻倉美稀の『RANAWAY』(ボン・ジョヴィ)

『スタア誕生』が

葛城ユキの『ハートブレイカー』(パット・ベネター)

ちなみに『ポニーテールはふり向かない』の

小比類巻かほる『Never Say Good-Bye』は

カバーではなくオリジナル曲だそうです。
どの主題歌も映像ととてもマッチしており、歌を聴くだけで映像が浮かんできます。
(走ってきた伊藤麻衣子さんが止まってキッと睨む姿とか、
貨物列車のポイントが切り換わるトコとか)
それにしてもどれもケンカのシーンが必ず入りますね。
『今夜はANGEL』も例に漏れず
映画『ストリート・オブ・ファイヤー』(1984年アメリカ)の

劇中歌でダイアン・レイン扮するエレンが歌う
『今夜は青春(Tonight Is What It Means to Be Young) 』のカバーです。

(実際には違う方の吹き替えだそうですが)
この曲を初めて聴いたときには変テコな歌だと思いました。
途中で2階建てというか、地下から別の曲が浮かび上がってくるというか。

(オープニングの鏡に映ったような新幹線の映像と妙にマッチしてました)
それが聴けば聴くほどクセになり、結局シングルを買いました。
『ストリート・オブ・ファイヤー』よりも
『ヤヌスの鏡』ヴァージョンが好きです。
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