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『人魚の眠る家』 東野圭吾 著

2016年01月13日 | 読書

東野圭吾さんの最新作『人魚の眠る家』(2015年 幻冬舎刊)を読みました。

「脳死は人の死か?」という重いテーマを扱った作品です。

これまで漠然と
延命治療をしてまで生きていたくないとか、
臓器移植はした方がいいんやろとか、考えていたのですが、
いざ自分の身に降りかかったときに
どう判断したらいいのかわからなくなりました。

脳死状態というのもよくわからなかったのですが、
脈があり温かい身体を前にして脳死を受け入れられるのか、
生きている(ように見える)状態の家族の身体から
臓器を取り出す行為に耐えられるのか、

そもそも臓器移植をして生きながらえる行為そのものが、
正しいと言えるのかどうか、

けれども自分の子供が臓器移植を受ければ生きられると聞けば、
何をおいても助けようとするのでは、

少し読んでは立ち止まっていろんなコトを考えながら読みました。

作品は非常に難しい問題を扱いながらも
エンターテイメントらしいファンタジー要素を盛り込まれ
小説として楽しめました。

重い作品はあんまり好みではないのですが、
この本は読んで良かったと思えました。



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