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コンクリート製の釣鐘

2018年01月17日 | 仏法

 お寺の梵鐘(釣鐘)がコンクリート製に変わった時代がありました。

以下「東別院の定例法話」 犬山市の「願入寺」住職・藤井千龍氏のお話です。

先の戦争末期、武器製造の金属が不足し、広く国民から不要不急の貴金属を供出させた。半ば強制に庶民の生活具全般から鉄道のレールに至るまで徴収しました。人を救う寺の仏具も例外なく武器にしました。

願入寺は戦時中に、17世紀の鐘を供出し、鐘楼には、コンクリート製の鐘を吊るしていた。戦後梵鐘は鋳なおされ、コンクリの鐘は近くの木曽川べりに置かれたままになった。

 去年そのコンクリート鐘が願入寺に戻った。当時はこのような例は各地にあったが、コンクリ製の鐘はほとんど廃棄されて残るものはないという。戦争時代の証として今、願入寺にもどりました。

 戦後に鋳なおされた現在の梵鐘には、先代住職(藤井徳龍氏)の銘文が刻まれている。

「・・・正しい戦いをしているという理由をつけて(鐘を)兵器につくり替えた。しかしもともと無理な戦争だったのだから、日本が負けたのである」という趣旨があり・・・「願わくば平和音聲十方響流せん事を(平和の鐘の音が全ての命あるものに響き渡ることを願う)」と不戦を祈っている。

 

コンクリートのカタマリの鐘が・・・「理のある戦争」はあるか?と問うている。


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