竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

もう一度生まれる前に桃となる 瀬戸優理子

2021-08-23 | 今日の季語


もう一度生まれる前に桃となる 瀬戸優理子

なんという詩因だろう
作者の独特な発想の不思議に感心するばかり
もう一度生まれる前の
自分自身を考えるとは ただ脱帽だ
(小林たけし)


桃】 もも
◇「桃の実」 ◇「白桃」(はくとう) ◇「水蜜桃」(すいみつとう) ◇「ネクタリン」 ◇「冷し桃」
実は大型の球形。香りが高く果汁が多くて甘い。夏から初秋にかけて愛好される果物。種類は多いが、一般に外皮一面に細かい毛が生じている。

例句 作者

とある夜大きな桃を戴きぬ 石倉夏生
ながいきのできるまで痩せ桃を食う 大野忠孜
はるばると来し方行方桃さくら 和知喜八
ふいにまた雑魚寝にしぶく桃の水 瀧春樹
もぎたての白桃全面にて息す 細見綾子
ゆるぎなく妻は肥りぬ桃の下 石田波郷
よく晴れて少しつめたき桃の村 平佐悦子
わからぬ句好きなわかる句ももすもも 富安風生
わが影の起き伏し庭に桃散りて 桂信子

コメント    この記事についてブログを書く
« あちこちに穴のあきたる秋思... | トップ | 馬・牛の外寝うらやむ星月夜 ... »

コメントを投稿

今日の季語」カテゴリの最新記事