養命酒ちびちび舐めて居待月 阿波野青畝
月の出を待つ作者
名月にはとっておきの酒なのだろうか
所在なさげな作者の姿が見える
かたわらの養命酒がなんとも愉快
青畝ならではのウィットを感じさせる一句
(小林たけし)
【居待月】 いまちづき(ヰ・・)
◇「十八夜月」
陰暦八月十八日夜の月。立待よりやや月の出が遅いので、月の出るのを座っていて待つ心。ゆったりと座って月の出を待つという意味。
例句 作者
わが影の築地にひたと居待月 星野立子
夜々たのし今宵は嵯峨の居待月 高崎雨城
居待月正座久しく忘れゐし 福永耕二
居待月はなやぎもなく待ちにけり 石田波郷
暗がりをともなひ上る居待月 後藤夜半
居待月天才群れを外れけり 中山蒼楓
暗(くらが)りをともなひ上る居待月 後藤夜半
曲屋の盗っ人となる居待ち月 中井不二男
杉は昏れゆく十八夜月を待つ 五十嵐秀彦
わが影の築地にひたと居待月 星野立子
夜々たのし今宵は嵯峨の居待月 高崎雨城
居待月正座久しく忘れゐし 福永耕二
居待月はなやぎもなく待ちにけり 石田波郷
暗がりをともなひ上る居待月 後藤夜半
居待月天才群れを外れけり 中山蒼楓
暗(くらが)りをともなひ上る居待月 後藤夜半
曲屋の盗っ人となる居待ち月 中井不二男
杉は昏れゆく十八夜月を待つ 五十嵐秀彦
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます