竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

激論をつくし街ゆきオートバイと化す   兜太

2018-07-09 | 金子兜太鑑賞
激論をつくし街ゆきオートバイと化す   兜太




昭和36年、「金子兜太句集」より。

この昭和30年代は俳句論の盛んな頃であった。
「造型俳句論」を著し、
この年には現代俳句協会が分裂し、俳人協会が発足している。
連日連夜、論が交わされていたことであろう。
目覚めて、街を歩く時、
オートバイと化していると詠まれている。
激論を尽くした爽快感を風の抵抗感を楽しむ、
オートバイと化すとは、とても面白い。
風を切ってオートバイに乗っているようであり、
そして、爆音を立ててオートバイ自身にもなった感じでしょう。
激論を飛ばしたあと、意気盛んに、
肩を揺すって歩く氏の姿が髣髴します。

参照 
http://www.shuu.org/newpage24.htm

コメント    この記事についてブログを書く
« 馬といて炭馬のこと語るもよ... | トップ | 土手に横一線の径ことばの野... »

コメントを投稿

金子兜太鑑賞」カテゴリの最新記事