竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 加藤楸邨

2021-01-09 | 今日の季語


寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 加藤楸邨


真夜の玻璃
真夜中のガラス窓のたてる音
大きな寒雷に実際は聞こえていないガラスの悲鳴
びりりびりり のオノマタベはなかなか言えない
(小林たけし)


冬の雷】 ふゆのらい
◇「寒雷」
冬に鳴る雷。一般的に雷は夏のものであるが、少ないが冬にも鳴る。特に日本海側では多いとされる。しかし、夏の雷とは異なり、少し鳴って止んでしまうが、重厚な響きが心に沁みる。

例句 作者
帯結ぶ手を止め聴きし寒雷や 小坂順子
兵馬俑八千起たす寒の雷 久保千鶴子
寒雷をひとつころがし海暁くる 阿部みどり女
寒雷や地べたに坐り炭ひけば 菖蒲あや
冬の雷家の暗きに鳴り籠る 山口誓子
寒雷や針を咥へてふり返り 野見山朱鳥
ついに鳴り轟きにけり寒の雷 川島彷徨子
寒雷の音高ければ地軸揺る 高橋欣也
寒雷雨唐竹割りに滝落とす 國定義明




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