竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

水平線大きな露と思ひけり 大串章

2021-09-01 | 今日の季語


水平線大きな露と思ひけり 大串章

これ以上大きな景はまたとあるまい
地球まるごと露にしてしまうちは
言葉も無い
(小林たけし)


【露】 つゆ
◇「白露」 ◇「朝露」 ◇「夜露」 ◇「露の玉」 ◇「露けし」 ◇「露葎」(つゆむぐら) ◇「芋の露」
夜分、草木や地面が冷えると周りの空気も冷え、水蒸気が凝結して水滴となったもの。秋に最も多いので秋季とする。

例句 作者

漂へるごとくに露の捨箒 富安風生
無呼吸の鼓動ころころ芋の露 川崎益太郎
照り昃る信濃つらぬく露軌条 桂信子
病む母のひらがなことば露の音 成田千空
白露なり立ち上がるとき息を吸う 丸木美津子
白露に薄薔薇色の土龍(もぐら)の掌 川端茅舎
白露に阿吽(アウン)の旭さしにけり 川端茅舎
白露の日神父の裳裾宙に泛き 桂信子
白露の日葦ことごとく風に伏し 新井秋芳
白露の月窓にしみじみ帯を解く 河野多希女




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