とめどなく邪念耳下に鳴く田螺 たけし
なかなか寝付けない夜がある
気づけばもう午前2時
どうでもよいどうにもならない邪念がおしよせる
鳴くはず田螺の鳴きつづけている
(たけし)
春(三春)・動物
【田螺】 たにし
◇「田螺取」 ◇「田螺鳴く」
タニシ科の淡水産巻貝。貝殻は卵円錐形で暗褐色、殻口は広く角質の蓋がある。卵胎生で6、7月頃子貝を生む。水田・池沼に産し、食用。古い時代の農村の動物性蛋白質の供給源として貴重な食品であった。
例句 作者
籠をもる小さき田螺や水に落つ 高浜虚子
蓋とぢし田螺の暗さはかられず 加藤かけい
月の出のおそきをなげく田螺かな 久保田万太郎
田螺見えて風腥し水のうへ 太祇
白凰の塔の真下の田螺かな 宮岡計次
静さに堪えて水澄む田にしかな 蕪村
水入れて近江も田螺鳴くころぞ 森 澄雄
拾ひのこす田螺に月の夕べかな 蕪村
民宿の椀の重さよ田螺汁 小路紫狹
大田螺種田山頭火と似たり 大串 章
籠をもる小さき田螺や水に落つ 高浜虚子
蓋とぢし田螺の暗さはかられず 加藤かけい
月の出のおそきをなげく田螺かな 久保田万太郎
田螺見えて風腥し水のうへ 太祇
白凰の塔の真下の田螺かな 宮岡計次
静さに堪えて水澄む田にしかな 蕪村
水入れて近江も田螺鳴くころぞ 森 澄雄
拾ひのこす田螺に月の夕べかな 蕪村
民宿の椀の重さよ田螺汁 小路紫狹
大田螺種田山頭火と似たり 大串 章
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