竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

物置で少年倶樂部読む厄日 星野明世

2021-09-10 | 今日の季語


物置で少年倶樂部読む厄日 星野明世

少年期の回想だろうか
物置に叱られて逃げ込んだのか、閉じ込められたか
本人にとってはたまさかの厄日
それでも「少年倶楽部」が手元にあるのだから
(小林たけし)



【二百十日】 にひゃくとおか(・・トヲカ)
◇「厄日」 ◇「二百二十日」
立春から二百十日目で、9月1日、2日ころ。二百二十日はそれから10日後。この頃は暴風雨に襲われることが多く、また稲の開花期にも当たることからその被害を案じ、農家では厄日としている。

例句 作者

恙なき二百十日の入日かな 伊藤松宇
移り行く二百二十日の群鴉 高浜虚子
川波も常の凪なる厄日かな 石塚友二
高う飛ぶ蜻蛉や二百九日尽 松内大隠
たゞ鰡の釣れに釣れたる厄日かな 河原白朝
魚匂う俎板二百二十日過ぐ 青木千秋
砂濱に藻を焼く煙り厄日過ぐ 棚山波朗
厄日過ぐ身を締むるものみな外し 神田ひろみ
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