ハンモック少年のように撓うかな 董振華
ハンモックが少年のように撓う
句はこれだけを表意しているのだが
その言葉には大きな仕掛けがかくされている
その仕掛けに読者はそれぞれの来し方を重ねることになる
少年 心憎い
(小林たけし)
【ハンモック】
◇「吊床」 ◇「寝網」
太い緒で荒く編まれた網で、柱と柱との間や樹陰に吊ってこれに乗り、昼寝や読書などをする。
例句 作者
甲斐駒岳を斜めに仰ぐハンモック 宮武章之
仏跡を巡り疲れてハンモック 広田祝世
ゴッホ眠りゴーギャン揺するハンモック 堀之内長一
ハンモック海の機嫌のいいうちに 日置正次
山彦のゐてさびしさやハンモツク 水原秋櫻子
網の目に肉むら詰まりハンモック 北村妍二
甲斐駒岳を斜めに仰ぐハンモック 宮武章之
仏跡を巡り疲れてハンモック 広田祝世
ゴッホ眠りゴーギャン揺するハンモック 堀之内長一
ハンモック海の機嫌のいいうちに 日置正次
山彦のゐてさびしさやハンモツク 水原秋櫻子
網の目に肉むら詰まりハンモック 北村妍二